☆あまちゃんの毎日ガハハハ日記☆

三男児+夫との生活、代表を務める会http://shirouiryo.com/のこと、自分の日常を綴る日日是好日

なぜ、医療?その1

2007-03-17 02:18:52 | 医療のこと
なぜドドドド素人の私が取り上げるか、です。まったくの医療従事者でもなんでもありません。でも二人の息子を持つハハです。

医療崩壊(特に小児)について、調べていくうちに、知れば知るほど『明けない夜明け』と絶望に近い気持ちも出てきました。
自分ひとりが動いたところで、何ができる?そう思ってしまうこともありました。
けれども何もしなければ悪化する一方・・・どこに道はあるのか。
考えては手探りで出口を探す。そんな感じでした。
けれども、読売新聞社会部記者鈴木敦秋氏の『小児救急~悲しみの家族達の物語~』を読んで、『進むべき道』が見えた気がしました。

○自分の子どもを含めた子ども達の安全を守るために、小児科医の人手不足や激務による過労をなくしていかなければならない。
○子ども達の安全を守るために、小児科医の置かれている現在の状況を把握し、政府に改善を働きかけていかなくてはいけない。

医師は誰でも、目の前にいる人を救いたいと思っているはずです。過酷な状態で働き続けている状況では、ベストを尽くせるわけがない。そのことに集中していただける環境をつくること、それが重要であると私は考えます。

この本には、大切な我が子を亡くされた親御さんたちが出てきます。その方々が、医師の環境を守ることが、再発防止に繋がる、こんなに悲しい思いを二度と誰にもさせないことに繋がる、と訴えておられます。(特に岩手の頼ちゃんの悲劇は、あまりのショックにしばらく本を読み続けることができませんでした・・・向き合うにはあまりにつらい現実です)

そして激務によって、自死に追い込まれたあまりにも悲しく痛ましい中原医師の、家族のお話も出てきます。そして3月14日、この死が過重労働によるものだったとして、労災認定が下りました。奥様ののりこさんは、だんな様である中原医師の願いであった小児医療の改善運動に積極的に取り組まれています。小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会では、国が控訴を取り下げるよう、署名をして早急に送ってください、とあります。私もに参加しています。もし署名にご協力いただける方がいたら、同封させていただきますので、ひと声かけてください。

医師側は医師側で夜間救急に訪れる母たちを『コンビニ利用』だと批判し、親側は親側で『(明らかなミスでなくても)何かあればすぐ訴える』
これでは何の解決にも改善にもならないと思います。
双方がお互いの立場を思いやり、理解して、崩壊寸前の(すでにしているとの声もありますが)この状況をなんとか改善していかなければ子どもの安全は保たれないと思うのです。

もちろん双方、改善できるところは努めなければいけないと思います。
昨日もブログ
『休日夜間における小児患者の9割以上は入院の必要がない軽症の患者であり、救急医療の対象者となるものは限られているのが実情である。 いわゆるコンビニ受診が小児科勤務医の精力を奪い取っているのは医師なら誰しも否定できないものです。』こうありました。
9割以上、入院の必要がない。と改めて聞くと、やはり親御さんたちにもうほんの少しでも知識があったら、と思うところもあります。が、実際、仕事でまだ旦那さんが帰らずひとり熱でひぃひぃ言ってる子どもを前にお母さんが何でもないの言葉が聞きたくて、駆け込んでしまう気持ちも痛いほどわかります。

友人の小児科医の言葉です。
『小児医療については、お母さん方からの援護射撃が特に大切です。
小児科医にとっては励みになりますし、政治に対しては大きな力になりうると思います。』

長文になりました。読んでいただき、ありがとうございます。
その2では、子どもの安全を考えるきっかけとなった0歳9ヶ月での息子ヘレヌイの入院について、触れたいと思います。