感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

懸命に未来を見据える大工さんの姿に自分の若い頃を・・・

2013-02-14 21:51:59 | 家づくり職人物語
時計に目をやると21時を回った所・・・

一日が過ぎ去る早さに驚き慌ててみても過ぎた時間が戻る訳もなく「今夜の仕事はここまで」と帰り間際にブログの更新をしています。

そんな一日は会社に篭り延々とデスクワークに取り組んでいました。

急ぎの見積依頼を受けて急ピッチで書類を作成しているのですが、結構なボリュームに戸惑ってはいるのですが・・・

昼からは倉敷市で大工さんたちが事務所棟の新築工事を行なっている現場へ向かい現地の状況を確認。

三人の大工さんたちが現場狭しとドタバタと動き回る姿は躍動感に溢れ、正直に「現場はやっぱり良い」ですね。

私にとっては一番心地よい空気に触れる事ができリフレッシュ、ひと通り現場を確認させてもらった後はそのまま現場から大工の「信くん」を借りて、私の自宅のお隣さんから依頼のあったお宅へ向かいます。

こちらは、駐車場から車が出入りする時に玄関ポーチの一部が邪魔になるという事で玄関ポーチをカット。

仕上げに貼られているタイルを割らないようにコンクリートカッターで切れ目をいれ振動ハンマーでコンクリートを粉砕していきます。

「信くん」の活躍で小一時間で作業は完了、そこから会社に戻り明日の現場で使う材料の積み込みなどを進めてもらっておきます。

さて、夕方からは「信くん」から受けた相談に乗らさせていただき色々とアドバイスをさせてもらいましたが、少しでも参考になれば良いのですが・・・

こちらの大工の「信くん」、二十代半ばと若い大工さんながらも、しっかりと自分の夢をもって前進しようとする姿は立派なもの。

自分も現在の彼と同じ歳の頃、将来は「こう成りたい」と思い立ち、我武者羅に色々な事にチャレンジを始めた頃だっただけに、今の彼の姿が当時の自分の姿と重なってしまいます。

今、思えば当時は何をすれば良いかも解らず、毎日のように本を読みあさっては、覚えたものを良かれ悪かれ手探りで挑戦しては失敗していた時期。

当時、挑戦しては失敗した数は本当に数え切れなく、成功した事は片手で足りる程度。

あれから十数年経った今では自分の中にも、ある程度の法則が作られその法則に沿って物事を進める事ができるように成り随分と楽になりましたが・・・

それでも、今の法則を見つけるまでには7~8年かかりました。

彼も自分の法則を見つけるまでに何度も失敗を繰り返し、挫折を味わう事になる筈・・・それでも決して心を折る事なく次々と新しい事にチャレンジしていく姿を期待します。

それでも、こんな自分に相談してくれた事は嬉しくもあり、「少しでも早く結果を出してあげたい」と思う気持ちは・・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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