おおさか佳巨 街頭演説のブログ

減価する地域通貨ですべての改革

利権政治と弱肉強食

2005年06月01日 17時40分48秒 | Weblog
平和党http://www.heiwatou.jp

戦後、吉田茂、片山哲、芦田均、鳩山一郎、石橋湛山までの歴代首相は知識人としての政治家で、戦後復興を成し遂げようとし、高度成長の基盤をつくった。その後、田中角栄以降、経済優先の政治をつくりだし、バブル崩壊まで突き進む。

自民党は派閥力学によって総裁が選ばれる。集金能力の高い、田中派とその二代目である竹下派は最強であった。その集金能力は利権政治、口きき政治、賄賂の横行によって形成されていった。これを批判する者は自民党の内外を問わず、存在したが、全てが無力であった。竹下派が小渕派になり、今では橋本派へと受け継がれ、力は衰えつつあるが、手法は変わることはない。けれども、栄枯盛衰の法則は、利権政治の王道を歩んできた彼らにも、じきに終わりを告げる時代が来る。

利権政治の構造は、政治家・官僚・業界が癒着するトライアングルだが、これが批判されるようになると、「市場開放」、「規制緩和」、「官から民へ」と叫ばれるようになった。

官僚は退官後、特殊法人へ天下り、利権で貪る。このような腐りきった政治と行政を「正義の味方」顔した野党政治家は、その実態を暴くことで喜んでいる。

しかしながら、田中角栄的政治を肯定する者も、批判する者も基準は、営利追求社会を目的としていて、根本的価値観に相違はない。

 利権政治にかかわるものは、その恩恵を受ける。しかし、それに関わらない者は恩恵がないので、利権とは無関係な人間が、やっかみと妬みを大きなパワーとして、政治的な力を生み出すことがある。いっとき、自民党が金脈問題など発生すると、選挙の際はその恨み妬みパワーが票をごっそり生み出し、一回、二回だけだが当選する。反消費税のときの社会党、金丸信自民党副総裁逮捕後の日本新党、談合樹立政権による森喜朗内閣のときの民主党などがそうである。

そこで「打倒!利権政治」「打倒!官僚政治」となるわけだが、彼らが、仮にそれを実現したところで、この「改革」政治家の周りにいる側近者は、何一つ享受されることはない。

そこで、弱肉強食を勝ち抜いた者が富を得るという社会をめざす政治家を応援するよりも、確実に利権政治を擁護する政治家を支援した方が、支援者にとっては得であるということになる。目先の利益が目に見えているからだ。現代経済社会は、己の損得勘定によって人は動くため、当然、利権政治家が強い。つまり利権政治家はその周囲や側近に利益を享受するくらいのことはできる。これに対立する、利権政治を打倒する政治家は、周囲の人すら、幸せにせず、かえって不幸を社会全体に撒き散らすだけ害である。

ところが今では、利権政治によって政党を存続たらしめた自由民主党は、小泉純一郎氏が総裁になることによって、利権政治を崩壊させることに力を注いでいる。

平和党http://www.heiwatou.jp

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