サムスン、スマートフォン事業成長減速の可能性 - アナリストが見通しを下方修正
WirelessWire News
2013.06.10
- サムスン(Samusung)製スマートフォンのフラッグシップ機種「Galaxy S4」の売れ行きがこれまでの予想を下回る可能性があるとする報告が米大手投資銀行JPモルガン(J. P. Morgan Chase)のアナリストから出されたことを受け、サムスンの株価が韓国時間7日、一時6%を上回る下げ幅を記録。
この株価下落により、サムスンの時価総額はいっきに124億ドル減少の1878億ドルとなったという。
JPモルガンのアナリストは「S3と比べると、S4の最初の四半期の売上は好調だったが、次の四半期の出荷量は予想を下回るだろう」とし、一ヶ月あたりの出荷台数予想を従来の1000万台から7〜800万台に、また通年の出荷台数を8000万台から6000万台にそれぞれ下方修正したという。
この話に触れたBusinessweekでは、米国などの先進国市場でスマートフォンの需要増加が緩やかになりつつある一方で、インドや中国をはじめとする新興国市場での潜在的成長が大きいとした上で、これらの市場で現在優位に立つサムスンが今後は中国のファーウェイ(Huawei)やレノボ、シャオミ(Xiaomi)などの中国勢から追われる立場になる可能性を挙げている。
サムスンはかつてこれらの市場で、ノキア(Nokia)、モトローラ(Motorola)、ソニーエリクソン(Sony-Ericsson)といった各社に追従し、結果的にこれらの競合相手を追い抜いたが、今後は中〜低価格帯のスマートフォンを中心に、中国メーカーからの攻勢にさらされる可能性があるという。
同時にハイエンドでは、アップルとの競争が続き、出荷台数シェアこそアップルの2倍近くに達しているものの、利益の金額では依然としてアップルの優勢が続いているとされる。
さらにインドでは、アップルがシェア拡大を狙ってiPhoneの販売方法を変更したことも伝えられていた。
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