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大地の芸術祭の里 越後妻有2013夏 その6

2013-09-07 08:39:58 | 出来事

ずいぶんと旬を過ぎてしまったお話ですが…

 

8月12日(月) 土日とお盆の平日のみ鑑賞できる作品を観てきました。

土日は仕事なので、行けませんから

 

開館時間に合わせて、家を8時30分に出発。

まずは、十日町市松代地区の作品へ。

 

 

D208 『インターローカル・アート・ネットワーク・センター』

さまざまなアーカイブを軸とした研究施設。

 

今回は、2012年の作品 D265 『中原佑介のコスモロジー』を展示。

 

 

 

 

美術評論家 故中原佑介氏の蔵書約3万冊を使い、氏と芸術祭の関わりをインスタレーションとして表現。

 

 

 

座机を使った長いす。 うまく考えましたよね~

これは2009年の作品からのようです。

 

 

さて、ちょっと移動して…

D209 『静寂あるいは喧騒の中で』

 

空き家を使った作品です。

看板が無ければ、芸術作品があるとは思わないですよね~

 

 

 

 

外に設置してある作品は、昨年のもの。

ステンレスの鏡面板が、周りの風景を映しながら風によって揺れています。

 

 

 

 

中に入ると…

真っ赤な光が点滅しながら、大きな石を照らしています。

どんな気持ちを表しているのでしょう?

 

 

 

 

狭く急な階段を登り、2階へ上がると…

 

ここにも真っ赤な電球がリング状に。

 

 

 

隣には、青い光が点滅しながら照らし出す、6角形の柱。

これ、むかし田植えの時に使った定規ですね。

 

 

 

 

青く光りながら、回転する柱。

 

 

 

 

隣の部屋には…

オレンジのネオン管が光る、筒状の作品が。

 

 

 

 

中を覗くと、ドライアイスの煙が漂っていました。

 

 

 

さて、ここから歩いて1分の作品へ向かいます。

D266 『ブランコの家』

 

かつて住んでいた姉妹たちの思い出話をモチーフに、

空き家の中にいくつものブランコが揺れる作品。

 

 

 

 

写真だと、揺れている感じが出ませんが…

 

 

 

 

上の写真と見比べてみて、

影を見ると、揺れているのが分かるのでは?

 

 

 

 

天井には沢山の藁ぞうりが。

 

 

 

 

狭い階段を上がると、足踏みミシンが。

わらぐつがミシンを動かしているように、時々動きます。

 

 

 

次の作品に向かって「莇平」(あざみひら)地区へ。

D103 『明後日新聞社文化事業部』

 

日比野克彦さんが、年間を通して集落の人たちと交流をし、世界と莇平をつなぐ活動を継続しているそうです。

ここのテーマは「あさがお」

 

 

 

 

 

 

中の作品は、昨年のものとほぼ同じですが…

 

 

 

 

数字だけが2013に

 

 

 

 

ボランティアの美しい大学生2人が、

昨年の収穫祭に行ったファッションショーの衣装を、展示する準備をしていました。

 

 

 

 

これは、稲わらを使った衣装。

 

 

 

 

これは、お米を使った衣装。

 

 

 

 

これは、木の実を使った衣装。

 

 

 

 

毎年、夏だけでなく何度も来ているようで、ここが好きなんだな~って感じました。

 

 

 

 

何度もここには来ていますが、左の船は初めて見ました。

 

 

 

 

 

 

実際に海に浮かべたことがあるのだそうです。

こんな形で浮かぶのか~とビックリしました

2艘の船の形も、あさがおの種の形なんですよ。

 

 

 

 

この集落に住んでいる方が、ずっと説明してくれたのですが、

『この集落の「莇平」という名前を見て、都会の人は何て読んだと思います?』

『え? う~ん…分かりません』

『すけべ~って読んだんですよ~』

そりゃ笑える でも、ちょっとショック

 

 

 

同じ日比野克彦さんの作品が、歩いて行くしかない山の上に。

D268 『想像する家』

 

貼り付けられるカラフルな色のマグネット板が、家のいたるところに貼りつけてあります。

 

 

 

 

訪れる人が、自分で色んなことを書き込んでもいい作品です。

 

 

 

 

この日は、15日に行われる「ゴロゴロ莇平」に使うオブジェを製作していました。

もう1つこれと同じものを合わせて球体にし、人が中に入って集落をゴロゴロ歩き回るのです。

 

 

 

 

中に入ると、世界遺産に登録された富士山が

 

 

 

 

集落の屋号が沢山書いてありました。

「あらやしき」とか「あたしや」とか、

きっと分家に出た家なんだろうな~と想像がつく屋号もあるけど…

 

 

 

「ぬげ」とか「ど」って、どういう意味なんでしょう?

 

 

 

 

こちらには、集落の全体図が描いてありました。

 

 

 

 

これ、なかなか良い絵ですね~。

簡単な線で、女性のラインが綺麗に描けてる

 

 

 

 

莇平は日本の中心か~。

そう考えれば、楽しいく感じるかな?

 

 

さて、お次の作品は十日町市上新田地区へ。

T200 『妻有田中文男文庫』 

 

木造民家研究家、田中文男の蔵書を展示した作品。

 

 

 

 

T201 『天の光、地の光-Ⅱ』

 

田中文庫の書棚にある本をLEDによって七色に包むアート空間にした作品。 

色が変わっていく本棚が、なんとも言えない雰囲気を作っています。 

 

 

 

写真ではなかなか雰囲気が伝わりませんが… 

 

 

 

2階に上がると…

T135 『安堀雄文記念館』

 

文化・文政期の渡り職人だった安堀雄文が、二進法の原理による独自な発明品を残したのだそうで…

越後妻有への旅での発明品を、残された断片的な資料から再現した作品。

 

これは「二進算盤」

二進法のそろばんですね。 

 

 

 

 

これは「風琴通信機」

弦を押さえるか押さえないかで0と1を表す音が鳴り、コード表に基づいて文字を表すのだそうです。

ただ、充分な風が吹かないと音が鳴らないので、強い風を待つ必要があったそうです。

風の無い時には使えない通信機ってどうなのかな? 

 

 

 

 

これは「門扉カラクリ」を使ったふすま。

何枚かのふすまが繋がっていて… 

 

 

 

 

 

あるふすまを開けると、違うふすまが閉まる仕掛け。

面白いけど、どんなところに使うつもりだったのか…

 

 

 

さて、お次は十日町市関根地区。 

T273 『みどりの部屋プロジェクト』

 

旧市営スキー場にある作品。 

 

 

 

 

二階の部屋が作品なんです。

階段の脇には緑の葉っぱが。 

 

 

 

 

上がってみると、壁じゅうが緑色。

これみんな、葉っぱの上に紙を乗せ、

色鉛筆で塗って葉っぱの形を浮き上がらせる「フロッタージュ」という技法で作った葉っぱの絵。 

 

 

 

 

訪れた人たちが作った葉っぱを切り抜き、壁に貼っていって出来た作品なんです。 

 

 

 

 

写真を見るよりも、実際はすごく綺麗

機会があったら、みなさんも行ってみてください。

風が吹き込むと、なんだかとても爽やかに感じる空間ですから。 

 

 

 

 

階段を降りる時にも、森の中から現実に戻っていくような感覚になります。 

 

 

 

さて、時間が少ないので急いで次の作品へ。

十日町市(旧中里村)西田尻地区の作品。 

N052 『空の粒子』

 

丸く溶断した鉄を溶接してつなげ、蔵の中と外をつなぐようなインスタレーション。 

 

 

 

 

空の粒子が、蔵の中に日差しとともに降り注いでいるという感じでしょうか? 

 

 

 

 

これは、魚眼レンズで撮ると面白く撮れるかもな~。 

 

 

 

 

以前来た時には、左側にもリング状の鉄が設置されていたのですが、

今回はブルーシートが掛けられていて…

 

どうやら蔵の持ち主が、不用品を置いておく場所として使っているようで。

ちょっと残念でした

 

さて、この日はお盆に観られる作品全部を観てきたのですが、

ブログを見ている人も疲れるでしょうし、私も書き疲れましたので、

続きはまた明日?

 

No.2 は何回観ても飽きないのですが、1回観ればいいだろう?という人が多いでしょうね~

最初に行った時に知らなかったことが、2度目に聞けることもあるし、

たまたまそこで会った人と、話ができることもある。

それが楽しいんですよね~

 

芸術祭の話は、もう飽き飽きしたと思っているみなさま、

申し訳ありませんが、あと2回ほどお付き合いくださいませ。 


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