感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

住宅の平屋建てが割高な理由とは?

2013-04-19 20:05:49 | 住宅リフォーム工事物語
今日からは岡山市中区辺りでの家づくりが二軒重なり大工さんたちも二つのチームに分かれて大工仕事に取り組んだ一日。

暖かな気候の中、「しんちゃん」、「まっちゃん」は新築現場で土台の敷き込み作業に取り組んでくれています。

30坪少々の建物なので余り大きくは感じませんが、平屋建てという事で土台の敷き込みの作業はそれなりの量。

しかし、何かと贅沢な平屋建て。坪数だけ聞けば2階建てと殆ど変わらないようにも思いますが・・・

実は平屋建ての場合は基礎や屋根も二階建ての1.5~2倍程度と単純に大きく成るため坪単価も割高です。

その為、ローコストで住宅を計画する場合は1階と2階の面積が同じ総二階建てと言われる建物が多いようで、単純にこれらと比べれば平屋建ては屋根も基礎も倍の大きさが必要。

建物の構造の中でも特に重要な基礎と雨水の侵入を防ぐ重要な部分でもある屋根だけに面積の違いでの工事コストの差は大きなモノになるのが一般的です。

反対に建物の面積や階数にしても余り変わらないのが設備工事。住宅であるからには大小問わずキッチン、バス、トイレ、洗面などなどの機器類は必ず必要ですし、電気、水道の設備工事も其れに伴い必要と成りますからね。

しかし、総二階建てに執着しすぎると多くは1階に配置する家族とのコミュニケーションが多く取れる共用部分が狭く、2階のプライベートな部屋が広くなりすぎ1階と2階のバランスを崩してしまうケースも見込まれます。

この辺りは家族構成や希望のライフスタイルなどを十分に吟味して計画しないと、単純に総二階建てが割安だと建築してしまうと後で思わぬ後悔にも繋がりそうです。

そんな中、私は大工の「小野くん」と「信くん」とで同じく岡山市中区円山の住宅にて押し入れの床の修理に没頭。

年代にも寄りますが基本的には合板で造作されている事の多い押し入れの内装。

今回は床下の湿気で床の合板がボロボロになっていたのを湿気対策を施した上で厚みのあるフローリングにて施工。

基本的に水に弱いとされる合板の欠点でもあり、床の修理で最も多く工事の依頼があるが、この床のたわみ。この床のたわみの原因の内、7~8割が合板床材の劣化。

近年はベタ基礎と呼ばれる基礎の工法が多いので床下の湿気問題は少なく成りそうですが、こうしたリフォーム時にはキチンとした防湿対策をしておく必要があるようです。

写真は並びの押入の床を修理してくれている「信くん」と「小野くん」。

何気なく撮影した写真ですが、この絵柄が何故だかお笑いコントの様に見えるのは、私だけなのでしょうか・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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