平和党http://www.heiwatou.jp
つい最近まで、インド人や中国人は商品を売るとき、例えば一個の商品が100円だとすると、三個まとめ
て売った場合500円にしたりする。
この仕組みはミャンマーではいまだにそうしている商売人もいる。西洋近代の経済思想に基づく先進国の
発想からすると、三個まとめて買うのだから280円とか250円とか安く売るのが普通であるが、彼らはそう
しない。
なぜなら商品を一人の人に集中的に売れば財が一人の人間に独占されることになるし、資源の枯渇速度を
速めるからであるという潜在的概念がある。
これこそが自然の摂理に則った商売であるが、大量に生産し、大量に消費することをよしとしてきた近代
経済学では全く信じられないことであろう。このような自然の摂理に則した経済が、貨幣価値を減価する
自然通貨には可能なのである。
資本主義経済は競争の中で勝ち上がった強いものに資本を集中され、共産主義経済は国民に有無を言わせ
ず政府に資本を集中させることができる。この資本の偏在が、人々を経済優先主義にさせ、貨幣が暴力を
奮い、地球資源の略奪を企てる。これをなくすのが、新たな経済システムである。モノと同じように腐敗
していく通貨こそ、共生できる社会を作り出すことができる。これをわが党では、自然主義経済と呼んで
いる。
日本銀行券で日々、経済生活をし、その常識が骨の髄まで染み込んでいる私たちには、勝手に貨幣を発行
するなどという方法がうまくいくはずがないと考える。ところが、そもそもの貨幣経済の原点はこの地域
通貨の方法と何ら変わらない。
現代経済の常識である「借りた金は返すのが当然」というのは利子というシステムを採用している限り、
これは大きな間違いで、モノと金を交換しているうちには、ゼロにならず、プラスになる人もいるし、マ
イナスになる人も必ず出てくるであろう。そうしていくうちに、それを貸し返し、売り買いすることが目
的となり、損得だけの価値観で人々は行動をはじめ、やがて経済活動のためだけに人間が生きていくこと
になってしまうのである。
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