現在、百田尚樹さんの『永遠の0(ゼロ)』(講談社)を読んでいます。
「0(ゼロ)」とは零戦のゼロ。
太平洋戦争で零戦のパイロットだった祖父の存在をあるきっかけで知った姉弟が、祖父を知る人々に会って話を聞き、祖父の実像に迫っていく……
ハッキリいって戦争体験を聞くのは辛いので、この手の本を読むことは普段はしないのですが、いつも聞いているラジオ番組のあるパーソナリティが推薦していたので、読んでみる気になりました。
特攻隊はテロリスト
9.11でビルに突っ込んだ熱狂的狂信者と同じ
神である天皇のために死ぬことに喜びさえ感じていた
生きて帰って欲しい
娘に会うまでは死ねない
生きる望みがわずかとはいえあるからこそ、命をかけて戦える。初めから死ぬとわかっている戦いは、もはや戦いでさえない……
必ず生きて帰ると、妻と約束したから……
零戦のパイロットが主人公なので、飢えと病に苦しんだ陸軍の兵士たちが主人公の小説とはかなり印象が違います。
それでも戦争がいかに非人道的でいかに悲惨なものかは描かれています。
少々美化している風にも読めるので、まさか愛国心をあおるよくある低俗小説みたいな結末にならないかと心配ですが、いまのところ大丈夫みたい。
とりあえず、このまま読み進めたいと思います。
さて、どんな結末が待っているのかな?
永遠の0 (講談社文庫) 価格:¥ 920(税込) 発売日:2009-07-15 |