感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

出来ない理由を口に出す前にできる方法を考える

2013-04-23 20:47:53 | 林俊文の想い
薄曇りの一日だった岡山・倉敷。

今日は岡山市中区での新築工事現場では鳶さんたちが明日の上棟に備えて先行足場を組み立ててくれています。

当社の社長も立会いながら今回の家づくりで職人さんたちが安全に作業できるようにとしっかりとした足場を組み立ててくれました。

そんな中、私は大工の「小野くん」と共に岡山市中区での住宅リフォーム現場に向かいます。

今日はクロスを貼る為の壁と天井の下地つくりが主な作業内容、今回は6帖間×2部屋と4.5帖間×1部屋の計3部屋。

朝一番に倉敷市某観光名所へ簡単な修繕工事に向かっていた「しんちゃん」、「まっちゃん」も合流して手際よく作業を進めて行きます。

息の合ったチームワークで作業を進める彼らの姿に、お客さんも感心してお褒めの言葉をいただける場面もあり本当に彼らが誇らしくもあり、彼らと一緒に仕事ができる事に感謝しなければ成りません。

現場の方は目まぐるしく動き、今日は電気、水道、ガス屋さんなどキッチンの入替え計画に伴なう現地の調査、加えて追加でご依頼いただいたアルミサッシの採寸などにも業者さんが来てくれ一気に工事の段取りが進んでいます。

午後からは私は岡山市北区の某施設さんより屋外階段の手摺の新設計画のお話をいただき一足先にこちらの現場を後にします。

今回は写真の屋外階段のALCの壁面に手摺を取り付ける予定なのですが、風雨に曝される場所なだけに素材の選定も吟味しなければ・・・

取付の方法なども良く計画しておかなければ思わぬ事故に繋がる恐れもありますので、こちらは鉄工屋さんを連れて再度、現地を確認させてもらう必要があるようです。

他にもこの階段を雨の日にも使える様に壁面に雨よけを計画して欲しいとの依頼。こちらも建築面積に含まれない様に可動式のモノで且つ防炎機能のある物を希望されています。

具体的に考えられるのがビニールカーテンの様なモノなのですが・・・

こちらも先ずは風雨にあっても吹き飛ばない様な細工が可能か?防炎機能のあるモノが販売されているか?など調べる事が沢山あるようです。

こうして建物の事に関しては決して「できない」とは言いたくないのが自分の少なからずのプライド。

家づくりを長い期間していると時には一筋縄では出来そうもない計画をいただく事があります。

そうした時にハッキリと「できません」と言う事は大切な事なのかもしれませんが、試行錯誤すれば必ず遠からず近からの提案はできるモノ。

どんなに困難な依頼であっても、提案と予算を提示する所までは必ず行う事は自分の中でのプロとしてのプライドでも・・・

其処から先に予算が合うか?合わないのか?はお客さんの決める事であり私が決める事では無いのです。

こうした工事計画の場合、大抵が特殊な商品や加工などが必要になる為に思う以上に工事コストが膨らみます。

その為、結局90%以上のお客さんの予算が合わずに計画断念するか、適当な妥協点を見つけて予算内に収めるのですが・・・

確かに経営側から見れば決して効率の良い工事でもなく更に思案、計画、提案など現場には見えない時間もかかるので割の良い依頼ではないのです。

それでも残りの10%のお客さんが私たちを必要に想い工事を注文してくれる限り、私はこの先も常に依頼された難題にも常に挑み続けます。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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