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日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

八阪神社とユダヤ人

2023年12月15日 | 出会った人たち
美味しいご飯とお酒も飲んで、夜それぞれ遊んで帰るからというみんなを置いてホテルに向かうバスの中、大丈夫かしらね、どうしよう祇園の超高級店で数十万円請求されたりしたら、でもあの人たちお金持ちだから払えるか、と話していて気がついた。


そうか、お金について能力が高いということはそれだけではない、言葉も通じない初めての街にいても、決して騙されることはないということなんだ。つまり世知Qが高い、ただ知識があるだけではなく、圧倒的に知識情報的に強者であるということ。


何があっても生き残る軍人の強さとはまた違うけれど、やはりとても、世界でもトップレベルに強い人たちなんだなということが腑に落ちていった。


そしてそれはその人たちの歴史の深い傷と無関係ではない。苦しみが、彼らの言葉を使えば闇が深いから、二度と落ちないようにとつかんだ力。


闇と光、陰と陽。


一見別のもののようだけれど二つの面を持つひとつの姿、そのイメージが立ち上がるように揺れるバスの暗い窓に映って流れていった。






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安息日

2023年12月08日 | 出会った人たち

日没を過ぎたら


電気のスイッチに触れてはいけない


トイレットペーパーをちぎってもいけない


電子機器に触れてはいけないし


乗り物に乗ってもいけない


お金を払ってもいけないから外食もできないし


代わりに買って欲しいと頼むのはだめだけど


(聞こえるように)


お腹すいたなあとつぶやくのはOK







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山伏たちとか

2023年12月03日 | 出会った人たち

だんだん景色がファンタジーになっていって私の住む世界はえーっとどこだったかな。


ここはレッドデータガールとか海獣のこどもとかローリングサンダーとかそういう世界だったか。


少しずつ周りに法螺貝が増えてるというのもひとつ。


近所の郵便局の前に住んでる友だちも法螺貝を吹く(正確には立てるという)んだけど、案外練習する場所がないんだって。


先達にはそんなもん練習するもんじゃないって言われるけど、いざお山に行ってピャーと寝ぼけた音じゃ情けないから音が出るくらいはせめて。

だから定期的に仲間と新宿のスタジオを借りるんだ。


西と東じゃ移動時の携帯仕様(体の前/後ろ)が違う。


立てる時にはお水を少し入れるんだよ。


兼業の山伏の場合もあるけどただ法螺貝だけの人もいる。


なんかその、無駄に法螺貝知識が増えてってるんだけど。


そもそも山伏ってノームとか赤鬼とかそういう昔話カテゴリーのものだと思ってたら、今も本当にいるって聞いて最初はびっくりしたんだよな。


大学の教員で山伏ですって自己紹介したひとがいたっけ。テレビ局と山伏、とか、宿の女将さん/山伏とか。


えー、まゆちゃんのお母さん、山伏なの?ってそんなセリフが口から出てくるって自分で言っててびっくりするよ。


ああついに。

くだらなく楽しく見ているアメリカの夫婦の世界旅行動画の最新回が”Yamagata Japan with Yamabushi priest” だった。

 







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すてきだね

2023年12月02日 | 出会った人たち

何年か前にご一緒した本当に優秀な人がある時私の仕事を褒めてくれたのが嬉しかった。


その仕事が終わる時、実は今回が最後なんですと教わった。


初めての子どもが春に産まれる予定なので、子育てをする、それから地球温暖化対策のための研究に大学に戻ることを決めたのだと言う。


私ごととして、そしてプロフェッションとして彼は未来に取り組むことを選んだんだろう。


新生児の世話と研究はきっと大変だけれど、きっと上手にやっていったと思う。


今ではその大学で教えていることを知った。


お子さんはもうだいぶ大きくなったろう。


かっこいいなあ。






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満月の夜に

2023年10月28日 | 出会った人たち

娘が教えてくれる話を少しだけぼんやりと聞くのが好きだ。


これは娘が遊んでいたゲームの中の話。


今のゲームは世界中の人が遊ぶことができるから、時には自動翻訳を使いながら外国の人と仲良くなることがある。


ある中国の人がとても優しい人でみんなにとても慕われていた。


今夜はすごく調子が悪いんだといえば、何も話さなくていいです、眠れるまでずっとピアノを弾いていてあげる、というような人だったから。


短い言葉をやりとりするだけでも、その人の誠実で深い人柄は多くの人の心に触れたんだという。


ところがある時、私はもうここにいられない、と言い残してその人が消えた。

私の口から出る言葉はもう私ではない、というようなことを言って。

みんなとても寂しんだけれど、どこの誰だかわかるすべもない。

いつかここに戻ってきたあの人にまた会えるだろうかと話す以外何もできない。


だから時折満月の夜には、集まった人たちでピアノを弾くんだという。


静かに、その人を想って。


夜空の下で。






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