イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

祖先はニラルタ高僧

2015年01月26日 | BALINESE LIFE
ウブドの十字路で知り合いになったガイドのイダ・バグースさんが2~3週間ごとにベモを乗り継いで訪れてくれます。往復4時間の道のりです。ブラフマーナ Berahmana
祭司階層の人です。以前、彼の村に伝わるソンケットの織りを見に行きました。ムンチャン村 Desa Munchan は約7000人の村民がいて、その中でブラフマーナは100家族だそうです。お話を伺っているうちに、タナロットやウルワツの寺院を建立した祭司ニラルタ Dang Hyang Nirarta は祖先だと言うので驚きました。彼のお話では15世紀、ニラルタのお父さんがマジャパイト王国とともにバリ島に渡り、マス Mas に住みついたそうです。息子のニラルタには5人の妻がいて名前をメモしてくれました。1番目の妻が Berahmana Kemenuh 。現在、多くの子孫はクルンクンにいます。2番目は Berahmana Manuaba 。多くの子孫はムンチャン、シドゥメンにいます。3番目は Berahmana Keniten で子孫はサヌールにいます。4番目は Berahmana Mas でマス村長の娘だった人だそうです。5番目はその娘の侍女で Berahmana Mas Alitan で、多くの子孫は二人ともマスです。
イダ・バグースさんは2番目の妻の子孫です。

ニラルタの息子がブラフマーナ階層の始祖とも言われています。かつてソンケットは王家の人々によって織られていました。王国の周辺の村の人々によって現代まで守られ、伝わってきているのだと改めて思いました。



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