手段が目的化する
この言葉を理解すると
私たち人間がいかに不合理な行動をする生き物が?
これが良く見て取れます。
見て取れると
自分のやる仕事が効率的になりますので
是非意識した方が良いでしょう。
そして
私が社員にいつも
私たち零細企業の強みは柔軟性
これを語っていますが
この強みを生かすためには
再度
手段の目的化
これを頭に入れて
特に大きな組織になれば
これが大きくマイナスとして作用してる
それが見えてきますから
そこを突いて結果を出す
そんな道を模索すると良いでしょう。
まぁ少し分かり難いですよね
具体例を話します
例えば私は先日銀行の窓口で
決済口座への変更手続きに行きました。
すると行員さんから
身元を証明する物をみせて下さい
と言われました
で私は免許証を提示しながら
窓口の女性に尋ねた訳です。
もしかしてお宅は自分の家族が来ても身元確認をしますか?
って
すると
します
って毅然として答えました。
どうしてそうなるかと言えば
手段が目的化してるからです。
本人確認は
その言葉通り
本来本人かどうかを確認して不正な取引を防止する
って事が目的で
そのために身分を証明する免許証やなんかを提示させる訳でが
手続が目的化してしまったために
私のように顔を良く知っていて
毎日のようにお金を出し入れしてる人間でも
変更手続きをする度に
身分証明を要求される訳です。
まぁ大きな組織はそれで仕方がないと思いますね。
手続をマニュアル化しないと
たくさんの社員に浸透させるのは大変です
ところが
私たち零細企業の中にも
大手企業のやる事が正しい
そう思い込んで
顧客に同じ事を要求する
そんな会社がたくさんあります。
大きさ故に硬直化してる大企業と
同じ事をやっては
本来競争にはなりません
ですから
零細企業は
いつも自ら考えて
不要な事は顧客に強いない
これを意識するべきです。
まぁしかしやっかいなのは
日本人は顧客も手段が目的化しても
それを求める傾向があるんですよね。
ですから
顧客にとって良い事
そう思って負担を減らしても
それが原因で苦情を受ける事があります。
例えば
大手の不動産業者では
賃貸の契約の時に
強制的に顧客の負担で鍵の交換を行う
そんな会社がたくさんあります。
それが浸透し始めた頃
私はお客様にデータを示して
鍵の交換より
窓ガラスに強化フイルムを貼った方が良い
ってアドバイスをして
あえて強く勧めませんでした
ところが
ある時に契約したお客様から電話があって
”今時鍵の交換を勧めない不動産屋はあり得ない“
って怒っていました。
まぁどこでもそこでも鍵の交換を勧めますからね
いつの間にかそれが常識化したんでしょう。
それ以来当社でも鍵の交換をする事が多くなりましたが
しかし私は今でもそれはあまり
意味がないムダなお金
そう思っています。
理由は↓です。
このデータを知ってますからね
まぁしかし合鍵による被害も1.4%はありますから
鍵交換が無意味とは言いませんが
それよりも大半は鍵の閉め忘れと
ガラス破りで侵入する訳ですから
1.4%の合鍵被害を心配するなら
まずそっちの心配もするべきですが
なぜかほとんどの人は
ガラス破りと鍵をかける事に無頓着なんですよね。
先日の腐敗した孤独死も
玄関のカギは開いていました
だから私は中に入る事ができたのです。
そんな感じで
私たち人間は
意識しないとすぐに手段が目的化します
ですから世の中そんな話だらけです
ただ
世の中にそれが蔓延してるからと言って
そのまま同じように受け入れていては
せっかくの零細企業の強み発揮できません。
ですから
私たちは書類一つをお客様に書かせる時にも
それが何の目的で行うのか?
それを考え
ムダだと思えば省略する事です。
大手の会社では社内監査がありますから
ムダな書類も山のように積むことになりますが
零細企業は意味が無い事はやらない
これが大手企業に対する武器
その位に思って
日頃から自分の頭で考える
この癖をつけましょう。
特に近年は
コンプライアンスって言葉が一人歩きを始めましたので
世の中は
そんな無駄な事だらけです。