ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『プレイガール2003』

2022-11-28 16:45:18 | 探偵・青春・アクションドラマ

2003年に公開された、柏原寛司 脚本&梶間俊一 監督による東映配給の日本映画です。

懐かしの昭和お色気アクションドラマ『プレイガール』のリメイクですが、それはあくまで名目で、やはり旧作ドラマのリメイクだったアメリカ映画『チャーリーズ・エンジェル』(’00) の日本版をやりたかっただけ、っていう印象です。

その気持ちはよく解る。痛いほど解る。けど、鬼門なんですよ、チャーリーズ・エンジェルの真似事は! うまくいかないんです! そもそもご本家だって続編は失敗してるし!

何を隠そう、私自身もかつてチャレンジして失敗した1人だし、2003年と言えば似たようなガールズアクション映画にメイキング監督として参加し、身も心もボロボロになった苦いメモリーがあり、観てて複雑な気分になっちゃいました。

作品の内容より、その裏側(つまり撮影現場)の大変さにばかり思いを馳せてしまう。恐らく世界で最も過酷な撮影スケジュールを強いられてる、日本映画のスタッフ&キャストの苦労をよく知ってるだけに、一刀両断にケナすことが出来ません。

ただ、この劇場版がシリーズ化されずに終わった事実が、すべてを物語ってます。世間は現場の苦労なんぞ知ったことじゃないから、そりゃあ厳しいもんです。

でも今回、このブログならではの収穫はありました。それが無いとレビューはしてません。



2003年版プレイガールのメンバーは、カオル(佐藤江梨子)、ユミコ(岡元夕紀子)、ナツミ(加藤明日美)、アヤ(八幡えつこ)という当時のグラビアアイドルたち。



一応パンチラ・アクションを見せてはくれるけど、エロさは微塵もありません。そこがそもそもの間違い。プレイガールは「低俗」でなくちゃダメなんです! イメージ(CM契約とか)ばかり気にする大手事務所のアイドルたちに務まる仕事じゃない!

そんな中、ただひとり気を吐いてくれたのが誰あろう、旧シリーズの「オネエ」にあたるリーダー「ハルカ」を演じられた、このお方!



なんと、床嶋佳子さん! 近年『警視庁・捜査一課長』シリーズで大岩捜査一課長(内藤剛志)の奥ゆかしすぎる妻=小春さんを演じておられる方が、かつてプレイガールのボスだったとは!(それが今回の収穫)

この映画、佐藤江梨子さんが主演みたいに謳われてたけど、実質の主人公はボスのハルカで、お色気要素も床嶋さんがほとんど1人で担っておられる。絵に描いたように良妻賢母な、あの小春さんが!



かつてロサンゼルス市警の敏腕刑事だった設定で、流暢なイングリッシュも披露。そして回想シーンではこんなお姿も!



そ、捜査が難航しとるようだな大岩純一捜査一課長おぉぉーっ!?😱

本来なら若手メンバーがこれくらい(いや、もっと過激に)やらなきゃいけないのに、ボスが孤軍奮闘せざるを得ないイビツな状況。もう20年近くも前だけど、芸能界はすでに死んでます。あべし!



今回のプレイガールは、警視庁が極秘裏に動かす隠密チームって設定(ありがち過ぎる!)で、旧TVシリーズの初期にナレーターを務められた梅宮辰夫さんが、ハルカに司令を伝える香川警視役で特別出演。

そして勿論、カメオ出演ってことでこの方たちもご登場!



オネエ役の沢たまきさんと、旧プレイガールの桑原幸子さん、西尾三枝子さん、太田きよみさん、夏樹レナさん。定期的に同窓会を開くなど交流が続いてるそうです。



悪役は元JACの春田純一さんと、斉藤レイさん。春田さんが昔ハルカとチョメチョメな関係で、愛人のレイさんが嫉妬に燃え狂ってチョメチョメしちゃう。



さらに、女子プロレスラーの大向美智子さん、藤田愛さん、石川美津穂さんが殺し屋シスターズを演じておられます。

確かに迫力はあるんだけど、悪役はちゃんと芝居が出来る人に任せた方がいいと私は思います。闘う相手がグラドル、つまり素人どうしで学芸会みたいになっちゃう。



そんなこんなで、アイドル映画だと割り切って観れば悪くないけど、あのハレンチ番組の金字塔『プレイガール』のリメイクとしては、あまりに物足りない!

エロスが、というより「低俗さ」が全く再現できてない! カッコつけちゃ駄目なんだよ!💢

『チャーリーズ・エンジェル』のリメイク1作目が奇跡的に大成功したのは、マックG監督がカッコつけずに中学生感覚まるだしで撮ったからだと私は思う。

オリジナルのどこにファンが魅了されたか、そこを無視して「現代感覚で」とか「スタイリッシュに」とか、余計なこと考えるから失敗するんだよ、どれもこれも毎度毎度毎度毎度!💢💢💢💨

その愚かさをよく解った上で『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』を大成功させた庵野秀明さんとか、せめて園子温さんか井口昇さんに撮らせるべき題材でしょう、これは!

日本映画界の、もはやお約束となった「リメイク」や「実写化」の典型的な失敗例、と言わざるを得ません。

結局、一刀両断にケナしちゃったけど、世界一過酷な製作環境で頑張ってくれてる、現場スタッフやキャストたちに罪は無いんです。

他のあらゆる業界と同じように、組織のトップに居座る老人たち、自分の保身しか頭にない会議室の連中を一掃しない限り、今後も同じ誤ちが延々と繰り返されるワケです。まったくもって破滅です。

というワケでセクシーショットは加藤明日美さん、八幡えつこさん、そして佐藤江梨子さん。グラビアで出来ることがなぜ映画で出来ないっ!?


 

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『プレイガール』#075 #111

2022-11-25 22:48:57 | 探偵・青春・アクションドラマ

1970年9月7日に放映された第75話『男殺し裸の牝猫 』は、片山由美子さん扮する「ユミコ」の登場編。岩手県の牧場で育てられた孤児という設定で、野性味のあるルックスが存分に活かされてます。



で、育ての親である牧場主が病死し、遺産目当てで集まって来る親族たちから牧場を守るべく奮闘するユミコを、本業の保険手続きでやって来たプレイガールのマチコ(八代万智子)とルナコ(高 毬子)が、例によってパンティーを見せながらの暴力でサポート。



最初は警戒してたユミコもめっぽう強いお姉様たちに心を開き、最終的にはプレイガールの仲間入りを果たします。



脱ぎっぷりのいい片山由美子さんはまさに、プレイガールを演じるために女優になったようなお方。下着姿などお茶の子さいさい、当たり前のように全裸姿まで披露してくれます。ブラボー!



しかし、こんなギャルっぽい子が純白の下着を好むだろうか? 男性視聴者の嗜好に合わせてくれたにしても、パンティーの面積がでか過ぎる!



覗いてるのは親類縁者のオジサンたちw そして親類縁者のオバサンたちも負けてません。



醜い骨肉の争いも結局こんな感じになっちゃうw

シリーズ物は長く続けば続くほどコメディー色が強くなるのがお約束。ハレンチさも倍増して「低俗番組」まっしぐら! けど、そこがカッコいい!

いやホントに、低俗でなにが悪い!?っていう反骨精神はカッコいいです。ビクビク、チマチマと縮こまってる昨今のテレビ制作者たちは見習うべし!



1971年5月17日に放映された第111話『おんな北海流れ者』は、深田ミミさん扮する「ミミ」が行方不明の兄を探しに、北海道は知床から蒸気機関車に乗って上京。人身売買組織と戦うハメになり、プレイガールたちと出逢います。



最初は対立するけど、めっぽう強いお姉様たちの勇姿を見て仲間入りを決めるのは、レイコ(大信田礼子)やユミコの時とまったく同じパターンw

地方出身者で方言丸出しなのも共通しており、NHKの朝ドラを例に挙げるまでもなく、そういうキャラが好まれる傾向があるんでしょう。特に深田ミミさんは歴代プレイガールたちとは毛色の違う、素朴な感じが新鮮です。



この回は懐かしのファンファン大佐こと、岡田眞澄さんもフランス帰りのジャーナリスト役でご登場、オネエ(沢たまき)とイイ感じになります。



もちろん最終的にはパンティーを見せながらの格闘アクション! ほかに何もする必要はありません。



今の時代だと、ハレンチさより女性の色気を強調すること自体が、やれ差別だのハラスメントだのと批判されそうで、こういう企画はもう通らない事でしょう。本当に地獄のような世の中になってしまいました。

だから、このレビューは単なる懐古趣味じゃない。現在のテレビ業界が失っちゃった心意気、反骨心とか冒険心がこういった作品に詰まってるワケです。

低俗でナニが悪い!? エロ&バイオレンスこそ至高! プレイガール万歳! パンティー万歳!! 見せろ揉ませろしゃぶらせろ!!!😍😍😍


 

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『プレイガール』#051 #069

2022-11-22 11:22:22 | 探偵・青春・アクションドラマ

『プレイガール』は1969年4月から’76年3月まで、東京12チャンネル(現テレビ東京)月曜夜9時枠で放映された、お色気アクションドラマ。

続編『プレイガールQ』も含め全358話が制作され、後にリメイク版の単発スペシャル『プレイガール'92』や『プレイガール2012』、2003年には劇場版も公開された人気シリーズです。



主人公たちの肩書きは「国際秘密保険調査員」ってことで、主に保険金絡みの殺人事件を勝手に捜査し、勝手に悪を成敗する女性版『ザ・ガードマン』みたいなお話。

第51話『女は体で勝負する』は1970年3月23日の放映で、当時の所属メンバーはオネエ(沢たまき)、ユッコ(桑原幸子)、マチコ(八代万智子)、ユーミン(范 文雀)、ルナコ(高 毬子)、カオル(浜かおる)といった面々。



↑そして今回から新加入するのが、熊本出身で武芸百般に通じるオテンバ娘=レイコ(大信田礼子)。

師匠の殺人事件に巻き込まれ、容疑者扱いされるも警官からヤクザから手当たり次第にぶっ飛ばし、その腕を買われてプレイガールにスカウトされちゃいます。



大信田礼子さんはアクション女優ってワケじゃないから志穂美悦子さんみたいには行かないけど、それでも運動神経はかなり良さそうで、ハツラツと跳ね回るお姿は見てて爽快!

そして何より、この『プレイガール』最大の見どころはコレです!



たかがパンティー、されどパンティー。いや、パンティーあればこそのプレイガール!

それを「売り」にされるのは女優として複雑な気持ちでしょうが、ミニスカート姿でキックすれば見えない方が不自然ですから。満島ひかりさんや清野菜名さんだって映画じゃ見せまくってますから!

たったコレだけのことで日本じゅうの男子が喜び、人気番組になるんだから見せなきゃ損ですよ! プレイガール万歳!



同年7月27日に放映された第69話『殺しの前に入浴を』は、オネエ(沢たまき)と旧知の仲だった国際警察極東支部課長の愛娘=ミエコ(西尾三枝子)の登場編。

スパイ組織に父を暗殺され、国際警察の捜査官だった恋人(高城丈二)まで目の前で殺されて、傷心のところをオネエに励まされ、プレイガールの一員となります。



今回はコメディーリリーフのユッコ(桑原幸子)とルナコ(高 毬子)も大活躍。お二人ともキュートで実に魅力的!



なんとオネエまでパンティー披露! 需要はあるのかっ!?w だけどその心意気が素晴らしい!

そして主役のミエコはパンチラ替わりに入浴シーンでサービス。お色気ムンムンってタイプじゃないからこそ、萌えます!



さすがは東京12チャンネル! エロとバイオレンス、実に明快なる男の子向け番組! いや、意外に女性ファンも多かったりして?

こんな番組ばっかりになっちゃったら困るけどw、こんな番組もあっていいんじゃないですか? どれもこれも似たような内容で、同じ役者ばっか使い回すんじゃなくてさ。



つくづく、しみじみ、昭和サイコー! セクシーショットは西尾三枝子さんと、大信田礼子さんです。


 

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『キイハンター』#105 #109 #120

2022-11-20 18:48:07 | 刑事ドラマ'70年代

1968年=昭和43年にモノクロで放映スタートした、TBS&東映のタッグによるアクションドラマ『キイハンター』も、この1970年4月に放映された第105話『世界殺人集団/南国の決斗』よりカラーに切り替わりました。

国際警察直属の秘密捜査チーム「キイハンター」を構成する、非情の掟に命を懸けた素晴らしき人間たち、その顔ぶれは以下のとおり。


↑元国際警察外事局諜報部員のボス、黒木鉄也(丹波哲郎)。


↑元フランス情報局諜報部員の津川啓子(野際陽子)。


↑元FBI秘密捜査官の吹雪一郎(川口 浩)。


↑かつて黒木の仲間だったスパイの忘れ形見、島 竜彦(谷 隼人)。


↑黒木の秘書からキイハンターに昇格した最年少メンバー、谷口ユミ(大川栄子)。


↑そして元新聞記者にして実質の主人公、風間洋介(千葉真一)。


↑キイハンターを創設した国際警察特別室の村岡室長(中谷 昇)、その部下で潜入捜査官の小田切慎二(中丸忠雄)と、壇 俊介(宮内 洋)。


↑さらにシリーズ終盤にはこの人、私立探偵からキイハンターに抜擢される滝 裕二(沖 雅也)も登場します。が、この時点じゃまだ先の話。



外交官が絡む国際的「逃がし屋」組織の正体をキイハンターが暴く今回は、宮崎ロケ。シカゴから来日した殺し屋に変装する黒木ボスの(滅多に見られない)大活躍と、小川真由美、岡田英次といった豪華ゲスト陣も魅力だけど、一番の見どころは津川=野際陽子さんの「七変化」とも言える華麗でキュートなファッションでしょう。



野際さん、やっぱり綺麗! そして眼鏡がでかい!w いわゆるトンボ眼鏡ってヤツ?(当時の流行り?)



もちろん風間=千葉真一さんが牽引するアクションシーンも見どころで、カラー放送第1弾を飾るに相応しい盛り沢山な内容になってます。



来日したVIPの連続暗殺事件で使われた「黄金の拳銃」とその持ち主を追い、流れ者に扮した風間が富士山麓の牧場に潜入する第109話『俺は西部の殺し屋キッド』は、そのタイトル通り西部劇にオマージュを捧げた千葉さんのウェスタン・アクション編。

そして名作『シェーン』ばりに主人公と心を通わすチビッコに扮した子役が、下沢宏之。そう、のちの真田広之さん!



こんなに幼い頃から千葉さんと共演されてたんですね! まさに師弟関係を超えた擬似親子!

その真田さんの父親にして黄金銃のオーナーを演じたのが、これまた千葉さんとの共演が多い室田日出男さん。若い!



↑この色っぽくてカッコいい姐さんは、以前レビューした『五番目の刑事』最終回でも色っぽくてカッコ良かった、小林千枝さん。この野性味はやっぱ「昭和」ならではでしょう。



第120話『宝石泥棒/裸で御免なさい』は、マフィアが開発した新型爆弾を隠したケースと、密輸ダイヤを隠したケースが入れ替わったことから起こる大騒動に、旅行中の風間が巻き込まれる海洋アクション編。



ボートチェイスを皮切りに、とにかくアクション! ひたすらアクション! ただ突っ立って謎解きするだけで60分を浪費する、昨今の刑事ドラマとはホント何から何まで対照的。お涙頂戴も一切ありません。



ロープウェイからの宙吊りに、サーフボードを使った滑走スタントまで、これらのアクションが全部1本のエピソードに詰まってる!

しかも全て主演スター=千葉真一さんご本人が、当たり前のように吹替え無しで演じておられる!

これだけ盛り沢山なアクションを撮影するには、お金はもちろん時間も手間も段違いにかかるはず。今の日本じゃ劇場映画でも不可能かも知れず、ほんと昭和のニッポンは元気でした。



アクションのみならず、お色気も決して忘れないこのサービス精神! 密輸ダイヤを狙って峰不二子ばりに風間を誘惑し、翻弄しまくる謎の美女に扮したのは『太陽にほえろ!』への客演も多かった、工藤明子さん。

ヌードグラビアは無くとも劇中のパンチラだけで充分です! やっぱ昭和サイコー!!


 

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『ザ・ガードマン』#260~#263

2022-11-13 21:31:27 | 刑事ドラマ'70年代

私が生まれた1965年=昭和40年にスタートした大映テレビのアクションドラマ『ザ・ガードマン』も、200回を越えた辺りでモノクロからカラー放送に切り替わったみたいです。

民間の警備員なのに制服を着ず、颯爽と決めたスーツ姿でなぜか事件を捜査し、時には拳銃を手にして犯罪者と闘う「東京パトロール」のガードマンたち。



「キャップ」こと高倉隊長(宇津井 健)を筆頭に、清水隊員(藤巻 潤)、小森隊員(中条静夫)、杉井隊員(倉石 功)、吉田隊員(稲葉義男)、そして榊隊員(神山 繁)というレギュラー陣。

もう1人、荒木隊員(川津祐介)もいるけど登場頻度が低く、今回ご紹介する4本には出てきません。

1970年の3月から4月にかけて放映された、この4本。春の改編期、かつ番組スタート5周年記念って事もあり、ゲストの顔ぶれがやたら豪華です。

第260話『二人の妻を持つ男』では、大島渚夫人としても知られる小山明子さんが、交通事故で半身不随になった悲劇の女性としてご登場。



で、その事故を起こしたスター俳優の伊丹十三さんと結婚するんだけど、伊丹さんは妻の主治医である中原早苗さんとチョメチョメな関係に。

それを知ってしまった明子さんは、ヤクザがうっかり落としたヘロインを偶然拾い、それを利用してヤクザたちを手玉に取り、伊丹さんと早苗さんを殺させようとする。

それをガードマンたちが命懸けで阻止し、ヤクザをやっつけるワケだけど、なぜ警察を呼ばない!?



元を辿れば伊丹さんが起こした事故が悲劇の始まりで、ほんと交通事故には気をつけないとダメよねっていう教訓話でしたw(ホントにそういう会話で終わってる)

後にご自身も大物映画監督となられる伊丹十三さんが、大島渚監督夫人である小山明子さんの夫に扮し、深作欣二監督夫人の中原早苗さんと浮気しちゃうという因縁(?)が面白いです。



第361話『モロッコの真っ赤な太陽』はアフリカ・ロケ編。モロッコでスパイ組織に拉致された日本人特派員を救うため、ガードマンたちがカサブランカ、マラケシュ、そしてモロッコ砂漠を舞台にインディ・ジョーンズばりの大暴れ! なぜ、警備員がっ!?

山崎 努! 緑 魔子! 稲野和子! 西沢利明! そして西村 晃!という驚愕のゲスト俳優陣!



今回に限らず『ザ・ガードマン』のアクションはなかなか派手だし、俳優陣が吹替え無しで身体を張り、けっこうムチャな立ち回りを見せてくれます。しかし、返す返すも、なぜ警備員が!?



『仮面ライダー』でも初期は主役の藤岡弘さんが自らヒーローコスチュームでアクションされてたそうだし、当時はスタントマンに頼らないのが当たり前だったんでしょう。

それはやっぱり、迫力や熱気となって画面から伝わって来ます。そういうのを観て育った我々世代が、CGで偽造された昨今のアクション物に満足できるワケがない!



第362話『ダービーで大もうけする方法』はサブタイトルこそ呑気だけど、成田三樹夫&睦五郎という、顔が怖すぎるヤツらが競馬場の売上金を強奪し、ガードマンたちに成敗されちゃう九州ロケ編。

東京の警備員がなぜ九州まで!? そしてなぜ警察に頼まない!?



さらなるゲストは三谷昇&新井茂子。三谷さんがお若い!



阿蘇山を舞台に壮絶カーチェイス、そして今回はセスナ機まで飛ばしてスカイダイビングと、なぜか警備員たちが捨て身のアクションを展開!



しかし今回、主役はどう見ても成田三樹夫さんで、ジェームズ・ボンドも真っ青なカッコ良さ。こういう役者さん、今ホントいないですよね。



入試問題の漏洩事件をなぜか警備員たちが捜査し、解決する第263話『裏口入学は死を招く』も、戸浦六宏、しめぎしがこ、今井健二、平泉 成、渡辺文雄、石橋蓮司、内田 稔、小松方正etc…とゲスト陣がまた豪華! そしてお若い!



それにしても女優さんがいちいち色っぽいですよね。今回の4本の中でヌードグラビアを発表されてる方は緑魔子さんぐらいだけど、脱がなくても皆さん充分セクシーです。それは男優さんにも言える事かも知れないけど。



『ザ・ガードマン』も犯罪者側にドラマが傾きがちだけど、これだけのゲスト俳優が揃えばまったく飽きずに観てられます。

もちろん、常に全身全霊でカッコつけてくれる宇津井健さんはじめ、レギュラー俳優陣も皆さん魅力的。特に中条静夫さんや神山繁さんが身体を張ってアクションされてるお姿はレアだし、感動さえ覚えます。

そして何より、民間の警備員がアフリカくんだりまで行ってスパイや殺し屋と闘う、理屈をまったく無視した内容がホントたまりませんw やっぱ昭和サイコー!✨


 

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