イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

ソンケットを織る2 (手織りの工程)

2013年06月08日 | バリ島伝統織物ソンケット/腰機
写真  出来上がったソンケット

ワヤンさん宅に再訪しました。先日の体験の織りの続きをワヤンさんが織りあげてくれていました。
今回は経糸の準備から始まりました。

1. 糸の準備
1-1   市場で購入したかせの黒糸はそのまま使わずコマンさんの通訳では500グラムの
片栗粉(小麦粉かもしれない)をお湯で溶かし、その中に500グラムのかせの束(1かせが
25グラム)を入れて混ぜ合わせてから干します。糸に張りがでます。
写真  左側から 買ってきたままのかせ、片栗粉、つけた後のかせ 
1-2  かせをウナールUnar(御光台)にかけてジャントラJantra(管巻き)を回して
子管(約20センチの細いパイプ)に巻きとります。自転車の車輪を使って作ってありました。
  写真 御光台と管巻き
2. 整経
子管に棒を通して持ち、整経する。Penganyinan(整経台)は2メートルの長さで4往復
します。綾と上糸と下糸に分ける糸綜絖の工程があります。輪のままで端は切りません。
一本の子管で約100往復なので1080羽の綜絖では10本の子管が必要。
 写真 子管の棒を持ち回しながら整経する。往復で上下の糸を分けている。
3. 筬通し
一羽に輪をひっぱりながら上糸と下糸を通します。筬通しは先をとがらせてある細い竹でした。
  写真 筬通し
4. 糸を機にかける(すでに準備されていたので手順は見られませんでした)