韓国、チャイナショック直撃 リーマン以来の輸出15%減 「中国依存」破綻へ
ZAKZAK夕刊フジ
2015.11.02
韓国経済の柱だった輸出がポッキリと折れてしまった。
同国の産業通商資源部が発表した10月の輸出額は前年同月比15・8%減と、
リーマン・ショックがあった2008年9月(同20・9%減)以来の落ち込みとなったのだ。
中国経済失速の影響が結果に表れている。
輸出が大きく落ち込んだ要因が、業績不振が深刻な造船や、原油価格の低下を受けた石油関連。
自動車や鉄鋼、半導体なども低迷。国・地域別でも中国、米国、欧州向けがいずれも減少した。
前年同月の輸出が好調だった反動もあって、下落幅が際立つ結果となった。
内需も低調で、輸入も16・6%減だった。
貿易黒字は45カ月連続となったが、輸出よりも輸入の落ち込みの方が大きいことを反映したに過ぎない。
輸出、輸入ともに減少するのは10カ月連続という惨状だ。
韓国の対中輸出依存度は25%に達しているが、輸出品は加工貿易に使う中間財が中心だ。
一方、中国は人件費が上昇している影響もあって、付加価値の低い加工貿易からの脱却を図っており、韓国からの輸出品は無用の長物と化しつつある。
それどころか、中国メーカーが韓国勢と競合して、追い上げつつあるのが実情だ。
政治的には中国依存を強めている韓国だが、経済では中国に頼る構造はもはや破綻しつつある。
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