イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

クニンガン  Kuningan

2013年11月05日 | BALINESE LIFE
  お参りをするカディさん

11月2日はウク暦(ジャワ=バリ暦ともいい210日を1年としている)での
クニンガンでした。ガルンガンから10日目にあたり、帰ってきた祖霊神を
見送る日です。数日前から花供物の準備が始まります。クニンは黄色を
意味していて黄色に色づけしたご飯をお供えます。前日は家寺の飾り付けを
していました。当日は9時30分ごろから各家の家寺に家族がそろいお参りが
始まりました。カディさんはゲストの朝食の支度で行かれなかったので
後から娘のプトゥさんとお参りしました。私も一緒にお参りをさせて
いただきました。バリ島では各家に家寺があり、敷地内で一番アグン山に
近い場所に家寺 Sanggah を建てます。泊まっているロスメンはゲストハウ
スの2階の屋上に2年ほど前に新しくりっぱな寺を作りました。それまでは竹を
組んでお供えの台がある簡素な物でした。聖なる方向(霊峰アグン山には
バリ・ヒンドゥー教の総本山のブサキ寺院がある)をカジャといい、敷地内の配置も
淨の方向に家寺があり、隣には儀式を行うBale Dabgin の部屋または東屋があります。
不浄な方向はクロッドといい、遺灰を流す海を望む方向です。台所など水を流す場所が
そうです。バリ島の家は部屋ごとに一棟づつ建てられていますので敷地内には家族の
部屋、台所、ゲストハウスといくつもの建物があります。
  前日に準備をする三男のコマン・ルーニャアンタラさん、
               二男カディ・デグースのお嫁さんワヤン・ヤンスさんと
               祭壇で遊ぶ長男ワヤンさんの息子のカディ・タケシ
  ゲストハウスの2階の屋上が家寺です。ワヤンさんが供物を運んでいます。
  お祈り 
             Jepun(プルメリア)の黄色の花びらを持ち線香の煙で清めて、                                    指先にはさんで頭上で手を合わせマントラを唱えます。3回繰り返し、
             その都度新しい花びらに替えます。
             黄色のJepunの花はお祈りには欠かせず、どの家にも木が植えられています。
  神様を祭る祭壇は日本の神道の神棚と良く似ています。
         3つの部屋に区切られていて向かって左側の部屋には男性の祖霊神、
         中央が3神、右側が女性の祖霊神が戻る部屋だそうです。