ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『キイハンター』#105 #109 #120

2022-11-20 18:48:07 | 刑事ドラマ'70年代

1968年=昭和43年にモノクロで放映スタートした、TBS&東映のタッグによるアクションドラマ『キイハンター』も、この1970年4月に放映された第105話『世界殺人集団/南国の決斗』よりカラーに切り替わりました。

国際警察直属の秘密捜査チーム「キイハンター」を構成する、非情の掟に命を懸けた素晴らしき人間たち、その顔ぶれは以下のとおり。


↑元国際警察外事局諜報部員のボス、黒木鉄也(丹波哲郎)。


↑元フランス情報局諜報部員の津川啓子(野際陽子)。


↑元FBI秘密捜査官の吹雪一郎(川口 浩)。


↑かつて黒木の仲間だったスパイの忘れ形見、島 竜彦(谷 隼人)。


↑黒木の秘書からキイハンターに昇格した最年少メンバー、谷口ユミ(大川栄子)。


↑そして元新聞記者にして実質の主人公、風間洋介(千葉真一)。


↑キイハンターを創設した国際警察特別室の村岡室長(中谷 昇)、その部下で潜入捜査官の小田切慎二(中丸忠雄)と、壇 俊介(宮内 洋)。


↑さらにシリーズ終盤にはこの人、私立探偵からキイハンターに抜擢される滝 裕二(沖 雅也)も登場します。が、この時点じゃまだ先の話。



外交官が絡む国際的「逃がし屋」組織の正体をキイハンターが暴く今回は、宮崎ロケ。シカゴから来日した殺し屋に変装する黒木ボスの(滅多に見られない)大活躍と、小川真由美、岡田英次といった豪華ゲスト陣も魅力だけど、一番の見どころは津川=野際陽子さんの「七変化」とも言える華麗でキュートなファッションでしょう。



野際さん、やっぱり綺麗! そして眼鏡がでかい!w いわゆるトンボ眼鏡ってヤツ?(当時の流行り?)



もちろん風間=千葉真一さんが牽引するアクションシーンも見どころで、カラー放送第1弾を飾るに相応しい盛り沢山な内容になってます。



来日したVIPの連続暗殺事件で使われた「黄金の拳銃」とその持ち主を追い、流れ者に扮した風間が富士山麓の牧場に潜入する第109話『俺は西部の殺し屋キッド』は、そのタイトル通り西部劇にオマージュを捧げた千葉さんのウェスタン・アクション編。

そして名作『シェーン』ばりに主人公と心を通わすチビッコに扮した子役が、下沢宏之。そう、のちの真田広之さん!



こんなに幼い頃から千葉さんと共演されてたんですね! まさに師弟関係を超えた擬似親子!

その真田さんの父親にして黄金銃のオーナーを演じたのが、これまた千葉さんとの共演が多い室田日出男さん。若い!



↑この色っぽくてカッコいい姐さんは、以前レビューした『五番目の刑事』最終回でも色っぽくてカッコ良かった、小林千枝さん。この野性味はやっぱ「昭和」ならではでしょう。



第120話『宝石泥棒/裸で御免なさい』は、マフィアが開発した新型爆弾を隠したケースと、密輸ダイヤを隠したケースが入れ替わったことから起こる大騒動に、旅行中の風間が巻き込まれる海洋アクション編。



ボートチェイスを皮切りに、とにかくアクション! ひたすらアクション! ただ突っ立って謎解きするだけで60分を浪費する、昨今の刑事ドラマとはホント何から何まで対照的。お涙頂戴も一切ありません。



ロープウェイからの宙吊りに、サーフボードを使った滑走スタントまで、これらのアクションが全部1本のエピソードに詰まってる!

しかも全て主演スター=千葉真一さんご本人が、当たり前のように吹替え無しで演じておられる!

これだけ盛り沢山なアクションを撮影するには、お金はもちろん時間も手間も段違いにかかるはず。今の日本じゃ劇場映画でも不可能かも知れず、ほんと昭和のニッポンは元気でした。



アクションのみならず、お色気も決して忘れないこのサービス精神! 密輸ダイヤを狙って峰不二子ばりに風間を誘惑し、翻弄しまくる謎の美女に扮したのは『太陽にほえろ!』への客演も多かった、工藤明子さん。

ヌードグラビアは無くとも劇中のパンチラだけで充分です! やっぱ昭和サイコー!!


 

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『ザ・ガードマン』#260~#263

2022-11-13 21:31:27 | 刑事ドラマ'70年代

私が生まれた1965年=昭和40年にスタートした大映テレビのアクションドラマ『ザ・ガードマン』も、200回を越えた辺りでモノクロからカラー放送に切り替わったみたいです。

民間の警備員なのに制服を着ず、颯爽と決めたスーツ姿でなぜか事件を捜査し、時には拳銃を手にして犯罪者と闘う「東京パトロール」のガードマンたち。



「キャップ」こと高倉隊長(宇津井 健)を筆頭に、清水隊員(藤巻 潤)、小森隊員(中条静夫)、杉井隊員(倉石 功)、吉田隊員(稲葉義男)、そして榊隊員(神山 繁)というレギュラー陣。

もう1人、荒木隊員(川津祐介)もいるけど登場頻度が低く、今回ご紹介する4本には出てきません。

1970年の3月から4月にかけて放映された、この4本。春の改編期、かつ番組スタート5周年記念って事もあり、ゲストの顔ぶれがやたら豪華です。

第260話『二人の妻を持つ男』では、大島渚夫人としても知られる小山明子さんが、交通事故で半身不随になった悲劇の女性としてご登場。



で、その事故を起こしたスター俳優の伊丹十三さんと結婚するんだけど、伊丹さんは妻の主治医である中原早苗さんとチョメチョメな関係に。

それを知ってしまった明子さんは、ヤクザがうっかり落としたヘロインを偶然拾い、それを利用してヤクザたちを手玉に取り、伊丹さんと早苗さんを殺させようとする。

それをガードマンたちが命懸けで阻止し、ヤクザをやっつけるワケだけど、なぜ警察を呼ばない!?



元を辿れば伊丹さんが起こした事故が悲劇の始まりで、ほんと交通事故には気をつけないとダメよねっていう教訓話でしたw(ホントにそういう会話で終わってる)

後にご自身も大物映画監督となられる伊丹十三さんが、大島渚監督夫人である小山明子さんの夫に扮し、深作欣二監督夫人の中原早苗さんと浮気しちゃうという因縁(?)が面白いです。



第361話『モロッコの真っ赤な太陽』はアフリカ・ロケ編。モロッコでスパイ組織に拉致された日本人特派員を救うため、ガードマンたちがカサブランカ、マラケシュ、そしてモロッコ砂漠を舞台にインディ・ジョーンズばりの大暴れ! なぜ、警備員がっ!?

山崎 努! 緑 魔子! 稲野和子! 西沢利明! そして西村 晃!という驚愕のゲスト俳優陣!



今回に限らず『ザ・ガードマン』のアクションはなかなか派手だし、俳優陣が吹替え無しで身体を張り、けっこうムチャな立ち回りを見せてくれます。しかし、返す返すも、なぜ警備員が!?



『仮面ライダー』でも初期は主役の藤岡弘さんが自らヒーローコスチュームでアクションされてたそうだし、当時はスタントマンに頼らないのが当たり前だったんでしょう。

それはやっぱり、迫力や熱気となって画面から伝わって来ます。そういうのを観て育った我々世代が、CGで偽造された昨今のアクション物に満足できるワケがない!



第362話『ダービーで大もうけする方法』はサブタイトルこそ呑気だけど、成田三樹夫&睦五郎という、顔が怖すぎるヤツらが競馬場の売上金を強奪し、ガードマンたちに成敗されちゃう九州ロケ編。

東京の警備員がなぜ九州まで!? そしてなぜ警察に頼まない!?



さらなるゲストは三谷昇&新井茂子。三谷さんがお若い!



阿蘇山を舞台に壮絶カーチェイス、そして今回はセスナ機まで飛ばしてスカイダイビングと、なぜか警備員たちが捨て身のアクションを展開!



しかし今回、主役はどう見ても成田三樹夫さんで、ジェームズ・ボンドも真っ青なカッコ良さ。こういう役者さん、今ホントいないですよね。



入試問題の漏洩事件をなぜか警備員たちが捜査し、解決する第263話『裏口入学は死を招く』も、戸浦六宏、しめぎしがこ、今井健二、平泉 成、渡辺文雄、石橋蓮司、内田 稔、小松方正etc…とゲスト陣がまた豪華! そしてお若い!



それにしても女優さんがいちいち色っぽいですよね。今回の4本の中でヌードグラビアを発表されてる方は緑魔子さんぐらいだけど、脱がなくても皆さん充分セクシーです。それは男優さんにも言える事かも知れないけど。



『ザ・ガードマン』も犯罪者側にドラマが傾きがちだけど、これだけのゲスト俳優が揃えばまったく飽きずに観てられます。

もちろん、常に全身全霊でカッコつけてくれる宇津井健さんはじめ、レギュラー俳優陣も皆さん魅力的。特に中条静夫さんや神山繁さんが身体を張ってアクションされてるお姿はレアだし、感動さえ覚えます。

そして何より、民間の警備員がアフリカくんだりまで行ってスパイや殺し屋と闘う、理屈をまったく無視した内容がホントたまりませんw やっぱ昭和サイコー!✨


 

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「7月16日(土)、夜9時!」

2022-07-15 23:48:42 | 刑事ドラマ'70年代

そう言えば、今月の21日で丸50周年なんですよね。『太陽にほえろ!』が放映をスタートしてから。そりゃ歳も食いますよ!

しかし生みの親である筈の日テレさんは、かつて黄金期を築き上げた自局の番組をすっかりお忘れのご様子で、な〜んの動きも無し。

なのに、なぜかまた、NHKさんがやってくれました! 2022/07/16 (土) 21:00~22:30、NHKBSプレミアムにて放映!

『石原裕次郎がテレビと出会った時/太陽にほえろ!の時代』



石原裕次郎の没後35年、「太陽にほえろ!」の放送開始から50年となる今年7月。裕次郎がテレビの可能性を切り開いた時代と、金字塔とうたわれる刑事ドラマの舞台裏を描く。



1970年代、映画が斜陽の時代を迎えても裕次郎は大作を作り続けた。しかし無理がたたり36歳の時に病に倒れる。

そんな裕次郎に声をかけ続けたのがテレビのプロデューサーたち。当初は断っていたが13本だけという条件で「太陽にほえろ!」に出演する。

それがなぜ14年間も続き、刑事ドラマの金字塔とうたわれるようになったのか? 竜雷太、水谷豊などの出演者、スタッフの証言から、裕次郎がテレビと出会った時代を振り返る。

【出演】竜雷太,水谷豊,高橋惠子,勝野洋,小野寺昭,神田正輝,岡田晋吉,梅浦洋一,大野克夫。



ショーケンさんが亡くなられた3年前に『アナザーストーリーズ』で『太陽〜』を特集してくれたのも、やっぱりNHKさんでした。局内によっぽど好きな方がおられるとしか思えませんw

いや、仮にそういう方がいて、猛烈にプッシュされたとしても、他局の娯楽番組を特集するような企画、ふつうは通さないでしょう。

天下の国営放送局にこれだけリスペクトされてる『太陽にほえろ!』って、やっぱり凄い!



しかしメインスタッフやレギュラーキャストの方々のお話はもう、すでに出尽くした感があるんだけど、今回注目すべきは、この方のご登場!



記念すべき第1話のメインゲストにして犯人第1号、水谷豊さん! 私の知るかぎり、この方が『太陽〜』について語られるのは初めての筈。

通算4回出演されてるとは言え、ふつうは犯人役のゲストにまでインタビューしないですよねw なんてファンキーなんだNHKさん!



というワケで、寂しい想いをされてた『太陽』フリークの皆さんはもちろん、そうでない方も、このブログに関わってしまった以上、刑事ドラマのレジェンドにして金字塔が生まれた瞬間のドキュメンタリーを、是非!


 

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『太陽にほえろ!』#082

2021-12-13 21:38:05 | 刑事ドラマ'70年代

いったん時を戻しましょう。前回レビューした『太陽にほえろ!』#442を「数あるGUNアクション編のベスト」って書きましたが、その原点を辿ってみると、まだレビューしてないこの作品に行き着きました。

これ以前にも銃撃戦はたくさん描かれて来たけど、銃に関する『太陽〜』独自のマニアックな視点が盛り込まれたのは、たぶんジーパン刑事(松田優作)時代のこれが最初。



☆第82話『最後の標的』

(1974.2.8.OA/脚本=長野洋/監督=高瀬昌弘)

屋外射撃場でジーパンがゴリさん(竜 雷太)と2人で抜き撃ちの練習をしていたところに、かつて本庁捜査一課の部屋長で現在は庶務課に勤め、引退を間近に控えた根来刑事(北村和夫)がひょっこり現れます。

「何を遊んでるんだ、西部劇じゃあるまいし」

「根来さん!」

急に背筋がピンとなるゴリさんだけど、ジーパンはピンと来ません。

「なんだお前、根来さんを知らんのか?」

根来は「拳銃の神様」と呼ばれるほどの名射撃手であり、警察学校では教官としてゴリさんに射撃のイロハを教えたという。そのゴリさんが今や警視庁きっての名射撃手ですから、そりゃ根来は生けるレジェンド、神様みたいなもんです。



だけどジーパンは気に入りません。

「遊びってのはどういう意味ですか?」

本来、拳銃が大嫌いだったジーパンにとって射撃練習は決して楽しいもんじゃない。

しかも、ジーパンはつい最近の事件(#076)でまだ若い容疑者をやむなく射殺し、その妹(北原和美、今回の冒頭にも登場)から「人殺し」呼ばわりされたばかり。二度とそんな思いはしたくない、つまり二度と犯人を射殺しなくて済むよう、肩を狙って撃つ練習を一生懸命やってたのに!

だけど戦中派の根来からすればちゃんちゃら甘い、心臓を狙わなきゃ意味が無いってワケです。

「凶悪犯の中にはプロと云われる連中もいる。そんなヤツらと対決する場合、一瞬の抜き撃ちで勝負が決まる時もある。肩だけ狙うなんてやり方で勝てると思ってるのか?」

「しかし、そんなことは滅多に無いでしょ?」

「無いと言い切れるか? 一度でもあったらもうキミの命は無いんだぞ?」

「…………」

「ヤツらプロにとって最高の標的は生きた人間だ。キミ自身がその的になりたくなければ、腕を磨いて1発で仕留めることだな」

「…………」

こないだエアガンのシューティング・フィールドで私に事細かく指導してくれた鬼軍曹……じゃなくてオーナーを思い出しましたw 戦場においては確かにそうかも知れないけど、警察学校の元教官が言うセリフとしてはちょっと……いや、相当ヤバいですよねw

ふだん拳銃に弾丸をこめない主義のゴリさんが崇拝するような人物とは思えないけど、どうやら教官を退いてから現在に至るまでの間に色々あったみたいです。



ともかく根来に誘われ、拳銃の神様と並んでハイパトを撃つ羽目になったジーパンだけど、その腕前は「まるで大人と子供だな」とゴリさんに言わしめるレベル。

だけど根来はそれよりも、頑なにマン・ターゲットの肩ばかり狙うジーパンが気に食わないご様子。

「何やってる、撃つなら急所を狙って撃て!」

「オレたちが射撃練習するのは人殺しが目的じゃありませんよ!」

「いざ撃ち合いになった時、相手はバカみたいに突っ立ってやしないんだぞ? そんな甘い考えで倒せると思ってるのか!」

これぞ本物のマッドポリス! そりゃ庶務課に追いやられたワケですw



さて、その数日後、ルガーP08という渋いオートマチック拳銃を使った狙撃事件が連続して発生し、遠距離から1発で仕留めるその腕前から犯人は射撃の「プロ」だろうと見た藤堂チームは、極秘リストを元に殺し屋を片っ端から当たって行きます。(そんなリストがあるならなぜ全員逮捕しない!?)

が、どうやら今回の事件には誰も関わってない。面倒くさいから先に結論を書きます。皆さんお察しの通り、犯人は「拳銃の神様」こと根来。引退を迎え民間人に戻った根来は、刑事時代に裁けなかった犯罪者たちの処刑をおっ始めたのでした。

この時点じゃまだ正体不明だけど、とにかく射撃のプロが相手ってことで、ボス(石原裕次郎)は捜査一係メンバー全員に拳銃の常時携帯を命じます。



拳銃を渡されて浮かない顔のジーパンに、同僚で後に婚約者となるシンコ(関根恵子)が言いました。

「まだあのことを気にしてるのね?」

「……たとえ相手がどんなヤツでもな、生身の人間を殺した者にしかこの気持ちは解らないよ」

いつも悪党は問答無用でぶっ殺せ!とか書いてるけど、もし実際に殺しちゃったら、そりゃあ私だってとてつもない罪悪感を一生背負うでしょうから、ジーパンの気持ちはよく解ります。

なにせジーパンは初めての射殺を経験したばかり。その葛藤を(数話またいで)ここまで丁寧に描く『太陽にほえろ!』って、やっぱつくづく「青春ドラマ」なんですよね。



さて、なんだかんだあり、ジーパンは根来から射撃の猛レッスンを受けることになります。恐らくジーパンは根来が犯人であることを察したから。そして根来は根来でジーパンといずれ対決することになると予測し、対等に撃ち合えるよう鍛えておきたい気持ちが芽生えたんでしょう。

けど、根来がいくら心臓を狙えと教えても、ジーパンは頑として肩しか狙いません。

「本当に強情なヤツだな、貴様は」

苦笑しつつも根来は、なんだかジーパンのことが気に入って来たようで、自宅に招いてメシをご馳走します。

そこでジーパンは根来が過去に愛用して来た拳銃のコレクション(ただし写真)を見せてもらい、その中にルガーP08が含まれてること、そして「SWミリタリーポリス22口径」という命中精度バツグンのリボルバーが、今も本庁の銃器庫に保管されてることを知るのでした。

「これなら、いくら下手くそなオレだって……」



で、後日。かつて汚職を尽くした元警察幹部を根来が殺しに向かってると察したジーパンは、例のミリタリーポリス22口径を銃器庫から無許可で持ち出し、いよいよ「拳銃の神様」と対決します。



画像じゃよく判んないけど、ジーパンはちゃんと22口径の極細カートリッジ(弾丸)をシリンダー(弾倉)に込めてます。

このプロップ銃はMGCモデルガンのハイパト(38口径) をカスタムした物。つまりシリンダーまで22口径用に造り直してあるワケで、テレビ映画でここまで手の込んだプロップは滅多にお目にかかれるもんじゃありません。『太陽にほえろ!』って、なにげにマニアックな番組なんですよね。



さあ、クライマックス。林の中でジーパンは根来と対決します。

「そこで大人しくしてろ! オレが最後の標的を撃ち落とすまではな!」

「最後? どういう意味だっ!?」

実は根来は癌に冒され、余命宣告を受けていたのでした。ガーン!(昭和ギャグ)



壮絶な撃ち合いの末に相手を仕留めたのは、ジーパンの方でした。もちろん、狙ったのは根来の肩。もしミリタリーポリス22口径でなければ急所に当ててしまったかも知れません。

「お前の勝ちだ……おい、オレを殺してくれ。頼むよ。オレにはベッドの上で安らかに死ねる権利は無いんだ」

「……オレはあんたを、病院に連れて行く」

根来はもしかすると、初めてジーパンと出逢った時から「最期はこいつに撃たれて死のう」と決めてたのかも知れません。だからしつこく「心臓を狙え」って……



数日経って、ジーパンはボスから根来の訃報を聞かされます。ジーパンに撃たれたからじゃなく、すでに末期まで進んでた癌による病死でした。

「根来は、ベッドの上で死ねるのを喜んでたそうだ」

そしてボスは、本庁から正式に許可を得て貰い受けた、アレをジーパンに渡します。

「行って来い。根来の供養にもなる」

「はい」

ジーパンが向かった先はもちろん、いつもの射撃訓練場。これから殉職するまで愛用することになるミリタリーポリス22口径で、相変わらずマン・ターゲットの肩を撃ち抜くジーパン刑事なのでした。



拳銃を持つことを拒否し、ゴリさんを激怒させて始まったジーパン刑事の成長ストーリー。自分が丸腰だったせいでシンコが撃たれ、初めて自らの意志で拳銃を手にした事件、そして初めて犯人を射殺した事件を経て今回、師匠と対決し、勝利したことでジーパンはほぼ刑事として完成されたように思います。

こうして振り返ると、ジーパンはゴリさん以上に、拳銃とは切っても切れない関係のキャラクターですよね。誰も殺したくないっていう気持ちはゴリさんより強いかも知れません。

その割に殉職編では暴力団員たちを豪快に射殺しまくってたけどw そりゃチーフプロデューサーの岡田さんが激怒するワケです。こんなに丁寧に育てたキャラクターが台無しやん!って話ですから。

それで天罰が下ってジーパンは殺された、と解釈するしかありませんw



ところで、任期2年目になって欠場することが増えたシンコ=関根恵子さんだけど、今回はしっかりご登場。庶務係の久美ちゃん(青木英美)とWヒロインで花を添えてくれました。

藤堂チームに女性レギュラーが2人いるのは『太陽にほえろ!』の長い歴史の中でも、このジーパン期だけ。しかも2人ともミニスカート!

後のアッコやナーコ、そしてマミー刑事にはイマイチ色気が……でしたからw、そういう面でもジーパン期はスペシャルな感じがします。この当時はまだ、刑事ドラマはどちらかと言えば男の子向けだったんですよね。



 

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『大空港』#52

2021-11-04 00:00:03 | 刑事ドラマ'70年代

デビュー当時の南野陽子さんより可愛いかも知れない、この石川さゆりさん似の美人女優はいったい誰!?

……と思ったら、ホントにあの演歌歌手の石川さゆりさん(当時21歳)なのでした。うそっ、きゃわゆぅ~い!



石川さゆりさんは’73年の歌手デビューよりも先にフジテレビの連ドラ『光る海』で沖雅也さんの妹役として女優デビューされてるんですよね。

それからアイドル歌手として売り出したもののヒット曲に恵まれず、歌の修行に専念されて’77年、あの『津軽海峡・冬景色』でいよいよ大ブレイク! 演歌歌手としての地位を固められた上で、再びこの『大空港』で女優業にチャレンジされたワケです。

私は『大空港』をリアルタイムでは観てなかったもんで、さゆりさんには和服姿でこぶしを回すイメージしか抱いてなかったです。こんなに可愛かったとは知らなんだ! なんか損した!

演技されてる時の声がまた少女っぽくて、演歌のイメージとはやっぱ程遠い。『津軽海峡・冬景色』リリース時はこの時よりさらに若かったん(19歳?)ですよね!

まぁしかし、当時の私はまだ小学生のガキンチョですから、観たとしても「きゃわゆぅ~い!」とは思わなかったかも? 大人になればこそ感じることですよね、たぶん。



☆第52話『シスター刑事 テロリストを撃て!』

(1979.9.3.OA/脚本=鴨井達比古/監督=児玉 進)

ローマを拠点とするテロ組織「赤い鷲」に命を狙われてる日本人の修道女=シスター・ガブリエル(文野朋子)が、新米シスターのテレジア(石川さゆり)を伴って凱旋帰国。

警視庁の浅原警視正(神山 繁)からの密命により、空港特捜部がシスター・ガブリエルのボディーガードに就くんだけど、神様の思召しに従う姿勢のシスターは逃げも隠れもせず、加賀チーフ(鶴田浩二)を困らせます。

「なぜ私1人の為にこれほど……」

「あなた1人の為ではありません、シスター。我々は、テロリスト達があなたに危害を加えることによって自信をつけ、今後さらに多くの血が流されることを防ぎたいのです」



そう、相手は卑劣で凶悪なテロリストなんです。その正体を掴む為なら手段を選んでられません。昨今の『緊急取調室』なんていう自称・刑事ドラマは容疑者を自白させるのに1時間もかけてるけど、拳銃を使えば3分もかかりませんw これが本当の刑事ドラマだ!



やれ取調べだの聞き込みだの、まどろっこしいんじゃ! 車で追っかけてバキューン!ドッカーン!で一件落着。刑事ドラマとはそういうもんなのだ、分かったか!



ところで、シスター・ガブリエルはとっくに気づいてました。

「夜中にお腹が空いたと言って夜食を食べに行く修道女はいませんわ」

そう、新米シスター=テレジアの正体は、海外へ転勤となった神坂刑事(片平なぎさ)の後釜として空港特捜部に配属された、SP出身の凄腕刑事=水島さゆり(特技はナイフ投げ!)なのでした。



そうとも知らずに、若手の立野刑事(岡本富士太)は初対面から「きゃわゆぅ~い!」と呑気に一目惚れ。一緒にいた薮下警部(田中邦衛)を呆れさせてました。

正統派イケメンで、これまでイマイチ面白みが無かった立野刑事にコミカルな一面が加味され、演じる岡本富士太さんもなんだか嬉しそう。

だけどシスター刑事こと水島さゆりは、やがていぶし銀の加賀チーフにメロメロになっちゃうのでした。キビシーッ!!



思えば鶴田浩二さんも俳優と歌手の二刀流で、石川さゆりさんとは歌番組で何度も顔を合わせておられたでしょうから、もしかするとチーフ直々のスカウトによるレギュラー入りだったのかも?

こうしてシスター刑事は最終回まで、空港特捜部の紅一点を務める事になるのでした。きゃわゆぅ~い!

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