北大路機関

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南海電車撮影紀行 関空へ・高野山へ・和歌山へ!薄暮を走る

2008-04-04 12:52:06 | コラム

■新今宮~難波

 先日、大阪での所用の際に零細時間の有効活用として、南海電車の撮影に新今宮から難波まで撮り鉄を実施した。まあ、いろいろあったけど、以下に記載。

Img_2681  南海電鉄50000系特急電車ラピート。大阪難波と関西国際空港を結ぶ特急電車。日本の鉄道網は、JRの新幹線と空港が、品川と羽田空港などの例外を除き連絡体制が充分ではないことから、空港特急の役割が重要となっている。京都や新大阪と関西空港を結ぶJRの特急『はるか』に対して、速度やダイヤの確実性などを強調して対抗している。

Img_2649  泉北高速鉄道の相互乗り入れでも知られる南海電鉄であるが、和歌山県と大阪府を結ぶという鉄道会社だけに長大な路線網を有しており、多種多様な車輌が輸送需要に対応している。また、車体側面に溶接跡を隠す筋入りの昔ながらのステンレス車が運行されており、私鉄といえば阪急や名鉄といった小生には新鮮だ。

Img_2663  やや薄暮という情景であるが、これは狙ったわけではなく、ああ、もう日が暮れちゃったか、という状況。さてさて、新今宮駅は続々と到着する普通、準急、急行、特急と賑やかだ。新今宮駅はJRと隣接しているのだが、品川駅のJRと京急ほどではないにしても、改札口を出てすぐに乗り換えることが可能だ。

Img_2671  今回撮影しようとしたのが、この7000系の代替として導入が始まった南海8000系なのだが、なかなか来ない。この7000系は本線での運行が長く、臨海部ということもあって、塩害による腐食と老朽化という背景から、そろそろ代替車輌が必要としうことになって、8000系の導入となった次第。

Img_2775  難波駅に到着する特急ラピート。空港特急を形状で示したような航空機なみの鋭敏で秀逸なデザインを有する車輌だ。それまで、新今宮駅で撮影を行っていたが、さしもの手ブレ補正レンズでもなんともならないほど、夜の帷が降りてきたので、ここらが潮時かな?という判断、難波駅に移動した。阪急梅田駅のようにホーム自体が一体型の建物に入っているため、蛍光灯の灯りでも充分、撮影することが出来る。

Img_2725  南海30000系特急『りんかん』が到着する。『こうや』にも運用される30000系は、観光地高野山への直通特急として1983年に導入された車輌。高野山までの直通特急が『こうや』、橋本駅止まりの特急が『りんかん』で、全席指定の特急列車だ。車内に売店があったのだが、残念なことに十年ほど前に廃止されてしまった。

Img_2756  31000系特急車。30000系の増結用に導入された車輌で、写真の車輌も30000系に連結されている。南海電鉄の特急料金は、45km未満で500円、46km以上で760円となっており、名鉄や近鉄と同じく全席指定なので、特急料金を支払うことで確実に座ることが出来る。この他に、『りんかい』専用の四両編成11000系という特急車があり、デザイン的にこの31000系と共通した部分がある。

Img_2753  特急サザン。難波と和歌山/和歌山港を結ぶ南海本線特急で、料金不要の一般席車と特急料金が必要な指定席車に分かれる。さて、7000系の後継の8000系を撮りたかったのだが、まだ、四両編成の車輌が二本の八両が導入されただけであり、順次7000系の除籍数を補填するかたちで導入されてゆく予定とのこと。しばらくは、この7000系も現役のようだ。

Img_0006  10000系電車。サザンの座席指定席車として運行されており、和歌山駅まで56分で結ぶ。当然リクライニングシート・公衆電話標準装備で、更に洋式トイレなどのほか、自販機なども設置されている。

 以上が南海電車撮影紀行。可能ならば、8000系とか撮りたかったな、とも。東急や小田急、名鉄でも新型車両の導入が始まっており、春は新型車の季節、という印象もある。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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