感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

一人では決して成せない家づくり

2013-09-20 20:12:31 | 家づくり職人物語
今日は大工の「まっちゃん」、「信くん」は倉敷市美観地区で木塀の改修工事に出かけていきます。

こちらは先日、「しんちゃん」が下地補強をしていた現場ですが現場の段取り都合では時に、致し方なく担当の大工さんが替わる場合が起きる事も・・・

基本的に職人の世界では、自分が手がけた仕事は最後までやり通すのが基本、他人がしていた仕事の途中から手を付けるのはNGとされています。

私自身も大工なので解りますが、其れは同じ仕事でも個々で完成まで運ぶ手順も違えば、木組みや細工なども人それぞれ・・・

私も昔は先輩大工さんが途中まで手がけた仕事をするのは、やり難くモチベーションが下がり効率が良くないと考えていた事も・・・最終的には仕事に対する責任も、複数の大工が手がければ誰の責任か解らなくなり良い事などないと考えていました。

其れは結局、自分の仕事への拘りだとかという奇麗事で避けていた大工のわがままなだけで結局は仲間の仕事からの責任逃れかも・・・

一件、家を竣工させようと思えば決して大工ひとりでは事を成せる訳がありません。

其処には一緒に取組む大工が居て、左官、土工、内装、外装、電気、水道など本当に数多くの職人さんの力が集結せねば家として機能する事はないのです。

そうして思えば、当社の仲間たちの中の一人のミスも最終的な責任は「林建設」にあるのは当然なのでしょう。

しかし、その「林建設」としてのミスで済ますことなく、そのミスを各々の責任だと思う仲間がいてくれる事は本当にありがいこと。

そんな仲間たちだから、仲間の仕事の続きを快く受け入れてくれ、次に作業する人がいるから半端な仕事ができないと、「今」に懸命に取組んでくれるのでしょう。

その家づくりの「志」は、「はやしの大工たち」から少しづつ広がり、共に一件の家に関わる多くの協力業者さんや納品業者さんたちに浸透して来ています。

こうして誰もが「自分の仕事さえ良ければ良い」という考えから、「この家づくり全体が良いものに成るよう」と意識が変わってきた事が実感できるように成りつつある事は本当に大きな収穫。

そんな仲間たちが集い、ひとつ現場で腕をふるい合える現在、当社の「家づくり」はもっと先を目指せる筈。何事もですが今よりも幸せな未来を思えばワクワクして来るのは人として自然な気持ち。

自社の大工、協力業者、納品業者などなど「はやしの家づくり」に関わる多くの人たちが「家づくり」を通して、暮す人と共に幸せに成れる・・・

そんな家づくりの毎日が是からも続くようにと願い、誰よりも「今」を懸命に生きなければ・・・

ひとりだと不幸にも成らないが、幸せにも成れないのが人間。

しかし不幸に成りたくないからと誰とも接する事なく一生、ひとりで生きる人などはいない。

其れならよく考えろ、幸せとは何かを・・・

そして誰よりも幸せに成りたいと願え・・・

成りたい自分に成りたいと本気で思えば・・・

先ずは他人を幸せにすることから始めよう。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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