前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

マーラー:交響曲第2番『復活』(バーンスタイン指揮)

2020-11-15 20:54:51 | クラシック音楽
レナード・バーンスタインはカラヤンと並び、20世紀を代表するスター指揮者ですが
正直、あまり好きな指揮者ではありませんでした。
CDも好んで聴くことは、ほとんどありません。

指揮・演奏のスタイル?が
中学・高校時代に出会って以来、好きになったゲオルグ・ショルティとは
ほぼ真逆だったのも一因かもしれません。

当時、勝手に抱いていたイメージとしては
・情熱的で情感たっぷりのバーンスタイン
・正確無比でクールなショルティ
という感じだったでしょうか。


ウィーン・フィルを指揮したブラームスの交響曲の演奏が
どうしても好きになれず、ずっとそれを引きずっていました。
自分のCDコレクションを探してみましたが見事に1枚もない。


今回、改めてマーラーを指揮する姿(ライブ映像)を観ました。
まだ50代、油が乗り切った頃の演奏です。


マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』

シーラ・アームストロング(ソプラノ)
ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)
エディンバラ音楽合唱団
ロンドン交響楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)
1973年9月:イギリス・イーリー大聖堂(ライブ収録)


イメージ通り、いやそれ以上に"感情過多"の指揮ぶりです。

高校時代、ショルティが指揮するマーラーに夢中になっていた時には
すでにこの"映像"は撮られていたわけです。
今の様に気軽に観られる時代ではなかったですが
もしその時に観ていたらどう感じたでしょうか。

何事にも「出会う時期」があるのかもしれません。


終楽章
クロプシュトックの詩にマーラーが加筆した『復活』の賛歌。

蘇るために私は死ぬのだ
蘇るだろう 私は蘇るだろう
我が心よ
ただちに お前は蘇るだろう
お前の鼓動が 神のもとに
お前を運んで行くだろう



ソリスト・合唱団の誰よりも、感情を爆発させて「歌って」います。

そして、その"感情過多"の姿に、心が震え涙が出てきます。
あの頃のバーンスタインとそろそろ同い年。
今が「出会う時期」だったのかもしれません。
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