■トンガ噴火,極めて異例大規模
大学入学共通テストが完了しましたが、その最中に発生した噴火は将来の共通テストに出題される歴史的な規模となるのかもしれません。
南太平洋のトンガ王国、フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山において極めて顕著な大規模噴火が発生しました。現地とは通信がつながりにくい状況ですが、ニュージーランド政府によれば首都ヌクアロファ西部に深刻な津波被害等があるとしています。火山はヌクアロファの西方65km、しかし噴火規模は現地への人道支援や長期視野が必要といえます。
火山噴火は地球上で毎日発生しています、エトナ火山やキラウエア火山は数日間隔で噴火を引き起こしています、しかし噴煙に含まれる火山灰や溶岩などの火山噴出物は少ない火山爆発指数VEI-0のものが大半です。一ヶ月に数回、地球上では2000年の有珠山噴火に匹敵するVEI-2の中規模噴火が発生しています。ただ、VEIにはVEI-8まで区分がある。
ピナトゥボ火山噴火、過去百年間で地球最大の火山噴火は1991年のフィリピンピナトゥボ火山の噴火で、これはVEI-6の巨大噴火であったのですが、この噴火は在比米軍撤退に繋がり、現在の東アジア軍事バランスの変化による緊張の要因となっていますが、トンガの噴火は、情報が少ない中で断言は難しいのですが、ピナトゥボよりも大規模ではないか。
トンガ大規模噴火、津波注意報は本日1400時に全て解除されました。昨日1310時頃発生した大規模噴火は本日0015時に岩手県沿岸と鹿児島県島嶼部に津波警報、太平洋岸の広い地域に津波注意報発令、津波は鹿児島県トカラ列島で120cmの岩手県久慈港で110cmの津波を観測しました。僥倖だったのは日本では引き潮の時間帯と重なり被害を抑えた点です。
外務省はトンガ在留邦人の安全確認を続けていますが、トンガ在留邦人にいまのところ被害はないとしています。しかし、トンガ全土では電話やインターネットがつながりにくい状況が続いています、外務省と在トンガ日本大使館との連絡は一応不通とはなっていないようですが、いったい日本から8000km、南太平洋のトンガでは何が起こったのでしょうか。
トンガの音信不通、この状況に危機感を覚えたニュージーランド政府は空軍の輸送機をトンガに派遣しましたが途中で引き返しています。ただ、トンガでは海底通信ケーブルが一本しかなく、これが切断したか全土停電となり通信インフラが麻痺している状況で、火砕流などによりトンガが全滅したという訳ではない様です。そう、火山噴火は上限が無い。
津波がトンガにおいて観測されたのは噴火から20分後の日本時間1330時、高さは80cmとなっていました、当初日本では潮位変化はあっても大きなものではないと気象庁が判断していましたが2000時頃、小笠原諸島などで潮位上昇を観測し、また2300時頃には潮位変化が顕著な高さとなったため、津波を観測してからの津波警報注意報発令となりました。
津波は地震による津波ではない、これは気象庁の発表です。火山性地震による津波は過去、サントリーニ島での噴火での古代の記録から雲仙普賢岳の江戸時代における山体崩壊による津波などの事例はあり、海底地形の崩落による津波は発生し得るもの、地震と火山による山体崩壊とは計測の特性が異なります。しかし、今回の津波は山体崩壊とも違うもよう。
フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山。今回の噴火は山体崩壊も発生していますが、それよりも噴火に伴うブラスト、空振が地球規模の気圧変化を引き起こし津波を生じさせたのではないかとの暫定的な分析もあるようです。ブラストは核爆発などでも発生しますが、火山噴火は火山爆発指数6で100メガトン水爆を上回るエネルギーを秒単位で発します。
ひまわり。日本の気象衛星は今回、フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山噴火の様子を宇宙空間から撮影に成功していますが、噴火とともに火山灰が直径300kmに広がり、これは東京彦根間の直線距離に相当します。また気象衛星の写真には宇宙空間から観測できる規模のブラストが雲を放射線状に変化させるようすが記録され、日本でも気圧変化が生じた。
2hpa程度の気圧変化、日本では昨夜2000時頃に2hpaの気圧変化が発生しています、この2hpaと云う気圧変化は1m平方に20kgの圧力が加わる事で、これは太平洋に面していない北米大陸東方の大西洋に面したカリブ海でも潮位変化を生じさせています。地球規模の気圧変化による海面の瞬間的上昇、これは極めて特異な災害といえるのかもしれません。
大規模噴火。しかし地球規模の気圧変化を起こす規模の噴火です、いったい何が起こったのでしょうか。フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山は標高149mの火山です、そしてこの火山は2009年3月16日の規定火山噴火により誕生した新島で、元々は36の海底火山が並ぶ火山帯、噴火の四日後にマグニチュード7.6の火山性地震を引き起こしています。
フンガ・トンガ フンガ・ハアパイは2014年を最後に大規模噴火を起こしておらず、2022年1月11日に安全宣言がトンガ政府により発表されています、しかしわずか数日後の1月14日、フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山は大規模な噴火を開始、この噴火により標高149mの火山は山体崩壊を引き起こし、中央部が吹き飛んでいます。これだけでも大噴火だ。
最大規模の噴火は、火山のメカニズムとして地中のマグマ溜まりが地上に吹き出す事で発生します、マグマ溜まりは地球深部のマントルから上昇する過程で生じるのですが、可能性として14日の山体崩壊によりマグマ溜まりまで亀裂が生じ海水が浸透、マグマ溜まりと海水が接触した事で大規模な水蒸気爆発がマグマ溜まりを一挙に放出させたのでは、と。
山体崩壊は火山により山そのものが吹き飛ぶ現象で、島原大変肥後迷惑という言葉がありますが、日本でも1792年に雲仙普賢岳が噴火により崩壊、山の一部が有明海に崩落し佐賀に津波被害を起こしたほか、1888年に会津磐梯山が大噴火により吹き飛び甚大な被害を引き起こしています。最近では1980年のアメリカセントヘレンズ火山噴火でも発生している。
破局噴火。これは火山用語ではなく九州巨大火山噴火を描いたSF小説“死都日本”において造語された表現ですが、火山爆発指数VEI-7の“super-colossal”やVEI-8“mega-colossal”という表現に日本火山学会が説明するに適した表現として用い始めている用語です、今回の噴火は火山灰が上空に直径300kmに渡り広がった点で、少なくともVEI-5に相当します。
トゥポウ6世トンガ国王は高台へ避難、トンガ本土との情報が途絶している為に詳しい情報は不明です。この種の噴火は情報が無い中で大規模に見えるものの、予測できる被害は直径300kmにまで広がった火山灰の雲がそのまま降灰を引き起こし火山灰による被害を及ぼす点でしょう、導電性のある火山灰は電線網をスパークさせ大規模な停電を引き起こす。
火山灰はアルカリ性で、また水を含むと固まります。これを火山性アスファルトといいますが、農業に大打撃を与えますし海上に降った火山灰はサンゴ礁などの生育を阻害、また航空機にもエンジンに入れば熱で溶解し排気部で冷やされ凝固する為に封鎖し航空機を墜落させるほか、目に見えないエアロゾルでも同様の事が発生する為、暫くは飛べません。
ピナトゥボ火山噴火と同程度であれば、大変な火山被害であったという水準なのですが、ASO-4阿蘇山カルデラ噴火や鬼界カルデラのアカホヤ噴火、桜島の姶良カルデラ噴火のようなVEI-7規模の噴火で在った場合。もちろん65km先の首都ヌクアロファへ被害が限定的である事を考えれば、VEI-7は考え過ぎなのですが、火山噴火の被害は長期化し得る。
VEI-7の噴火となりますと、成層圏まで舞い上がった火山性エアロゾルが太陽熱を反射し地球規模の寒冷化を引き起こします。いや、実はVEI-6でもアイスランドのラキ火山1783年噴火は日本の飢饉など北半球に寒冷化を引き起こしていますが。大袈裟と思われるでしょうが、宇宙空間から記録された噴火は、VEI-4の福徳岡ノ場よりも大きいように見えます。
ただ、情報が少なすぎる、という点が不確定要素です。現在判明している情報は、津波が発生した際に国王が高台に避難しておりトンガ政府は無事である、また現地からは火山灰が空を覆い夜のようになる映像は出ていますが、噴火に関する映像は気象衛星や地球観測衛星が記録したものだけ。火山性地震もアメリカUSGS発表でマグニチュード5.8という。
被害の全容というよりも現地政府の情報が噴火から30時間を経ても途絶したまま、今後順次判明してゆくのでしょう。しかし、2300km離れたニュージーランドのオークランドへも噴火の爆発音が聞こえた、これは2000km先のモスクワに届いたという1961年のソ連が行った史上最大の核実験AN-602核爆弾の50メガトン爆発よりも遠距離に届いた訳で、尋常ではない噴火です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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大学入学共通テストが完了しましたが、その最中に発生した噴火は将来の共通テストに出題される歴史的な規模となるのかもしれません。
南太平洋のトンガ王国、フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山において極めて顕著な大規模噴火が発生しました。現地とは通信がつながりにくい状況ですが、ニュージーランド政府によれば首都ヌクアロファ西部に深刻な津波被害等があるとしています。火山はヌクアロファの西方65km、しかし噴火規模は現地への人道支援や長期視野が必要といえます。
火山噴火は地球上で毎日発生しています、エトナ火山やキラウエア火山は数日間隔で噴火を引き起こしています、しかし噴煙に含まれる火山灰や溶岩などの火山噴出物は少ない火山爆発指数VEI-0のものが大半です。一ヶ月に数回、地球上では2000年の有珠山噴火に匹敵するVEI-2の中規模噴火が発生しています。ただ、VEIにはVEI-8まで区分がある。
ピナトゥボ火山噴火、過去百年間で地球最大の火山噴火は1991年のフィリピンピナトゥボ火山の噴火で、これはVEI-6の巨大噴火であったのですが、この噴火は在比米軍撤退に繋がり、現在の東アジア軍事バランスの変化による緊張の要因となっていますが、トンガの噴火は、情報が少ない中で断言は難しいのですが、ピナトゥボよりも大規模ではないか。
トンガ大規模噴火、津波注意報は本日1400時に全て解除されました。昨日1310時頃発生した大規模噴火は本日0015時に岩手県沿岸と鹿児島県島嶼部に津波警報、太平洋岸の広い地域に津波注意報発令、津波は鹿児島県トカラ列島で120cmの岩手県久慈港で110cmの津波を観測しました。僥倖だったのは日本では引き潮の時間帯と重なり被害を抑えた点です。
外務省はトンガ在留邦人の安全確認を続けていますが、トンガ在留邦人にいまのところ被害はないとしています。しかし、トンガ全土では電話やインターネットがつながりにくい状況が続いています、外務省と在トンガ日本大使館との連絡は一応不通とはなっていないようですが、いったい日本から8000km、南太平洋のトンガでは何が起こったのでしょうか。
トンガの音信不通、この状況に危機感を覚えたニュージーランド政府は空軍の輸送機をトンガに派遣しましたが途中で引き返しています。ただ、トンガでは海底通信ケーブルが一本しかなく、これが切断したか全土停電となり通信インフラが麻痺している状況で、火砕流などによりトンガが全滅したという訳ではない様です。そう、火山噴火は上限が無い。
津波がトンガにおいて観測されたのは噴火から20分後の日本時間1330時、高さは80cmとなっていました、当初日本では潮位変化はあっても大きなものではないと気象庁が判断していましたが2000時頃、小笠原諸島などで潮位上昇を観測し、また2300時頃には潮位変化が顕著な高さとなったため、津波を観測してからの津波警報注意報発令となりました。
津波は地震による津波ではない、これは気象庁の発表です。火山性地震による津波は過去、サントリーニ島での噴火での古代の記録から雲仙普賢岳の江戸時代における山体崩壊による津波などの事例はあり、海底地形の崩落による津波は発生し得るもの、地震と火山による山体崩壊とは計測の特性が異なります。しかし、今回の津波は山体崩壊とも違うもよう。
フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山。今回の噴火は山体崩壊も発生していますが、それよりも噴火に伴うブラスト、空振が地球規模の気圧変化を引き起こし津波を生じさせたのではないかとの暫定的な分析もあるようです。ブラストは核爆発などでも発生しますが、火山噴火は火山爆発指数6で100メガトン水爆を上回るエネルギーを秒単位で発します。
ひまわり。日本の気象衛星は今回、フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山噴火の様子を宇宙空間から撮影に成功していますが、噴火とともに火山灰が直径300kmに広がり、これは東京彦根間の直線距離に相当します。また気象衛星の写真には宇宙空間から観測できる規模のブラストが雲を放射線状に変化させるようすが記録され、日本でも気圧変化が生じた。
2hpa程度の気圧変化、日本では昨夜2000時頃に2hpaの気圧変化が発生しています、この2hpaと云う気圧変化は1m平方に20kgの圧力が加わる事で、これは太平洋に面していない北米大陸東方の大西洋に面したカリブ海でも潮位変化を生じさせています。地球規模の気圧変化による海面の瞬間的上昇、これは極めて特異な災害といえるのかもしれません。
大規模噴火。しかし地球規模の気圧変化を起こす規模の噴火です、いったい何が起こったのでしょうか。フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山は標高149mの火山です、そしてこの火山は2009年3月16日の規定火山噴火により誕生した新島で、元々は36の海底火山が並ぶ火山帯、噴火の四日後にマグニチュード7.6の火山性地震を引き起こしています。
フンガ・トンガ フンガ・ハアパイは2014年を最後に大規模噴火を起こしておらず、2022年1月11日に安全宣言がトンガ政府により発表されています、しかしわずか数日後の1月14日、フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山は大規模な噴火を開始、この噴火により標高149mの火山は山体崩壊を引き起こし、中央部が吹き飛んでいます。これだけでも大噴火だ。
最大規模の噴火は、火山のメカニズムとして地中のマグマ溜まりが地上に吹き出す事で発生します、マグマ溜まりは地球深部のマントルから上昇する過程で生じるのですが、可能性として14日の山体崩壊によりマグマ溜まりまで亀裂が生じ海水が浸透、マグマ溜まりと海水が接触した事で大規模な水蒸気爆発がマグマ溜まりを一挙に放出させたのでは、と。
山体崩壊は火山により山そのものが吹き飛ぶ現象で、島原大変肥後迷惑という言葉がありますが、日本でも1792年に雲仙普賢岳が噴火により崩壊、山の一部が有明海に崩落し佐賀に津波被害を起こしたほか、1888年に会津磐梯山が大噴火により吹き飛び甚大な被害を引き起こしています。最近では1980年のアメリカセントヘレンズ火山噴火でも発生している。
破局噴火。これは火山用語ではなく九州巨大火山噴火を描いたSF小説“死都日本”において造語された表現ですが、火山爆発指数VEI-7の“super-colossal”やVEI-8“mega-colossal”という表現に日本火山学会が説明するに適した表現として用い始めている用語です、今回の噴火は火山灰が上空に直径300kmに渡り広がった点で、少なくともVEI-5に相当します。
トゥポウ6世トンガ国王は高台へ避難、トンガ本土との情報が途絶している為に詳しい情報は不明です。この種の噴火は情報が無い中で大規模に見えるものの、予測できる被害は直径300kmにまで広がった火山灰の雲がそのまま降灰を引き起こし火山灰による被害を及ぼす点でしょう、導電性のある火山灰は電線網をスパークさせ大規模な停電を引き起こす。
火山灰はアルカリ性で、また水を含むと固まります。これを火山性アスファルトといいますが、農業に大打撃を与えますし海上に降った火山灰はサンゴ礁などの生育を阻害、また航空機にもエンジンに入れば熱で溶解し排気部で冷やされ凝固する為に封鎖し航空機を墜落させるほか、目に見えないエアロゾルでも同様の事が発生する為、暫くは飛べません。
ピナトゥボ火山噴火と同程度であれば、大変な火山被害であったという水準なのですが、ASO-4阿蘇山カルデラ噴火や鬼界カルデラのアカホヤ噴火、桜島の姶良カルデラ噴火のようなVEI-7規模の噴火で在った場合。もちろん65km先の首都ヌクアロファへ被害が限定的である事を考えれば、VEI-7は考え過ぎなのですが、火山噴火の被害は長期化し得る。
VEI-7の噴火となりますと、成層圏まで舞い上がった火山性エアロゾルが太陽熱を反射し地球規模の寒冷化を引き起こします。いや、実はVEI-6でもアイスランドのラキ火山1783年噴火は日本の飢饉など北半球に寒冷化を引き起こしていますが。大袈裟と思われるでしょうが、宇宙空間から記録された噴火は、VEI-4の福徳岡ノ場よりも大きいように見えます。
ただ、情報が少なすぎる、という点が不確定要素です。現在判明している情報は、津波が発生した際に国王が高台に避難しておりトンガ政府は無事である、また現地からは火山灰が空を覆い夜のようになる映像は出ていますが、噴火に関する映像は気象衛星や地球観測衛星が記録したものだけ。火山性地震もアメリカUSGS発表でマグニチュード5.8という。
被害の全容というよりも現地政府の情報が噴火から30時間を経ても途絶したまま、今後順次判明してゆくのでしょう。しかし、2300km離れたニュージーランドのオークランドへも噴火の爆発音が聞こえた、これは2000km先のモスクワに届いたという1961年のソ連が行った史上最大の核実験AN-602核爆弾の50メガトン爆発よりも遠距離に届いた訳で、尋常ではない噴火です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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