これまで幾度もサーカーの社会サイクル理論を拝借して、どのように日本や世界が変革していくのかということを述べてきました。
日本史における社会サイクル試論
http://www12.ocn.ne.jp/~kitsumi/member/mitsuki/japansocialcycle.htm
上記は吉見道夫氏によるサーカーの見方です。
豪族・武人・軍人・冒険家政権→
知識人・宗教家・文化人政権→
経済人・銀行家・大企業政権→
奴隷・農民・労役者・消費者の反乱
を経てまた武人政権になっていきます。
現在は経済人政権が末期にさしかかり、腐敗が見え始め、次の政権にとって代わろうとする時代です。これらは、格差社会の貧困層、地方経済で貧しくなっている人々、零細企業社長で首をくくらざるをえなくなった人、高齢者で年金や介護が受けられない人々が不満を募らせ、そして彼ら守銭奴支配は終焉に向かいます。
次に出てくるのは武人政権ですが、
「えーっ、また日本は軍事大国になるの」と言う不安をもった方々も多くおられると思います。しかし、今度はそうはなりません。
なぜならば平和党が提唱している自然主義経済が実現されることによって、領土の拡大・領海の拡大には意味がなくなるからです。自然主義経済は自然の恵みを直接享受されることによって最も効率の高い仕組みです。プラス利子たるお金を介すると不利な仕組みになっています。したがって資源の争奪は無意味であり、もしも戦争を起こすとするならば、この要因はなくなります。
だけれども武人政権は歴史のサイクルなので必ずきます。武人は、偉大なる冒険家です。己の肉体を使用して、今までに人がしてこなかったものに挑戦します。
この時代の当初は、強者が弱者を保護する傾向にあり、女性が尊ばれ、家族が重視され、地域共同体によって心豊かな社会をつくることができます。
それまでの経済優先社会による倫理の崩壊、社会無秩序がすべて洗い流されます。今回は自然主義経済によって、富の支配が終わり、架空の富と架空の負が消滅するので、犯罪も激減するでしょう。
今度の武人政権はアイデンティティとして、それまでの大日本帝国軍人や、織田・豊臣・徳川武家政権、あるいは大和時代の豪族支配と、その根本的な本質部分では、同じですが、現代においては、あらわれ方がかなり違うようになります。つまり人間同士で殺しあったりしない武人政権だろうということです。
それは防犯・防災を政府によるのではなく、民間によってなされる社会であり、その財源が自然主義経済による地域共同体運営となるということです。すなわち武民統制です。これについては今後詳しく書いていきます。
武民統制の本質は、自然の猛威に立ち向かい、それを適正に管理し、人間との共生を図ることです。経済よりも学問よりも優先される世の中になります。
こうしたところに価値観を置く政権時代であり、これをなしとげるのは、武人のアイデンティティを持っている人です。現在の経済人・守銭奴支配社会の中で、奴隷・労働者・市民運動などで不満を抱きながら生きている人々によってなされるとのことです。
現在、イラク戦争やアフガンのテロ報復支援を支持している方々がおりますが、これをなしているのは、守銭奴政権の自民党が、武のためではなく、金のためになしていることです。このところが非常に重要です。すなわち革命は、武人によってなされますが、守銭奴支配の配下にいる武人ではなく、格差社会の犠牲となっている武人によってなされるということです。したがって、自民党政権の軍事政策を支持している政治勢力は、今後消えていきます。こういうものを支持している人々は、なぜ現政権がイラクやアフガンに自衛隊を派遣するのかについて、その本質的部分を知らずに「誤った武士道」の考えを持っているからです。拝金主義の片棒を担がされていることに気づくか気付かないかは非常に重要なポイントになってきます。
イラク戦争、あるいはアフガニスタンにおけるタリバン征伐、または北朝鮮拉致問題など、軍事において積極的に国際貢献すべしとか、国防力を強くさせよとの論調が、小泉政権以降、日の目を浴びています。たしかに危機管理法制も以前よりは確立されつつあります。ただ、ナショナリズムに走った場合、これは時代の新たなるものにはなりえないでしょう。
中国や朝鮮半島に対して過剰に反応する人々も大勢います。ところが、彼らのほとんどは武人のアイデンティティを持っていません。いずれも守銭奴政権支配に寄生し生きている人ばかりです。そして彼らは経済優先の権力者たちの手の中で踊らされていることについて全く自覚がありません。
そもそもの武人というものは、あるいは武力というものは、他のものに暴力を与えないために存在しているのであって、本来あった武士道というのは、やたらに自分を強くみせることではなくて、武力をもってして秩序を作り出すということをしてきています。
ところが、弱い人間に限って、武器をふりかざしたり、他人に見せたりしようとします。
たとえば核兵器を保有することによって安心するという考え方は、武人精神の欠如から生まれてくるものです。ただし弱きことは悪いことではありませんので、もしも核保有によって日本国民が安心して国家の安全保障がなされるのであればそのようにしたほうがいいと思います。
喧嘩の強い人間は、そうそう簡単には拳に訴えることはしません。喧嘩の弱い口先だけの人間に限って、政治的には軍拡思考を持ちたがります。
本物の武人か、偽物の武人かを見分ける力が必要になってきます。現在、イラク戦争やらテロ特措法やらを支持している人々は、まず偽物とみて間違いないでしょう。もちろんフセインやタリバンを正義とする考えが武人としての正しいことだ・・というわけではないことは説明するまでもありません。
北朝鮮が核保有をみせびらかしたり、中国の軍事予算を毎年毎年増加させているのは、己の弱い心を武器によって強く見せることによって安心したいのです。
日本国内でいえば、中国や朝鮮半島を恐れているから、彼らの国のやることに過敏に反応してしまう人もあるのです。
逆にこのようなタイプと正反対の政治家、それを心得ている人は、北朝鮮拉致問題でも解決できるでしょう。ただし、ほとんどの自称武人の政治家たちにはそれができません。もしもできるのであれば、彼らは守銭奴支配の手先にはなっていないからです。
だから、こうした軍拡思考を語るほとんど多くの政治家にはその性根がすわっていないために、よく逃げ出します。安倍前首相はまさにそのタイプでありましたから、彼は全く武人のアイデンティティはなく、単なるみせかけだけの人であり、彼の実態は守銭奴に操作された下級武人であったか、もしくは単なる労役者であったということです。
守銭奴支配であぐらをかいている人々は、タカ派と称している政治家が自分たちのコントロール下に置いており、それら政治家が自分たちのイデオロギーによって国が動いていると勝手に思い込んでいるのをいいことに、しめしめと思っています。金儲けに軍事力が使われているのに、それに気づかず、これこそが武士道だぐらい勘違いしていますが、彼らは明らかに守銭奴たちの手の上で踊らされているのです。
ただし現職の自衛官などは、「文民統制」ということで動かされていますので何一つ悪くはありません。彼らが政府の決定に従うことは当然のことでしょう。
実際に支配しているのは改憲や教育基本法改正などという勇ましいイデオロギーなどではなくて、お金を多く持つ人々の力です。武力の好きな人は脳味噌が劣っている人が多いと思われて、まんまとはめられているのです。
そしてまた武人思考の人ばかりでなく、知識人思考の人々も、この守銭奴政権に奉仕しようとします。グローバリズムがどれだけ優れているかを説き、そのためには国際社会に貢献することが重要だと述べます。竹中平蔵氏をはじめとする人々です。これらの経済学が優れていることを説きます。
新開発された製品がいかに優れているかを学術上、説きます。彼らも守銭奴支配下の武人同様に、踊らされいて、経済優先社会の中では、守銭奴に重宝されるしもべとなっています。
現在、テロ特措法が言われています。インド洋における給油活動をもしもここで中断したならば、国際的な信用をなくすからというのがその最大の理由です。国際的な信用をなくしてはならないのは、日本が石油資源を中東に依存しているからであり、米国によって経済支配を受けているからです。
日本の自衛隊が海外に出ていく理由は、湾岸戦争以来のトラウマであり、単に国際金融資本の支配下として、そしてまた国内的には、文化よりも軍事よりも、経済というものが強いからこそ起きてくる問題です。
したがって、政府に従っている武人・軍人は、すべて守銭奴の手先ということです。
武人・軍人は、金の損得を考えずに、ただそこに山があるから登るんだという冒険心と武勇心を持っています。レーサーはなぜトップを目指すか。それは単に「速く走りたいから」です。その動機はそこにあるだけです。経済人の場合は、すべてを貯蓄のために物事を動かそうとします。経済人支配の当初は人々の幸福のために行われますが、末期にさしかかると、己の私利私欲に徹します。
現状の国際軍事情勢における日本の選択はすべて経済が動機として動いており、武人・軍人が主体となって動いているものではありません。
自衛隊は文民統制によってなされています。これは知識人支配時代のようにも見えますが、文官統制ならば知識人時代でしょう。
しかし、現行の制度は文民統制です。文民統制というのは、政治家にその権限があるということです。政治家は、現代では多額を要する選挙を乗り越えなければならず、いずれの政治家も多額のお金によって動かされています。そのお金がないと政治活動ができないために、経済人のいうとおりに動かざるを得なくなります。
したがって利権政治に走るか、それとも自由な市場経済を提唱して新たに生まれる利権勢力によって支配されるかどちらかです。
これは防衛大臣の立場もそうですし、総理大臣もそうですし、国会全体もそうです。
だからテロ特措法に賛同するということは、国際金融資本の、あるいは経済優先社会の中で踊らされた愚かな人々ということです。ところが、軍事積極派の人々は、これを何か勘違いして、武勇心を持って、国民はこれに賛同すべしと思っているのです。
したがって、あの4サイクルの政権変遷工程では、次の時代は武人支配の政権になりますが、現在の守銭奴支配の中で、自衛隊の軍事行動を支持している人というのは、そのきたるべき政権側にはつくことはできせん。経済人・守銭奴支配時代が奴隷・労役者などの反乱によって打ち砕かれたときに、同時に消されていくことになるでしょう。
守銭奴支配下にいない武人精神をもっている人、守銭奴支配下にいない知識人精神をもっている人たちによって改革がなされます。彼らは現在、いずれも、奴隷的な経済立場におかれています。こんにちでは労役者、ワーキングプアー層、ネットカフェ難民の方々に相当します。彼らの不満が頂点に達し、格差社会が谷底まで行った時に、選挙という方法によって大変革がなされるでしょう。
本当に武人精神を持っている方々が目覚めてくれることを望みます。
http://heiwatou.web.fc2.com
日本史における社会サイクル試論
http://www12.ocn.ne.jp/~kitsumi/member/mitsuki/japansocialcycle.htm
上記は吉見道夫氏によるサーカーの見方です。
豪族・武人・軍人・冒険家政権→
知識人・宗教家・文化人政権→
経済人・銀行家・大企業政権→
奴隷・農民・労役者・消費者の反乱
を経てまた武人政権になっていきます。
現在は経済人政権が末期にさしかかり、腐敗が見え始め、次の政権にとって代わろうとする時代です。これらは、格差社会の貧困層、地方経済で貧しくなっている人々、零細企業社長で首をくくらざるをえなくなった人、高齢者で年金や介護が受けられない人々が不満を募らせ、そして彼ら守銭奴支配は終焉に向かいます。
次に出てくるのは武人政権ですが、
「えーっ、また日本は軍事大国になるの」と言う不安をもった方々も多くおられると思います。しかし、今度はそうはなりません。
なぜならば平和党が提唱している自然主義経済が実現されることによって、領土の拡大・領海の拡大には意味がなくなるからです。自然主義経済は自然の恵みを直接享受されることによって最も効率の高い仕組みです。プラス利子たるお金を介すると不利な仕組みになっています。したがって資源の争奪は無意味であり、もしも戦争を起こすとするならば、この要因はなくなります。
だけれども武人政権は歴史のサイクルなので必ずきます。武人は、偉大なる冒険家です。己の肉体を使用して、今までに人がしてこなかったものに挑戦します。
この時代の当初は、強者が弱者を保護する傾向にあり、女性が尊ばれ、家族が重視され、地域共同体によって心豊かな社会をつくることができます。
それまでの経済優先社会による倫理の崩壊、社会無秩序がすべて洗い流されます。今回は自然主義経済によって、富の支配が終わり、架空の富と架空の負が消滅するので、犯罪も激減するでしょう。
今度の武人政権はアイデンティティとして、それまでの大日本帝国軍人や、織田・豊臣・徳川武家政権、あるいは大和時代の豪族支配と、その根本的な本質部分では、同じですが、現代においては、あらわれ方がかなり違うようになります。つまり人間同士で殺しあったりしない武人政権だろうということです。
それは防犯・防災を政府によるのではなく、民間によってなされる社会であり、その財源が自然主義経済による地域共同体運営となるということです。すなわち武民統制です。これについては今後詳しく書いていきます。
武民統制の本質は、自然の猛威に立ち向かい、それを適正に管理し、人間との共生を図ることです。経済よりも学問よりも優先される世の中になります。
こうしたところに価値観を置く政権時代であり、これをなしとげるのは、武人のアイデンティティを持っている人です。現在の経済人・守銭奴支配社会の中で、奴隷・労働者・市民運動などで不満を抱きながら生きている人々によってなされるとのことです。
現在、イラク戦争やアフガンのテロ報復支援を支持している方々がおりますが、これをなしているのは、守銭奴政権の自民党が、武のためではなく、金のためになしていることです。このところが非常に重要です。すなわち革命は、武人によってなされますが、守銭奴支配の配下にいる武人ではなく、格差社会の犠牲となっている武人によってなされるということです。したがって、自民党政権の軍事政策を支持している政治勢力は、今後消えていきます。こういうものを支持している人々は、なぜ現政権がイラクやアフガンに自衛隊を派遣するのかについて、その本質的部分を知らずに「誤った武士道」の考えを持っているからです。拝金主義の片棒を担がされていることに気づくか気付かないかは非常に重要なポイントになってきます。
イラク戦争、あるいはアフガニスタンにおけるタリバン征伐、または北朝鮮拉致問題など、軍事において積極的に国際貢献すべしとか、国防力を強くさせよとの論調が、小泉政権以降、日の目を浴びています。たしかに危機管理法制も以前よりは確立されつつあります。ただ、ナショナリズムに走った場合、これは時代の新たなるものにはなりえないでしょう。
中国や朝鮮半島に対して過剰に反応する人々も大勢います。ところが、彼らのほとんどは武人のアイデンティティを持っていません。いずれも守銭奴政権支配に寄生し生きている人ばかりです。そして彼らは経済優先の権力者たちの手の中で踊らされていることについて全く自覚がありません。
そもそもの武人というものは、あるいは武力というものは、他のものに暴力を与えないために存在しているのであって、本来あった武士道というのは、やたらに自分を強くみせることではなくて、武力をもってして秩序を作り出すということをしてきています。
ところが、弱い人間に限って、武器をふりかざしたり、他人に見せたりしようとします。
たとえば核兵器を保有することによって安心するという考え方は、武人精神の欠如から生まれてくるものです。ただし弱きことは悪いことではありませんので、もしも核保有によって日本国民が安心して国家の安全保障がなされるのであればそのようにしたほうがいいと思います。
喧嘩の強い人間は、そうそう簡単には拳に訴えることはしません。喧嘩の弱い口先だけの人間に限って、政治的には軍拡思考を持ちたがります。
本物の武人か、偽物の武人かを見分ける力が必要になってきます。現在、イラク戦争やらテロ特措法やらを支持している人々は、まず偽物とみて間違いないでしょう。もちろんフセインやタリバンを正義とする考えが武人としての正しいことだ・・というわけではないことは説明するまでもありません。
北朝鮮が核保有をみせびらかしたり、中国の軍事予算を毎年毎年増加させているのは、己の弱い心を武器によって強く見せることによって安心したいのです。
日本国内でいえば、中国や朝鮮半島を恐れているから、彼らの国のやることに過敏に反応してしまう人もあるのです。
逆にこのようなタイプと正反対の政治家、それを心得ている人は、北朝鮮拉致問題でも解決できるでしょう。ただし、ほとんどの自称武人の政治家たちにはそれができません。もしもできるのであれば、彼らは守銭奴支配の手先にはなっていないからです。
だから、こうした軍拡思考を語るほとんど多くの政治家にはその性根がすわっていないために、よく逃げ出します。安倍前首相はまさにそのタイプでありましたから、彼は全く武人のアイデンティティはなく、単なるみせかけだけの人であり、彼の実態は守銭奴に操作された下級武人であったか、もしくは単なる労役者であったということです。
守銭奴支配であぐらをかいている人々は、タカ派と称している政治家が自分たちのコントロール下に置いており、それら政治家が自分たちのイデオロギーによって国が動いていると勝手に思い込んでいるのをいいことに、しめしめと思っています。金儲けに軍事力が使われているのに、それに気づかず、これこそが武士道だぐらい勘違いしていますが、彼らは明らかに守銭奴たちの手の上で踊らされているのです。
ただし現職の自衛官などは、「文民統制」ということで動かされていますので何一つ悪くはありません。彼らが政府の決定に従うことは当然のことでしょう。
実際に支配しているのは改憲や教育基本法改正などという勇ましいイデオロギーなどではなくて、お金を多く持つ人々の力です。武力の好きな人は脳味噌が劣っている人が多いと思われて、まんまとはめられているのです。
そしてまた武人思考の人ばかりでなく、知識人思考の人々も、この守銭奴政権に奉仕しようとします。グローバリズムがどれだけ優れているかを説き、そのためには国際社会に貢献することが重要だと述べます。竹中平蔵氏をはじめとする人々です。これらの経済学が優れていることを説きます。
新開発された製品がいかに優れているかを学術上、説きます。彼らも守銭奴支配下の武人同様に、踊らされいて、経済優先社会の中では、守銭奴に重宝されるしもべとなっています。
現在、テロ特措法が言われています。インド洋における給油活動をもしもここで中断したならば、国際的な信用をなくすからというのがその最大の理由です。国際的な信用をなくしてはならないのは、日本が石油資源を中東に依存しているからであり、米国によって経済支配を受けているからです。
日本の自衛隊が海外に出ていく理由は、湾岸戦争以来のトラウマであり、単に国際金融資本の支配下として、そしてまた国内的には、文化よりも軍事よりも、経済というものが強いからこそ起きてくる問題です。
したがって、政府に従っている武人・軍人は、すべて守銭奴の手先ということです。
武人・軍人は、金の損得を考えずに、ただそこに山があるから登るんだという冒険心と武勇心を持っています。レーサーはなぜトップを目指すか。それは単に「速く走りたいから」です。その動機はそこにあるだけです。経済人の場合は、すべてを貯蓄のために物事を動かそうとします。経済人支配の当初は人々の幸福のために行われますが、末期にさしかかると、己の私利私欲に徹します。
現状の国際軍事情勢における日本の選択はすべて経済が動機として動いており、武人・軍人が主体となって動いているものではありません。
自衛隊は文民統制によってなされています。これは知識人支配時代のようにも見えますが、文官統制ならば知識人時代でしょう。
しかし、現行の制度は文民統制です。文民統制というのは、政治家にその権限があるということです。政治家は、現代では多額を要する選挙を乗り越えなければならず、いずれの政治家も多額のお金によって動かされています。そのお金がないと政治活動ができないために、経済人のいうとおりに動かざるを得なくなります。
したがって利権政治に走るか、それとも自由な市場経済を提唱して新たに生まれる利権勢力によって支配されるかどちらかです。
これは防衛大臣の立場もそうですし、総理大臣もそうですし、国会全体もそうです。
だからテロ特措法に賛同するということは、国際金融資本の、あるいは経済優先社会の中で踊らされた愚かな人々ということです。ところが、軍事積極派の人々は、これを何か勘違いして、武勇心を持って、国民はこれに賛同すべしと思っているのです。
したがって、あの4サイクルの政権変遷工程では、次の時代は武人支配の政権になりますが、現在の守銭奴支配の中で、自衛隊の軍事行動を支持している人というのは、そのきたるべき政権側にはつくことはできせん。経済人・守銭奴支配時代が奴隷・労役者などの反乱によって打ち砕かれたときに、同時に消されていくことになるでしょう。
守銭奴支配下にいない武人精神をもっている人、守銭奴支配下にいない知識人精神をもっている人たちによって改革がなされます。彼らは現在、いずれも、奴隷的な経済立場におかれています。こんにちでは労役者、ワーキングプアー層、ネットカフェ難民の方々に相当します。彼らの不満が頂点に達し、格差社会が谷底まで行った時に、選挙という方法によって大変革がなされるでしょう。
本当に武人精神を持っている方々が目覚めてくれることを望みます。
http://heiwatou.web.fc2.com