感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

伝える事を怠れば始まる物語も幕を開けない・・・

2013-09-16 19:09:05 | モノづくり挑戦物語
今日は祭日では在りますが、大工さんたちは出社してくれ皆で加工場の修繕や片付けなどを行います。

本来は夏休み前にやっておきたい作業では在りましたが今年は余りの繁盛具合に出来なかった加工場の修繕や片付け。

少し落ち着いた様子もあるこの時期にやっておくのが目的という事で朝から皆で手分けして取組んだ一日。

既製品を使う事が増えた最近の家づくりでは在りますが、まだまだ特殊な注文などでは加工場を使う頻度も多いのは当然、現場での「ものづくり」だけが大工の仕事ではないです。

特に造作材などで使用する木材は大量に仕入れるのが当社のやり方、ばら売りで購入すれば割高になる木材もこうする事でコストを抑えるのも大切な方法。

基本的に和風の住宅の造作材に使用する桧、杉。洋風の住宅に使用するタモの材木は幅広の板で山買いして常に在庫しています。

最近までは洋風和風を問わず加工性の良さと木肌の美しさから頻繁に造作材に使用していたのはヒバ材ですが、在庫の底が見え始めてしまい今回は社長が材木市場でアガチスという材木を購入。

こちらのアガチス、虫の害などの影響を受けやすいために屋外での使用には適さないのですが、加工性の良さや木肌の美しさは十二分に満足できる筈。

程度の良いものは玄関ドアやギターのボディーなどとしても使える良材。

こちらのアガチスの板の山もこれから多くの形に加工され皆さんのお宅にお届けされる様になるでしょう。

さて、写真は加工場に看板をつけている大工の「信くん」。

ずっと、加工場の隅に転がっていたのですが、人の目についてこそ始めて意味を成す看板だけに取合えず場所を拘らずに人目に付くところへ設置してみました。

幾ら自分で良い仕事が出来る、良い商品を取り扱っていると心で思ってみた所で他人に伝わらなければ事を成さないのは商売の鉄則。

その伝え方が大きなポイントに成るのは誰もが承知しているのですが、一枚の広告や一回の雑誌掲載、一回の見学会の来場や一度のホームページ閲覧で成約を決めれるほど安い買い物ではないのが「家づくり」。

「ならばどうする」

其れが解らないままでは無駄に宣伝費を垂れ流してしまうのは火を見るより明らか。

今日の午後から取組んだ住宅雑誌に掲載する内容の変更依頼は、その辺りをポイントに更正してもらいたいと文章、文面などを思案。

取合えず現段階で満足できる範囲で修正依頼をメールにて送ってみましたが、何十社と掲載される雑誌だけに全体のバランスもあるのも承知。

取合えず何処まで希望が反映されるのか、後は返事が返ってくるのを待つだけです。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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