ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『大捜査線』#04

2018-11-15 19:19:11 | 刑事ドラマ'80年代




 
☆第4話『傷ついた野獣』

(1980.1.31.OA/脚本=白井更生/監督=江崎実生)

冒頭で、いきなり主役の加納主任(杉 良太郎)が撃たれて重傷を負い、入院しちゃいます。

てっきり、出ずっぱりの杉サマを休ませ、たまには沢木刑事(神田正輝)の活躍も描いてあげる為の展開かと思いきや、さにあらず。入院してもなお、あくまで杉サマの一人舞台なんですよねw

暴力団抗争で敵幹部を射殺したヤクザ達を追跡中に、加納は右腕と胸を撃たれちゃったワケだけど、杉サマともあろう人が何故、そんなヘマをやらかしたのか?

実はその時、ヤクザ達は通りすがりの少女を人質にとり、手が出せなくなった加納に容赦なく銃弾を浴びせたワケです。

警察の捜査がその少女に及べば、ヤクザ達が口封じの為に生命を狙うかも知れない。それで加納は、あくまで「自分のヘマだった」と主張し、少女が人質にとられた事実は闇に葬ろうとしてる。

ところが、ヤクザ達に捜査員がまた射殺され、彼らを取り逃がした加納の責任が問われる事態に。

都築刑事(本阿弥周子)は、お慕い申し上げる加納主任を助けたい一心で聞き込みを重ね、ついに人質にされた少女の存在を突き止めるのですが……

「都築。何があろうと、小さな子供は犯罪とは関係ないんだ。子供を犯罪の場に引きずり出しちゃいけないんだ」

そう言って都築に釘を刺しつつ、加納は万が一の事態に備えることも忘れません。病室ベッドの下に隠しておいた愛銃コルト・パイソン6インチを取り出しw、左手で操作する特訓を重ねます。

案の定、少女がヤクザ達に拉致されるや、加納はまだ傷口も塞がらない身体で病院を飛び出し、少女が監禁されてるらしい山荘に駆けつけ、上司(山内 明)の制止も聞かずに飛び込んじゃう。

敵は約10人。満身創痍で利き腕が使えず、しかも6発しか撃てないパイソンで、果たして加納に勝ち目があるのか?

あるんだから仕方がないw なにしろ杉サマなんです。あいつの名はポリスマンなのです。

確実に1発ずつヤクザどもに銃弾をぶち込んで行くも、6人倒した時点で弾切れですから、また新たに弾丸を装填しないといけません。

「片手で装填が出来るのか?」

そんなこと出来るワケがない、とタカをくくったのが命取り。パイソンを脚に挟み、左手でスピードローダーを駆使し、あっという間に弾丸の装填を終えた加納に、ヤクザどもはあっけなく皆殺しにされちゃうのでした。

徹頭徹尾、杉サマの一人舞台w 警官隊が山荘を包囲していたにも関わらず、10人の敵を加納が1人で片付けちゃいました。

でも、それが出来るのは加納しかいなかった。縁もゆかりも無い1人の少女に、自らの生命を捧げる覚悟があるからこそ出来た事なんです。

瀕死の状態で救急搬送されて行く加納を見送りながら、結局なにもしてない上司がw、都築に呟きます。

「利き腕じゃない方の片手で、シリンダーの開閉、弾丸の装填をやるんだ。驚いたよ」

「主任も、自信は無かったと思います」

「じゃあ、死を覚悟していたのか?」

そんな2人の会話を理解してるのかどうか、少女は何も言わずに涙を流します。そこで主題歌『君は人のために死ねるか』ですよ。私は泣きましたw

自分の身内とか偉い人にじゃなくて、縁もゆかりも無い一般市民のために生命を賭ける、あいつの名はポリスマン! この作品自体のテーマが「君は人のために死ねるか」なんですよね。

初回レビューで「時代劇アプローチ」って書きましたけど、それより「西部劇」のスピリットを感じます。まぁ、西部劇も日本の時代劇の影響を受けてるワケだけど。

このドラマ、毎回とても見応えがあります。杉サマしか活躍しないけどw、マツケンさんの『走れ!熱血刑事』より遥かに面白い。

だけど、神田正輝さんは『太陽にほえろ!』に寝返って大正解でしたw この番組に出続けても永遠に杉サマの引き立て役ですから、誰よりも石原裕次郎さんが「このままじゃダメになる」って思われたんじゃないでしょうか?

それくらい徹底して杉サマの一人舞台なのに、そんじょそこらの集団刑事ドラマより面白いワケですから、やっぱ杉良太郎って人は凄い。本物のスターなんだと思います。
 
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『大捜査線』#01

2018-11-15 15:15:26 | 刑事ドラマ'80年代





 
☆第1話『撃て加納明』

(1980.1.10.OA/脚本=白井更生/監督=手銭弘喜)

ショットガンを持った男(福本清三)が銀行に押し入り、行員や客らを人質にし、立て籠ります。

麻薬中毒で自暴自棄になってる犯人に目的はなく、ただやりたい事をやって最後は自殺するつもりという、交渉の余地もない最も厄介なパターン。

本庁の刑事部長(平田昭彦)は「射殺やむなし」と判断するも、銀行内にはバリケードが組まれており、外部からの狙撃は不可能な状況。

そこで白羽の矢が立ったのが「警視庁第四機動捜査隊」で捜査主任を務める、元オリンピック射撃競技メダリストの、加納 明(杉 良太郎)。

バリケードの内側に飛び込み、絶対に犠牲者を出さずに、つまり1発必中で犯人を射殺するという、果てしなくインポッシブルなミッションに「勝算はあるか」と問われ、加納主任はこう答えます。

「射撃は結果です。撃ってみなければ分かりません。人ひとり撃つんです。手も震えるでしょう。ベニア板で造ったターゲットとは違います」

並外れた技術と精神力が要求される、このミッションをやり遂げられるのは杉サマしかいない! 刑事部長は加納に賭けます。

「やってくれるか? 加納くん」

「命令とあらば」

「君の殉職という事もあり得る」

「やむを得ないでしょう。警察官である以上」

そう言いながらも、加納だって出来れば人は殺したくない。駆けつけた犯人の姉(岩本多代)に説得を託すも、すでに人生を諦めたヤケクソ男には焼け石に水。

人質が1人、また1人と殺され、いよいよ加納は愛銃コルト・パイソン357マグナムを片手に、独り、バリケードの向こう側へと飛び込むのでした。

あくまでシリアスかつハードな展開、リアリティー重視の演出、寡黙な主人公といった要素は『大都会/闘いの日々』を彷彿させるし、加納明のキャラクターには『ブラック・ジャック』みたいな雰囲気もあるんだけど、やっぱ一番テイストが近いのは杉サマの時代劇かも知れません。

(時代劇をほとんど観ないもんで定かじゃないけど、オープニング&エンディングのタイトルバックも時代劇アプローチで演出されてます)

時代劇と言えば、この第1話のストーリーは『たそがれ清兵衛』に似てるような気もします。

さて、みごとミッションを成功させた加納主任を待ち構えていたのは、説得をお願いした犯人のお姉さんの、刺すように冷たい視線でした。たった1人の肉親である彼女は、弟が麻薬を買うために背負った莫大な借金も、これから返して行かなきゃならない。

加納主任は、彼女の恨みと憎しみを黙って受け止めつつ、部下の都築刑事(本阿弥周子)にはこう命じます。

「ホシの姉さんに気をつけてくれ。ヤクが絡んでる。このヤマはこれからだ」

犯人の姉は近所の人々から白い眼で見られ、職も失います。そんな絶望的な状況にこそ眼をつけるのが、ヤクザという外道な連中なんですよね。

彼女を助けてあげるようなフリをして、地獄に引きずり落とそうとする麻薬組織。その前に立ちはだかったのは、もちろん我らが杉サマこと加納明! あいつの名はポリスマン!

コルト・パイソンで連中の車をぶっ飛ばし、ボスに殴る蹴るの暴行を働く加納主任の勇姿は、まさに時代劇ヒーローの生まれ変わり。

犯人を射殺して姉さんに恨まれる所で終わったら『大都会/闘いの日々』だけど、最後の最後に勧善懲悪ヒーローとして脚光を浴びちゃうのが、やっぱ時代劇アプローチなんですよね。

もちろん、弟を殺された姉さんも、最後にゃ杉サマにメロメロですw 本阿弥周子さん扮する女刑事も、明らかに杉サマをお慕い申されてますw

本作は神田正輝さんが『太陽にほえろ!』直前に出演されてた刑事ドラマとしても知られるワケですが、第1話を観る限りじゃ完全に添え物です。噂どおり、これは100%、杉サマによる杉サマのための刑事ドラマ。杉良太郎ファンしか相手にしてませんw

だけど、面白いです。ハイクオリティーだし、杉サマにはやっぱ強力なカリスマ性を感じるし、意外と拳銃も似合ってらっしゃいます。

あまりに独創的すぎる主題歌『君は人のために死ねるか』ばかりが話題になる作品だけど、これは再評価されて然るべきじゃないかと私は思います。
 
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『大捜査線』1980

2018-11-15 11:15:28 | 刑事ドラマ HISTORY







 
1980年の1月から12月まで、フジテレビ系列の木曜夜8時枠で全42話が放映された、杉 良太郎 主演による刑事ドラマ。製作はユニオン映画。(第31話以降は『大捜査線シリーズ/追跡』と改題されてます)

事件の初動捜査を行う警視庁刑事部第四機動捜査隊=通称「四機捜」チームの活躍が描かれますが、オープニングのタイトルバックには杉サマしか登場しませんw

毎回のストーリーも、とにかく杉サマ扮する捜査主任=加納 明をいかにカッコ良く見せるかに重きが置かれ、ごくたまに部下が捜査の中心になることがあっても、立ち回りやGUNアクション等の見せ場はぜんぶ杉サマが1人で持ってっちゃいますw

そもそも杉サマが主役を演じて来た捕物帖の時代劇を現代に置き換えたような企画ですから、ドラマの構造自体が往年の日本映画黄金期に量産されたスター映画の再現なんですよね。

そういった名残りは『太陽にほえろ!』『西部警察』『Gメン'75』等における石原裕次郎、渡 哲也、丹波哲郎たちの扱われ方を見ても顕著なんだけど、その一方で新たな若手スターを何人も輩出したそれらの番組と違って、この『大捜査線』はあまりにも杉サマのワンマンショーに徹し過ぎました。

本来なら、加納主任の右腕的存在の部下=沢木刑事役の神田正輝さんや、紅一点=都築刑事役の本阿弥周子さんら若手俳優をスターに育てなきゃいけないのに、見せ場を杉サマが独り占めしたんじゃ育ちようがありません。

神田さんが途中で殉職という形で降板し『太陽にほえろ!』へ移籍したのも、「このままじゃ売り出しようがない」って所属事務所(石原プロ)が判断したからだろうと思います。

けど、もしかすると杉サマご本人には「後輩がオレより目立っちゃいけない」なんていう狭量な意識は全然無くて、「主役が誰よりも頑張らなくちゃいけない」「オレが活躍しないと視聴者が納得しない」みたいな責任感でやっておられただけ、なのかも知れません。石原裕次郎さんも『太陽にほえろ!』を始めた当初は「オレの出番がこんなに少なくて大丈夫なのか?」って心配されてたそうですから。

実際に作品を観れば、杉サマが本当に魂をこめて演じておられるのがよく分かるし、加納主任のワンマンショーがドラマをつまらなくしてるかと言えば、決してそんな事はないんですよね。むしろ、そこが他の刑事ドラマじゃ味わえないオンリーワンの魅力になってる。

その最たるものが、杉サマが自ら作詞されたエンディング主題歌です。ひたすら女性に媚びた甘ったるいラブソングばかりはびこる日本の歌謡界において、タイトルが『君は人のために死ねるか』ですからね!

水谷豊さんの『カリフォルニア・コネクション』とよく似たイントロ(元ネタはアリスの『チャンピオン』?)で始まり、杉サマのやさぐれた感じのモノローグが入る。

「昨日、1人の男が死んだ……闘って闘って、ひっそり死んだ……あいつは何の取り柄もない、すかんぴんな若者だった……」

いったい誰のことを語ってんだ?って思いながら聴いてたら、そこで唐突に「♪しかしアイツは知っていた! 熱い涙をーっ!!」って、怒りながら唄い出すんですよねw

「♪闘って死ぬ事を、どうして死んだのかとは聞かないーっ!! 君は人のために死ねるか? あいつの名はーっ!? ポリスマン♪」

……という、機捜ならぬ奇想天外な楽曲ですw 当時の深夜ラジオで「珍曲」としてよく紹介されてましたから「ドラマは観た事ないけど主題歌はよく知ってる」と仰る方も多いんじゃないでしょうか?

もちろん杉サマは笑いをとるつもりなど一切なく、このドラマで描こうとしてるテーマ、伝えたいメッセージを大真面目に語り、唄っておられるだけの筈。でも、それが世間の空気とあまりにズレてたワケです。

『大捜査線』という作品自体が、'80年代の先陣を切る刑事ドラマとしてはあまりにストイック、かつストレート過ぎたのかも知れません。

だけど今あらためて観直すと、西部劇をモチーフにした刑事アクションとしてクオリティーは高いし、創り手のストレートなメッセージに心を揺さぶられます。

要するに、世の中の悪に対する杉サマのハンパない怒りと憎しみ。そこで描かれる暴力の激しさは『西部警察』にも負けてません。石原プロが「軍団」がかりでやってる事を、杉サマは全部1人でやっちゃうワケですw

これは今、再評価されるべき作品じゃないかと私は思ってます。少なくとも、ただ突っ立って謎解きするだけの昨今の刑事ドラマより100倍面白く、見応えがあります。

レギュラーキャストは他に、山内 明、佐分利信、青木義郎、垂水悟郎、赤塚真人といった渋いメンツ。『~追跡』から大村波彦、ナンシー・チェニー等も参加されてます。
 

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『劇場版マジンガーZ/INFINITY』

2018-11-15 03:33:06 | アニメーション









 
2018年新春に公開された『マジンガーZ』完全新作による劇場版アニメです。監督=志水淳児、脚本=小沢高広、音楽=渡辺俊幸、オープニング主題歌=水木一郎! エンディング主題歌=吉川晃司!

正直、それほど期待はしてませんでした。TVシリーズにおけるリブート作『真マジンガー/衝撃!Z編』が完全に失敗作だったもんで、昨今のアニメ製作者さんたちを私は信用してませんでした。

が、実際観てみたら驚きました。面白かった。めちゃくちゃ面白かった! 良かった! 感動した! 創り手たちのハンパない熱量、オリジナルへの愛とリスペクトがダイレクトに伝わって来ました。これは傑作です!

いや本当に、見事な出来映えだったと思います。旧作アニメの世界観とテイストをそのまま残しつつ、ガンダム以後の常識となったリアリズムも違和感なく取り入れ、現代ならではの『マジンガーZ』を見事に成立させている!

何より嬉しかったのは、思い入れの深いキャラクターたちが皆、ちゃんと魅力的に描かれてること。『真マジンガー~』はそこが全く駄目でしたから。

今回は旧作アニメ版の10年後を描くって事で、兜甲児(声=森久保祥太郎)や弓さやか(声=茅野愛衣)があの頃より大人になって、関係もそれなりに進みつつ、だけど根っこの部分は変わってなくて、確かにこれは10年後の彼らだと納得出来る人間味がありました。

自分で自分に驚いたのは、甲児やさやか以上に、コメディーリリーフのボス(声=高木渉)が登場した時に涙が出ちゃったこと。子供の頃はむしろ邪魔に思ってたキャラクターなのに、今は誰より懐かしい存在になってました。

ボスと、子分のヌケ&ムチャ、この3人だけが昔と全然変わってないからかも知れません。経営するラーメン店も昭和テイストのボロ屋で、時代に取り残されたような姿に哀愁があるんですよね。だから、水を得た魚のようにボスボロットを動かす姿にも感動しちゃう。

もちろん一番泣かされたのは、さんざん焦らした上でのマジンガーZ出撃シーンと、そこで流れる名曲「Zのテーマ」の新アレンジバージョン。映像も音もめちゃくちゃカッコいい!

兜甲児は10年前の激闘が終わってからマジンガーZのパイロットを引退し、祖父や父と同じ科学者の道を歩んでたんだけど、悪の権化・Dr.ヘルが謎の復活を遂げ、今も現役で戦ってるグレートマジンガーとそのパイロット・剣鉄也(声=関俊彦)が囚われの身となり、彼を救うべく遂に立ち上がるという流れ。

Dr.ヘルを倒さないと人類が滅亡しちゃう危機でもあるんだけど、そこに「グレートマジンガー&剣鉄也を助ける」という使命を付け加えた作劇に、我々マジンガー世代は燃えずにいられないワケです。何しろかつてマジンガーZが悲惨な敗北を喫した時、神のように現れた救世主がグレートマジンガーですから。

兜甲児がそれまでマジンガーZに乗らない理由や、Dr.ヘルが(今回は世界征服ではなく)人類を滅亡させたがる理由にもちゃんと説得力があり、大人の観賞にも耐えうるドラマと、今の子供たちも楽しめるエンターテイメントが見事に両立してます。

そして最新鋭のアニメ技術で創造された、スピード感溢れるロボット・バトル! こんなマジンガーZが観たかった!っていうファンの想いを十二分に叶えてくれてます。ロケットパンチや光子力ビーム等、ちゃんと武器の名前もいちいち叫んでくれます!w

兜甲児の声はオリジナルの石丸博也さんでないと成立しないんじゃないか?(真マジンガーの声優さんは全然イメージが違ってた)ってことを私は心配してたんだけど、それも杞憂でした。今回の森久保祥太郎さんは大人になった甲児を見事に表現されてて違和感無かったです。(石丸さんは軍の司令官役でゲスト出演されてます)

これだけ愛をこめて創ってくれたら、多少のツッコミ所はあっても文句は言えません。貶そうと思えばいくらでも貶せるでしょうけど、せっかく観るなら素直に楽しんだ方が絶対トクです。

1つだけクレームをつけるなら、劇場パンフレットが初日で売り切れてて買えなかったこと。全国的に売り切れなんだそうです。何をやってんだ、東映さん!?(オークションで倍以上の値段で買いましたよ。アホかっ!)

あと、ひび割れしてるみたいなマジンガーの装甲デザインは正直残念なんだけど、オリジナルのシルエットのまま自由自在に動かすには、ああしないと物理的に成立しないワケですね。ロボットをCGで破綻なく動かす為にも、そこのリアリティーは無視出来なかったんでしょう。

だけど、大画面で実際に動き回るマジンガーZやグレートマジンガーを観たら、そんな細かい部分は全く気になりませんでした。なにせ動きが速いですからw

音楽も格好良かった! 担当された渡辺俊幸さんは、オリジナル版の渡辺宙明さんのご子息です。そして水木一郎さんの新録音によるオープニング主題歌、マジンガー世代ど真ん中の吉川晃司さん(実際に大ファンだったとか)によるエンディング主題歌にもシビれました。

そんなワケで、私は大満足です。これはホントに嬉しい誤算でした。やっぱジャパニメーションは凄い! 世界に誇れるコンテンツなんだってことを、今更ながら思い知りました。

こうなると、また続きが観たくなります。グレンダイザーやゲッターロボ、鋼鉄ジーグ等の永井豪(ダイナミックプロ)作品も世界中で人気がありますから、それぞれが劇場版で復活し、スーパーロボット版アベンジャーズで集結する「東映まんがまつり」リブートも決して夢じゃない筈。是非やって欲しい!

本当に幸せな時間が過ごせました。やっぱり、男はいくつになってもスーパーヒーローが大好きなんです。卒業する必要などありません。

かつて『マジンガー』シリーズに夢中になった方は絶対に必見だし、そうでない方でも充分に楽しめる作品です。大画面、大音響で味わうことをオススメします!
 
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『マジンカイザー』―2

2018-11-15 00:00:05 | アニメーション









 
年代順で言えば『マジンカイザー』の方が『真マジンガー/衝撃!Z編』よりも先なのですが、最後のクライマックスに「さやかさんのオッパイ」を載せたかったもんでw、順番を入れ替えました。

変態とでも痛いオッサンとでも何とでも言ってくらはいw 何度も書いてるように、マジンガー世代にとって弓さやかのヌードだけは特別なんです。

中でも、さやかさんの乳首まで見せてくれたアニメは、私の知る限りじゃOVA『マジンカイザー』第4巻に収録のエピソード『さやか救出作戦』が唯一無二です。

光子力研究所の若手メンバー達が海水浴中に事件が起こるもんで、さやかは全編に渡って水着姿です。兜 甲児もボスも水着ですw

で、さやかが敵に拉致され、甲児とボスが敵要塞に潜入して救出する。その際、アクシデントでさやかのビキニが外れちゃうワケですが、女体に免疫が無い敵歩兵たちがオッパイを見て固まっちゃう。甲児はそれを利用して要塞から脱出するという、実にアホらしいお話ですw

『マジンガーZ』の原作マンガは、永井 豪さんが『デビルマン』と同時期に連載されており、後者の内容があまりにダークで重い方向に行っちゃったもんで、こちらを明るく軽いタッチにする事で自らの精神バランスを保っておられたんだそうです。

だから原作版『マジンガーZ』をベースにするなら、こういうおバカ展開&明るいエロで大正解なワケです。

ストーリー展開のみならず、オッパイの見せ方、その演出がまた変態そのもので素晴らしいですw

キツめのブラジャーから解放された反動で、さやかさんのオッパイがボンヨヨヨ~ン!って弾けるのを、あらゆるアングルから執拗に(まさに舐め回すように)撮影してるw

似たような演出をどっかで観たなあって思ったら、由美かおる(弓さやかとユミ繋がり?)in『エスパイ』ですよ!w (由美さんのオッパイご開帳をわざわざ3つのアングルで繰り返し見せてくれた、1974年公開の東宝SF映画。小松左京 原作、そして小川英 脚本!)

あれを意識されたのかどうか分からないけど、とにかく画面一杯にオッパイがボンヨヨヨ~ン!ボンヨヨヨ~ン!ボンヨヨヨ~ン!ってなるワケです。

そのボンヨヨヨ~ン!って感じは静止画像じゃ伝えきれませんから、『さやか救出作戦』と『エスパイ』だけは是非とも動画でご確認下さい。

ボンヨヨヨ~ン!
 
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