日日不穏日記gooブログ版

凶行の果てに

 事件が起きた時、俺は真田町に組合員拡大に出ていて車で移動中にその惨劇をラジオで聞いた。3年前の6月のことだ。【「謝ってほしかった」宅間死刑囚 刑執行】。事実認定に争う余地がないとか、本人に反省が全くないとか、社会的にも合意が取れているということで判断したのだとか“異例”の速さでの死刑執行についての解説がある。確かに早い、と俺も思う。が、散々、周囲を挑発する発言などをした挙句、自分から極刑の道を選択するという極端な行為を彼がしたから(刑の執行を早めた)のであって、通常の死刑囚が刑を執行されるのは逆に遅すぎると言う気がする。こいつを「甘やかされたクソガキ」「(根深いコンプレックスと間違ったプライドからくる)実像以上の誇大的な自己像を持ち、それを否定されると人に自分の偉大さを認めさせようと偏執的行為に走る」と定義し、その妙に自信満々な威圧的態度が一瞬「男らしい」と錯覚させ、「今の自分に不安を抱いている」デキル、上昇志向の女性にもてるのだ。それは「男らしさ」なんかじゃない。ただの「ガキの自尊心」なんだ!!と鋭く分析して見せたのはあの中村うさぎ女王様だ(『ダメな女と呼んでくれ』(角川文庫)P.124~127)。あの男に対してもっとも簡潔で適切に切って捨てたのは彼女だと俺は思っている。

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