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日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

石笛

2024年05月12日 | 出会った人たち

和葉さんが「宇宙の」と言った音を聞きに行ってきた。


(彼女が話した、宇宙を星が行く時の圧倒的な静寂の中に聞こえないはずなのに聞こえる轟音を私も聞いたことがある)


石笛。

静かな山あいにどこまでも甘く許してゆく夕日に浸りながらその音を体験した。


石に自然に開いた穴つまり貫通していない穴に息を吹き込んで音を出す。

一番近いのは指笛かもしれないけれど、それを一千倍強くしたような聞いたことのない音(音なのか?)


通常、音は音源から最短距離を通り私に届く。


だけどその音は暴れ回る野生の生き物(白馬か龍?なぜか色は発光する白に決まってる)のよう。

あるいはランダムに回転しつつ飛び回る複数の円盤(これもどうしてだか直径はこだまスイカ、プリンスメロンくらい)

または降り注ぐ柱状の白昼のオーロラのよう。

音ではないように独自に空間に存在し動き回った。


不思議だなあ。


宇宙の音かって言われたらわからないけれど、確かに横笛を吹く時には地上に戻ってきたように感じたから、そういう意味では宇宙の音かも。


合間に唸る様に響かせた声もよかった。







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カラオキー

2024年03月13日 | 出会った人たち

ユダヤ人とカラオケに行ったことはありますか。


まあ、あんまり、ないかな。


おそらく5年は行ってないんだけど、コロナ以降初めて行ったのがユダヤの人たちとだった。


みんなが大熱唱したカントリーロード。

はっとしてからじわじわと胸に迫る。


彼らの故郷はマウンテンママのあるウエストバージニア、ではない。


焦がれるほど大切なその地とは。






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ご褒美

2024年02月29日 | 出会った人たち

「あなたにご褒美をあげるわ」


「やったー、ご褒美」


そんなやりとりが朝にあった、忘れてたけど。


今日も一緒に一日働いたキクチさんが解散する前に私に小さな包みをくれた。


「ご褒美あげるって言ったでしょ」


え、これは


私が見かけてわあ素敵と言ったガラスのキャンドルケース。


どこのモールだったかな、豊川かな、ちょっと個性的なローカルブランドのお店にあったものだった。


なんの迷いもなくひと目見て「あ」私のってわかることがある。

試着もせずデザインもよく見ず手を伸ばしてレジに向かうことが。


その時のそれもそうだった。

手にして、だけど棚に戻したんだ。


それが、ここに。


奇跡を目撃したようなしずかな驚き。


あの時に私が自分ものと知った一部をそっと世界に差し出して、それが一周して私に与えられたような。


本当だ。


ご褒美。


ひかりかがやく


ここにたどりついた私に


人生のご褒美。






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いすらえるのこえ

2023年12月28日 | 出会った人たち

4メートルくらいの距離から怒涛のように途切れなくくるしみの声が押し寄せてきた。


ここ数ヶ月平和に眠る間も無く責め立てられ突き上げられる場にいるひとの溺れるような心地が伝わってきた。


(もちろんそれだけの理由はある、にせよ)


あふれ出る苦しみと憤慨と自己正当化と憎しみと苦しみと憤慨と自己正当化と苦しみと。


その波を浴びるように聞いていた。











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greed at its best

2023年12月21日 | 出会った人たち

年末の人混みを避けつつ何軒かのぞいた果てにたどり着いたガーデンカフェで、大きすぎるケーキを半分ずつ、それとマグにたっぷりのコーヒー。

仕事の仲間と何も気にせずに時々「うそー!」って言いながらしゃべるのは楽しいね。


長い仕事が終わった友だちがはるばる年に一度焼く貴重なブツを届けにきてくれた。


街のあちこちでみかけて食べたいなと思ったけど、一本三千円、一切れ450円という値段に怯んでやめた。だって絶対アレほどは美味しくない。


去年初めてもらった時その美味しさに驚愕して、別のお友達に「これから毎年彼女とクリスマス前に忘年会を予定する計画」を持ちかけた。

今年は仕事やその他でそれが叶わず密かにかなしく思っていたら届けますよとメッセージをもらった。


(胸の中で小躍り)


欲しいと思う何かをもらって喜ぶきもち。


一端では欲で執着であるものの対極にある可愛らしく楽しくうれしい端っこであるクリスマス、のお菓子。


ありがとうありがとう&メリークリスマス


または ハッピー ホリデーズ


せめて プレイ フォー ピース


トゥーオール




















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