☆あまちゃんの毎日ガハハハ日記☆

三男児+夫との生活、代表を務める会http://shirouiryo.com/のこと、自分の日常を綴る日日是好日

せつない

2007-03-09 02:46:37 | 医療のこと
神奈川帝王切開賠償訴訟の記事を読みました。

引用させていただきます。
『母親は97年2月24日午後9時ごろ、胎児の心拍数が一時的に低下する症状が表れ始め、同40分にも再発したため担当医師が帝王切開を決定。午後11時ごろ、帝王切開で男児が生まれたが、手足のまひや発達遅滞の後遺症が出た。
 三木裁判長は「午後9時ごろには既に胎児の心拍数が一時的に低下する症状がみられ、帝王切開の準備を始めるべきだった」と指摘。さらに「帝王切開決定から実施まで約1時間16分要し、遅きに失した』

ちょっと言葉にならないものがあります。

21時に一度心拍が低下、40分に再度低下したため、医師が帝王切開を決定し1時間16分で男児を出産。決断が遅かったのが、低酸素性脳症による重い後遺症が残った原因だ、とする判決です。

この医師の決断、遅かったのでしょうか・・・決断してから1時間16分の間にすべて整えて、出産を終えて・・・

自らの分娩を振り返ります。
マタイが産まれた12月5日の携帯を見ています。マタイの心拍が低下した際、帝王切開になると夫クワさんにメールをしているため、時間の確認です。
病院到着は12月4日23時44分
一度目の心拍低下は、1時22分
二度目の低下は、1時38分
二度低下したので、帝王切開の可能性があるからと至急夫(+ヘレヌイ)が病院に来るよう言われました。
到着は2時過ぎです。
この後心拍は安定したので、自然分娩でとなり、皆さんご承知のように陣痛がきてからはスーパー安産で出産しました。

つまり、今回の判決だと、一度心音が低下した時点で帝王切開の決断をするように、とみてとれます。

私は二度低下して、三度目を待ちましたが(待ったというとちょっとおかしな言い方ですが)なかったので、自然分娩となりました。
私自身、二度の低下後、先生にもし『帝王切開になります』と言われても、もう一度位様子をみては、と言わなくても思ったかもしれません。

実際産婦人科の先生のブログで『本当に帝王切開にする必要あったの?無駄にお腹を切られた』というようなことを言われたことがある女医さんがいたようです。

しかし、経過も観察できない。これは非常に微妙な問題です。

誰かが悪いから、何かが悪いから、ことが起きることばかりではないと思うのです。人が頑張ってもあがいても、どうすることもできない領域ってあると思うのです。私自身、誰かを責めているわけではなくて、けれどもこの判決はいかばかりか・・・。せつない思いがこみあげてきます。