客を選ぶのも不動産屋の大切な仕事

長くこの仕事をして来て
普通の人よりは多様な人間を受け入れる
この能力は高いと思いますが
ただ表面には出しませんが
私の中では苦手
そんな種類に分けられる人がいます。
いくつかありますが
一番避けたいのは
理論より感情が優先するタイプですね。
私生活ではこの人たちは極力避けています。
ゴルフでは
少し自分が思い通りにならないからと言って怒鳴り散らかす人
たとえそれが自分に対してではなく
キャディーさんだったりしても
一緒にいて不快だし
私とトラブルになる可能性も高い訳ですから
避けるのです
昔知り合いが連れてきた人で
とにかくキャディーさんを奴隷のように扱う人がいました。
最初からこの人とはもう回りたくない
そう思っていましたが
あえて黙っていました。
ところがあるホールで
この男バンカーにボールを落として打ったにも関わらずに
レイキで乱れた砂を直す
この基本的なマナーを守らずに
そのままグリーンに上がりました
仕方なく
キャディーさんが慌てて砂を直し始めましたので
少しグリーンにパターをもって来るのが遅れました
するとこの男
キャディーさんに向かって
“早くしろこら”
と怒鳴りました
さすがに私も我慢ができずに
アンタが砂を直さないからそうなったんだよ
って言いました
するとその男は
川端さんには関係ないだろう
って言い返してきました。
私は
大ありだよ、マーナーが守れないと一緒にいてこっちも苦痛なんだよ
って言うと
そのままそれから一切口を利かずにプレー終了になり
最後は私の知り合いが
とんでもない人を連れて来てごめん
って謝りました。
まぁそんな感じで
たとえ根は悪い人では無くても
感情を抑えられない人は
私とは相性が悪いので
避ける訳です。
その後はその人たちからの誘いは一切断っていますので
縁は切れました。
まぁプライベートではそうなんですが
仕事となれば人を選んでられませんよね
本来
しかし私は仕事でも選びます
この理論より感情が優位になってる人
不動産屋にはたくさんいます。
問題が発生すれば
冷静に話し合うわけではなく
ギャーギャー喚く
まぁ見苦しいですよね
ただこの世界にはごそごそいるのです。
私は同業者だけではなく
お客様もこのタイプは避けます
せっかく来店いただいたのに
物件を紹介せずに帰っていただいた事は何度もあります。
また契約寸前まで進んでも
理屈が通らないと分かれば
原則的に契約はしません。
しかしこんなに同業者や客を選んで
業績は上がるの？
って思いますよね
多分の他の世界の営業ではだめでしょうね。
ただ
不動産の世界は
逆に客を選ばないと
長い目で見れば
業績は落ちます。
理由は
仲介業は
お客様の反対側にもお客様がいるからです。
売り主の反対には買主がいますし
借主の反対側には貸主がいるのです。
私たちが客を選ばなければ
とんでも無い買主を付ければ
売り主に迷惑をかけますし
トラブルメーカーを入居させれば
家主に迷惑がかかります。
ですから
不動産の仕事をするには
客を選ぶ
これが大切なんです。
ただ
この弊害として
どうしても不動産屋は
お客様に対して少し高圧的になり
他の世界のただ客にひれ伏すだけの営業とは
根本的に違いますから
いつまで経っても評判は悪い訳です。
一般の人は
この不動産屋の特性
これをしっかり頭に入れて家探しをするべきでしょう。
当社でも
営業マンに
“クソ物件ばかり紹介しないでもっと良い物だせよ”
みたいな言葉が出る人
たまにいますが
残念ながら
その段階で良い物件どころか
悪い物件も借りられません
営業が考える事は
丁重にお帰りいただく事だけです。
たまにそれが気に食わずに
社長を出せ
なんていう人がいますが
私が出て行けば
脅迫するのであれば警察を呼びますよ
って話になりますので
できれば
不動産の世界の特殊性
これも一般の方たちは少し理解してほしいのです。