イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

ソンケットを織る 5 (手織りの工程)

2013年06月17日 | バリ島伝統織物ソンケット/腰機
     写真 シドゥメン村でのソンケット織り体験の作品 (2011年体験)
 
6-5 地糸の緯糸を織る
ゴーンクデを上げて右からブリダを差し込み、下糸を上に入れかえる。ブリダではたく。
ブリダを立てて開口する。筬の手前に地糸の緯糸を通す。ブリダではたく
写真 ブリダではたく 

上糸を上げて開口、はたく、緯糸の地糸、はたく、経糸を閉口して色糸で浮き織り、
下糸を上げて開口、はたく、緯糸の地糸、はたく、経糸を閉口して色糸で浮き織り、
途中でモチーフの切り替えがはいる。これを繰り返します。
写真 糸の流れと織りの道具

ひと通りの流れを思い出しながら書いてみました。正確かどうか自信はありませんが
とりあえず記録してみました。

午後1時から6時までの講習でした。途中、整経での間違いがあり筬に通せず
時間をロスして残念ながら織る時間はわずかでした。

かつてはDesa Tojan 村内でも各家で織られていたソンケットですが今では10人足らずだそうです。
時間が長くかかる織りよりも賃金労働の方が割がよいのでしょう。今回は
仕事としている機を使わせて頂きました。その間ワヤンさんは自分の織りが出来ません。
体験の織りの続きをワヤンさんに仕上げてもらい講習代を含めて、希望通りの
500,000ルピア(約5000円)を支払いました。高いのか安いのかは問題ではなく、作り手
との直売は途中のマージンが無く、作り手にとって適正な価格での取引につながるのではないかと思いました。