今日は、自主上映映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を観に行く。過去に何度か記事にしたんだけれども、「ヒバクシャー世界の終わりに」「六ヶ所村ラプソディー」で、劣化ウラン弾、原発の再処理とエネルギー戦争、放射能汚染から、日本の原発問題の縮図である六ヶ所村に切り込み、今回は、その完結編。
原発建設が30年近くとん挫している山口県上関町と自然エネルギー先進国スウェーデンを舞台に、その対照的なありようがカメラに映し出される。
もちろん、脱原発・脱化石燃料の持続可能なエネルギーが“希望”として、描かれるんだけど、その落差があまりに大きくてね。ある面、絵空事にしか見えなかったのも事実。
激しい反対運動が起きているのは、原発建設の島から、3キロ離れた祝島。天然資源の宝庫、漁業と無農薬栽培などに取り組むものの、平均年齢75歳。一次産業の厳しい現実に立ち向かい、上関原発反対運動を進めていく。
議会の傍聴排除、賛成派との亀裂、推進の行政と四国電力との対峙の日々。
いやね。普通に考えれば、勝ち目はないよ。時間が経てばたつほど、島民は追い込まれるのは火を見るより明らか。
そんな中で、日々の営みを懸命に、自分の生活を、かけがえのない環境を守りたい・・・言い方悪いけど、細かい理屈抜きの徹底したエゴね、自分の。
自分たちの大事なコミュニティを守ろうとする祝島の人たちがまぶしいね、とにかく。
テーマからして、娯楽作品じゃないのは確かだけど、偏狭な反対運動が描かれた映画じゃないのも確か。監督のテーマは、持続可能なエネルギーへの“希望”なんだけど、僕には、かけ離れた異国のクリーンエネルギーより、祝島の人たちの日々の営みが、胸を打ったね。
監督の意図したものとは違う受け止め方だったけど、面白かったよ、僕には、この映画は。
上映後、トークに参加した鎌仲監督としばらく話をして、パンフレットにサインを。バッジとフェアトレードのコーヒーを買ってきましたよ。ええ。
結構大きな会場だったけど、会場はほぼ満席(写真を撮った後、入ってきた人が結構いて、席はほぼ埋まってた)。スタッフも手作り感のある演出をしてたし、口コミ参加が多かったみたい。
良いものを見せて貰ったって思ってるよ、本当にね。
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haikyotansaku
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