1巻を読んでから続編の文庫化が待ち遠しかった、荻原規子さんの本をようやく読むことができました!!
『RDG 2 はじめてのお化粧』(角川文庫)
「RDG」とは「レッドデータガール」の略。
絶滅の恐れのある、まるで世界遺産のような血筋を持った女の子のお話。
RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (角川文庫)
価格:¥ 580(税込)
発売日:2011-12-22
舞台はいよいよ紀伊山地の「お山」から、東京は高尾山のふもと「鳳城学園」へと移ります!
初めての学校に、初めての寮生活。
高校生になった主人公”泉水子(いずみこ)”に、果たしてどんな運命が待ちかまえているのか!?
『空色勾玉』などの作品で、太古の日本を舞台にした物語を書いてきた荻原規子さんが、現代の日本に生きる少年少女を主人公に描く物語。
日本古来の神々や信仰、能や歌舞伎といった芸事、はては忍者や陰陽師などという言葉も出て来ます。
正直、「陰陽師」とかは最近メジャーになりすぎていて、ちょっと新鮮味がないのですが、そこは荻原規子さん、「神楽」や「舞」といったものの持つ、本来の力や意味を深く掘り下げていて、今回もワクワクさせられました♪
読んでいて、舞や踊り、身振りというものが、「人に伝えたい気持ちがあふれて体の表現が生まれてくる」ものだといわれて、つい言葉や論理に重きを置いてしまっている自分に気づかされました。
私は恥ずかしくて踊れない口です。まだまだ自分を守る殻をまとっているなぁ~
出雲を旅した時に訪れた、「出雲阿国」のお墓をちょっと思い出しました。
歌舞伎の創始者といわれている女性です。
主人公、泉水子を守る宿命を勝手に運命付けられた少年、山伏見習いの深行(みゆき)くんが今回もカッコイイ!!
ほとんど活躍しないのに不思議だなぁ(苦笑)
それにしても泉水子ちゃん、何でそんなに警戒心がないの!?
いや、あるんだけれど、学習能力はないは、スキは多いわで、深行くんがどれだけ振り回されることか…
エ~! 同じようなこと前にもやって大変な目にあったでしょ!?
一人でそんな所に行っちゃ危ないよ~
と読んでいる方はハラハラしてしまいます。
ちょっと今までの荻原作品にはいないヒロイン像で、これから彼女の成長が見どころなのかも!?
1巻に登場した「彼」を、2巻の最後に登場させてくれたのは嬉しかった♪♪(読んでのお楽しみです)
でも相変わらず名前が呼びづらい(苦笑)
あと表紙の酒井駒子さんが描く泉水子ちゃん、ちょっと幼すぎ。
アニメ「夏目友人帳」と似た雰囲気があって、私の好みなので、このまま学園闘争とかには発展して欲しくないなぁ。
とても面白くて買ってすぐに読破しました!
続きが楽しみです☆