前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
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(一服ざる)

題名のない音楽会 『ジョン・ウィリアムズ生誕80年~人気映画音楽ベスト10』

2012-01-08 20:16:01 | クラシック音楽
今日放送された題名のない音楽会は、
『ジョン・ウィリアムズ生誕80年~渡辺俊幸が選ぶ人気映画音楽ベスト10』
でした。

言わずと知れたハリウッドを代表する作曲家です。

 ジョーズ
 未知との遭遇
 スター・ウォーズ
 スーパーマン
 インディ・ジョーンズ
 E.T.
 ジュラシック・パーク
 ハリー・ポッター
 etc

どのテーマ曲も皆、記憶に残る名曲です。


これらをクラシック音楽のカテゴリーに入れることには異議を唱える人も多いと思いますが、
(実際「クラシック」ではないですが、「現代音楽」と捉えたとしても同様だと思います)
私は、偉大な、現代を代表する大作曲家だと思ってます。

私が生きている間に、上記作品のうちのいくつかは、
オーケストラのコンサートレパートリーになるのではと思っていますし、
なって欲しいと思っています。


NHK大河ドラマなどの音楽を担当した作曲家・渡辺俊幸さんが
ジョン・ウィリアムズの音楽の特徴として「ドソド戦法」というものを紹介していました。
メインテーマなどの特徴的な旋律に、ドとソの音がよく使われているとのことです。

そしてその理由の一つとして、キューブリックの『2001年宇宙の旅』が
影響しているのではないか、とおっしゃっていました。

『2001年宇宙の旅』の中で、観る者に強烈な印象を与える、
リヒャルト・シュトラウス『ツァラトゥストラはかく語りき』の冒頭。
トランペットの旋律が「ド・ソ・ド」の三音です。

そこから、SF・宇宙などの映画音楽といえば「ド・ソ・ド」
というのが潜在意識にインプットされたのではないか、との推論です。

なるほど~なかなか面白いですね。


ところで少々話は変わりますが、映画などで
「このシーンを見ると100%泣ける」という場面、ありませんか?
自分では今まで意識していなかったのですが、今日のこの放送を見ていて気がつきました。

それは『E.T.』で、ETを乗せたエリオット少年の自転車が空に舞うシーンです。
映画史に残る名シーンの一つだと思いますが、
これもジョン・ウィリアムズの「あの曲」との相乗効果に違いありません。
(セリフがないシーンですから)


今、その場面を見返しましたが、やっぱり泣ける!


追記
『E.T.』のテーマ曲は、あまりにも素晴らしかったので、
監督のスピルバーグがこの曲に合わせた映像を付け加えたとのことです。
先に書いた「空飛ぶ自転車」の名シーンのことかもしれません。
泣けるわけです。
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2 コメント

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ほんとうに (クラン)
2012-01-10 16:48:39
クラシックの定義ってなんだろうって思います。

100年たっても演奏されていればきっとそれはクラシックなんでしょう。
けど、あと100年も生きられそうにないので見届けられそうにないですね。

ジョン・ウィリアムズはもちろんのこと、今の映画音楽やゲーム音楽なんかも優れたものはたくさんありますから、
100年後には、これらの作品も普通に演奏されるような、コンサートが人々にとって身近なものになっていればいいなぁって思います。
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同時代の音楽を・・・ (一服ざる)
2012-01-10 22:09:36
クランさん、コメントありがとうございます。
一時期、現代音楽にハマっていた時がありました。
ハイドン先生もベートーヴェンも「現代(同時代)の音楽」だった時が必ずあったわけで、
既に評価の定まった「古典」だけでなく同時代の音楽を積極的に評価(批評)すべきではと思いました。

バラネスク・カルテットという現代音楽を中心に演奏しているグループが、
クラフトワークの作品を弦楽四重奏で演奏した『Possessed』というCDがあります。
美しい曲はどんな楽器で演奏しても美しい、と感じました。
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