イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

ソンケットを織る 3 (手織りの工程)

2013年06月09日 | バリ島伝統織物ソンケット/腰機
                 写真 糸綜絖を持ち上げてブンブガンを差し込んでいるワヤンさん。

5. 経糸のモチーフの準備
浮き織りのモチーフはひとつひとつ糸綜絖されています。
糸綜絖を持ち上げブンブガンを通して開口する。たけひごを通し
浮きの部分を上糸と下糸とに分けてモチ―フを移す。全て終えたら手前のたけひごを奥に動かしておく。

  写真  移しおえたモチーフ(経糸に通したたけひごで模様が見える)


6. 織り始める
6-1 まずは地糸の緯糸を織る。地糸はプレティンPleting (子管) に巻いて
トゥンダTundak (シャトル) に入れて織る。
  写真 左がトゥンダ

6-2 モチーフを織る
モチーフのところにきたらソロッグ (経糸をモチーフごとに上と下に分ける板) を
たけひごの上に添わせながら右側から差し込む。(シドゥメン村ではたけひごに
移す作業は無く直接、モチーフの糸綜絖を上げてソロッグを差し込み、立てて
糸を浮かせ色糸を通していました。)
ソロッグを立て、浮いた箇所に色糸(薄い板または紙にまいておく)を通す。
始めに黄色の糸を入れる。次に赤糸を入れる。赤糸は黄色の糸の上を通す。
    写真 色糸を通す
織りは裏側が上になるので表は黄色の糸の模様と赤糸の模様となる。 
  写真 左が裏、右が表


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