(つづき)
現代の政策課題の中では、長期的に本当は必要なのに、今どうするかという流れにならざるを得ないことがたくさんある。
自然主義経済をやるのが一番いいのだと言うと、自然主義経済を認めた人でも、
しかし、今どうするのか、と、こうなる。
長期的ビジョンとしてやっと認めてくれる人は増えてきたが、何千年後の話をするのなら宗教の話になる。
自然主義経済には、食糧とエネルギーの完全自給が欠かせないが、今現在、それができているわけではない。
あるいは太陽エネルギー発電だけにして、原子力発電を即時に停止しようにも、金がかかる。
薪で天然ガスを代替しろと、平和党HPに書いたときは、かなり笑われた。これも長期的には可能であるが、世間一般からは非現実的政治団体としてのレッテルはすでに貼られているので光栄に思う。
それから、食糧の完全自給のためには、食糧生産にたずさわる労働力が必要で、そのために現行の資本主義経済でどうするかということを考えなければならなくなる。
これらの問題は超長期的にはできるかもしれないが、すぐにはできない………という。
が、しかしこれも常識の呪縛である。
●物理的事実
一番上の図には、左側に松の木、右側にクヌギの木が描かれている。
松の木は十年で100ユーロになるらしい。
クヌギの木は成長が遅いが価値は高く、百年で1000ユーロ。
どちらの木も一年に10ユーロのコストがかかるとするのなら、
松もクヌギも損益ゼロで白字である。
●資本主義経済の場合
上の図の二段目には「年5パーセントのプラス利子がかかる通貨」とある。
松は、十年後に100ユーロで売れるということは、今その苗はいくらであるかを計算する。
我々が現在採用しているプラス利子の世界で、仮に利子が5パーセントとしよう。
そうすると十年後の100ユーロは、現在61.39ユーロである。
(計算方法は100÷1.05の10乗)
クヌギの場合は、百年後1000ユーロ。現在は7.6ユーロである。
(計算方法は1000÷1.05の100乗)
そうすると、現在61.39ユーロの松は、クヌギよりも価値が高いこととなる。
ということは、この資本主義経済のシステムは、目先のものを回収する事が非常に重要なこととなる。
クヌギのような長期的なスタンスでのぞまないとできないものは、現行のシステムは望まないのである。
●自然主義経済の場合
「年5パーセントの持ち越し費用がかかる場合」、つまり一年に5パーセント価値が減るとする。
松は十年後に100ユーロで売れるわけだから、現在の苗だと167.02ユーロになる。
(計算方法は100×1.05の10乗)
未来よりも現在のお金の方が67.02も高い。
クヌギは百年後に1000ユーロで売れるわけだから、現在の苗だと16万8900ユーロと桁違いになる。
未来よりも現在のお金の方が16万7900ユーロも高い。
資本主義経済の場合だと目先のものにお金を使うが、自然主義経済だと長期的なものにお金が使える。
よく、「環境と経済の調和」などと無責任に、選挙のときに公約に掲げるものが多いが、
根本的に現在の資本主義、あるいは政府型資本主義である社会主義をやっても、環境と経済は調和しない。大きな矛盾を抱えているからである。
税収を増やしても、手数料をとっても、利子がプラスに働いている以上、違う部分でゆがみがでてくるのである。
最後に、「平和党などと独自でやらないで、自民党か民主党の中に入ってやればよい」とはよく言われるが、このように根本的に土台が違うため、わざわざ政党として作ったのである。
ちまたに存在するミニ政党は、自民・民主・共産・社民の中の一部の意見を純粋化しているだけのものが多く、彼らの政治団体としての必要性はない。我欲で党派を作ることは差し控えたほうがよいと思う。
また、外交問題、国際平和の問題も他党とは全く違う視点からできていることをご理解いただきたい。
(おわり)
http://heiwatou.jp
現代の政策課題の中では、長期的に本当は必要なのに、今どうするかという流れにならざるを得ないことがたくさんある。
自然主義経済をやるのが一番いいのだと言うと、自然主義経済を認めた人でも、
しかし、今どうするのか、と、こうなる。
長期的ビジョンとしてやっと認めてくれる人は増えてきたが、何千年後の話をするのなら宗教の話になる。
自然主義経済には、食糧とエネルギーの完全自給が欠かせないが、今現在、それができているわけではない。
あるいは太陽エネルギー発電だけにして、原子力発電を即時に停止しようにも、金がかかる。
薪で天然ガスを代替しろと、平和党HPに書いたときは、かなり笑われた。これも長期的には可能であるが、世間一般からは非現実的政治団体としてのレッテルはすでに貼られているので光栄に思う。
それから、食糧の完全自給のためには、食糧生産にたずさわる労働力が必要で、そのために現行の資本主義経済でどうするかということを考えなければならなくなる。
これらの問題は超長期的にはできるかもしれないが、すぐにはできない………という。
が、しかしこれも常識の呪縛である。
●物理的事実
一番上の図には、左側に松の木、右側にクヌギの木が描かれている。
松の木は十年で100ユーロになるらしい。
クヌギの木は成長が遅いが価値は高く、百年で1000ユーロ。
どちらの木も一年に10ユーロのコストがかかるとするのなら、
松もクヌギも損益ゼロで白字である。
●資本主義経済の場合
上の図の二段目には「年5パーセントのプラス利子がかかる通貨」とある。
松は、十年後に100ユーロで売れるということは、今その苗はいくらであるかを計算する。
我々が現在採用しているプラス利子の世界で、仮に利子が5パーセントとしよう。
そうすると十年後の100ユーロは、現在61.39ユーロである。
(計算方法は100÷1.05の10乗)
クヌギの場合は、百年後1000ユーロ。現在は7.6ユーロである。
(計算方法は1000÷1.05の100乗)
そうすると、現在61.39ユーロの松は、クヌギよりも価値が高いこととなる。
ということは、この資本主義経済のシステムは、目先のものを回収する事が非常に重要なこととなる。
クヌギのような長期的なスタンスでのぞまないとできないものは、現行のシステムは望まないのである。
●自然主義経済の場合
「年5パーセントの持ち越し費用がかかる場合」、つまり一年に5パーセント価値が減るとする。
松は十年後に100ユーロで売れるわけだから、現在の苗だと167.02ユーロになる。
(計算方法は100×1.05の10乗)
未来よりも現在のお金の方が67.02も高い。
クヌギは百年後に1000ユーロで売れるわけだから、現在の苗だと16万8900ユーロと桁違いになる。
未来よりも現在のお金の方が16万7900ユーロも高い。
資本主義経済の場合だと目先のものにお金を使うが、自然主義経済だと長期的なものにお金が使える。
よく、「環境と経済の調和」などと無責任に、選挙のときに公約に掲げるものが多いが、
根本的に現在の資本主義、あるいは政府型資本主義である社会主義をやっても、環境と経済は調和しない。大きな矛盾を抱えているからである。
税収を増やしても、手数料をとっても、利子がプラスに働いている以上、違う部分でゆがみがでてくるのである。
最後に、「平和党などと独自でやらないで、自民党か民主党の中に入ってやればよい」とはよく言われるが、このように根本的に土台が違うため、わざわざ政党として作ったのである。
ちまたに存在するミニ政党は、自民・民主・共産・社民の中の一部の意見を純粋化しているだけのものが多く、彼らの政治団体としての必要性はない。我欲で党派を作ることは差し控えたほうがよいと思う。
また、外交問題、国際平和の問題も他党とは全く違う視点からできていることをご理解いただきたい。
(おわり)
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