goo blog サービス終了のお知らせ 

ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『アイシー/瞬間記憶捜査・柊班』2025

2025-02-04 21:28:47 | 刑事ドラマ HISTORY

2025年冬シーズン、中居くん問題で大炎上中のフジテレビ系列「火曜9時」枠でスタートした、脚本=高橋悠也、演出=佐藤祐市、制作=共同テレビ&フジテレビによるオリジナル企画の刑事ドラマ。

その大きな瞳で見たものを瞬間的に記憶し、半永久的に忘れない特殊能力“カメラアイ”を持つ女性刑事が、それを活かして難事件を解決しつつ、それゆえにトラウマに苦しむ姿が描かれます。


警視庁捜査一課第3強行犯第1係「柊班」で主任を務める主人公=柊氷月(ひいらぎ ひづき)に扮するのは、『BORDER/警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(’14)、『ON/異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(’16)、『未解決の女/警視庁文書捜査官』(’18) 等でこのブログにおける登場頻度も高い、波瑠。


柊を補佐しつつ後輩たちをまとめる副主任=土屋巡査部長に、連ドラにおける刑事役は珍しい(セミレギュラーだった『アノニマス/警視庁“指殺人”対策室』ぐらいしか見当たらない)、山本耕史。


柊班の刑事たちに森本慎太郎、倉悠貴、柏木悠。


柊班をやたら目の敵にする捜査一課の刑事たちに新納慎也と植木祥平が扮するほか、係長に菅原大吉、課長に石黒賢、管理官に井上康、所轄署の刑事にえなりかずき、そして柊と同居してる妹=陽菜(ひな)に加藤菜津、といったレギュラーキャスト陣。



特殊能力で事件を解決する女性刑事、実は彼女を監視する密命を帯びた相棒刑事、彼女を慕う若手刑事、彼女を目の敵にするエリートたち、そして同居する妹など、’90年代後半あたりで確立された「レシピ」が今だに平然と使われてる事実に唖然とします。

旧態依然! まさに今、そういう姿勢がフジテレビを……というよりテレビ業界を自滅に追いやってるんじゃないの?って言いたくなります。

もう、ずっとずっと前から、同じ苦言を何度も何度も書いて来ました。現場のクリエイターたちは斬新なものを創りたいに決まってるのに、各局(あるいは各スポンサー)のトップに居座る爺さんたちが、保身の為にそれを許さない。あのジャニーズ王国崩壊の衝撃すらまったく教訓になってない!

お陰でレビューに熱をこめなくて済むから助かるんだけど、過酷な労働環境下で踏ん張ってる現場スタッフの人たちがとにかく不憫でなりません。

思えば映像業界→運送業界→介護業界と、私の職歴も過酷極まりないものばかり。だから会議室の連中が大嫌いだし、ラクして儲けようとして詐欺に引っかかる人にも同情出来ないんですよ。なんの話や。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『秘密/THE TOP SECRET』2025

2025-02-01 21:41:28 | 刑事ドラマ HISTORY

2025年冬シーズン、中居くん問題で激震中のフジテレビ系列「月曜22時枠」でスタートした、関西テレビ制作によるSFサスペンスドラマ。原作は清水玲子さんによる人気コミックで、すでにアニメ化、ゲーム化、実写映画化もされてます。

科学警察研究所に新設された極秘部署=法医第九研究室(通称 “第九”)が、重大事件における被害者や犯人が死亡した際、その脳をMRIスキャナーにかけて生前の記憶を映像化する「MRI捜査」によって真相を究明するという、かなりムチャな設定。

なれど、それくらい“攻めた”内容じゃないと若い視聴者はもう刑事物なんか観ないでしょうから、私はとりあえず歓迎します。小栗旬が幽霊と対話できちゃう刑事を演じた、同じカンテレ制作による『BORDER/警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(’14) も面白かったし!

かったるい捜査過程や謎解きをすっ飛ばし、真犯人をすぐに明かしちゃうスピード感、しかしトーンはかなり暗い世界観も『BORDER』とよく似てる。

映像化された死者の記憶があまりに鮮明すぎる(フツーに主観で撮ったビデオを再生してるだけにしか見えない)のはどうよ?って思ったけど、そういや『BORDER』に出てくる幽霊もフツーに人間でしたw 加工するとかえって嘘臭くなると判断したんでしょう。


若くして「第九」を創設した超エリートであり、国益に関わる重要人物の記憶すなわちトップ・シークレットを知りすぎてる為、常にその「脳」が狙われてる主人公= 薪 剛(まき つよし)室長に扮するは、板垣李光人。

小柄で童顔ゆえ少年にしか見えないけど、原作からしてそういう設定なんだそうで、実写映画版(’16)の生田斗真よりイメージは近いんでしょう。


薪の大学時代からの親友にして「第九」の副室長だけど殉職する予定の鈴木克洋と、そのあと配属されるらしい実直な新米捜査官=青木一行の2役に挑戦する、中島裕翔。映画版では岡田将生と松坂桃李が別個に演じました。


そして鈴木の婚約者にして法医第一研究所の敏腕監察医=三好雪子に、門脇 麦(映画版は栗山千明)。彼女もまた大学時代から薪と親しく、ドラマ版では三角関係を匂わせてます。


ほか、捜査員たちに高橋努、眞島秀和、濱津隆之、阿佐辰美、宇野穂香、森田想、梅舟惟永、近藤頌利、渕野右登、貝沼清孝。


第九のMRI捜査技術を開発した脳科学の権威=貝沼教授に國村隼、雪子の解剖助手「スガちゃん」こと菅井に鳴海唯、警察庁長官に利重剛、警視総監に大河内浩、科捜研の所長に池田鉄洋、といったレギュラーキャスト陣。



セクシーショットはヒロインの門脇麦さんです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『東京サラダボウル』2025

2025-01-29 16:50:03 | 刑事ドラマ HISTORY

昨年から私生活でも仕事でも大変な状況が続いて書く気になれなかった、このブログ本来のメインメニュー「刑事ドラマレビュー」を軽めに再開したいと思います。

2025年冬シーズン、NHK総合テレビジョン&BSプレミアム4Kの火曜夜10時「ドラマ10」枠でスタートした、NHKエンタープライズ制作による全9話の連続ドラマ。原作は「黒丸」氏による警察マンガ『東京サラダボウル/国際捜査事件簿』。

東新宿署国際捜査係に所属するミドリ髪の警察官=鴻田麻里(奈緒)と、警視庁通訳センターで中国語通訳を務める元刑事の有木野 了(松田龍平)が、様々な異文化が同居する“サラダボウル”の大都市を舞台に、外国人居住者たちの暮らしや人生に光を当てながら、異国で生きる葛藤に出会っていくというストーリー。



今は評論めいたことやユーモアを考えるエネルギーが無いので「単なる感想」だけ書きますが、ミドリ髪に象徴されるヒロイン=奈緒さんの破天荒なキャラクターと、初めて連ドラで(“元”はつくけど)刑事を演じる相棒=松田龍平くんのコンビが私にとって最大の見どころ。

型破りなヘアスタイルの若手刑事と言えば『太陽にほえろ!』のマカロニ(萩原健一)を連想させるし、松田龍平くんはジーパン刑事役でスターになった優作さんの長男です。



もちろんミドリ髪は“サラダボウル”をイメージしてるにせよ、原作者や制作者が『太陽〜』にオマージュを捧げた可能性も充分にあると、私は勝手に思ってます。

それを抜きにしても、メディアじゃ無視されがちな外国人居住者たちの日常や、被害・加害を偏りなく描いた犯罪、通訳人を交えた捜査など、新鮮味があってこれは面白い。クオリティーの高さじゃ定評ある「ドラマ10」の作品だし、迷いなくオススメ出来ます。



警視庁通訳センターのベトナム語担当=今井もみじに武田玲奈、英語担当=黒須雄介に関口メンディー、シンハラ語担当=清宮百合にイモトアヤコ、東新宿署国際捜査係の刑事たちに中川大輔、ノムラフッソ、平原テツ、皆川猿時、そして有木野の過去を知る本庁捜査一課の刑事=八柳に阿部進之介、鴻田の新たな相棒となる刑事=阿川に三上博史が扮するほか、外国人居住者は全員その国出身のアクターたちがキャスティングされてます。

セクシーショットはもちろん我らが主人公=鴻田麻里を演じる奈緒さんです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『全領域異常解決室』2024

2024-10-26 19:05:10 | 刑事ドラマ HISTORY

2024年秋シーズン、フジテレビ系列の「水曜22時枠」でスタートした、フジテレビ&共同テレビ制作、黒岩勉脚本による異色のミステリードラマ。

“神隠し” “あやかし” “狐憑き”などの仕業と云われ、超常現象として世間を騒がす不可解な事件を、内閣官房から直接要請を受けて解決に導く“全領域異常解決室”=通称「ゼンケツ」。

大和朝廷時代から存続してる世界最古の調査機関という設定で、アメリカの国防総省にはそういう組織が実在するそうです。

そんな「ゼンケツ」令和日本バージョンが、にわかに頻発してきた不可思議事件の数々を解決に導きながら、事件への関与を仄めかす謎の人物あるいは組織「蛭児 (ヒルコ) 」と対峙していきます。


超常現象の造詣が深く、刑事じゃないのに刑事以上の洞察力や行動力を持つゼンケツの室長代理=興玉 雅(おきたま みやび)に、 藤原竜也。


なぜか「素質がある」と見込まれ、警視庁音楽隊からゼンケツに出向させられて興玉のバディとなった警察官=雨野小夢(あまの こゆめ)に、広瀬アリス。



いつも興玉に振り回されピンチに立たされてばかりで“素質”の片鱗も見られない小夢だけど、だからこそ実は凄い才能(たぶんヒルコに匹敵する霊力みたいなもの)を秘めてる匂いがします。


警視庁捜査一課のベテラン警部で、不本意ながら「ヒルコ専従班」の指揮並びにゼンケツへの全面協力を余儀なくされた荒波班長に、ユースケ・サンタマリア。


その部下で、やはりゼンケツを胡散臭く思ってる二宮警部補に、成海璃子。


内閣との橋渡し役で、どうやらヒルコとも繋がってるらしいゼンケツ局長の宇喜之に、小日向文世。


そしてヒルコと深い関わりがある謎の巫女、あるいはヒルコそのものかも知れない豊玉妃花(とよたま ひめか)に、福本莉子。

ほか、迫田孝也、柿澤勇人、中野剛といったレギュラーキャストに、吉村界人、志田未来、工藤美桜、林泰文、黒沢あすか、山口紗弥加、山田キヌヲ、神保悟志etcといったゲスト陣が絡んできます。(第3話まで)



SFやオカルトを取り入れた捜査ドラマは決して目新しくないし、下手すると陳腐なもんになりかねないけど、これはイイ線いってると思います。魅力的なキャストが揃ってるし、リアルとファンタジー、シリアスとユーモアのバランス、そのサジ加減にもセンスを感じます。

藤原竜也&広瀬アリスがバディを組んで超常現象の解明に挑む。それだけで少なくとも私はそそられるし、福山雅治&柴咲コウのアレや阿部寛&仲間由紀恵のソレも面白かったし。

ただしディーン・フジオカのソレはディーン・フジオカだけにアレだったんで、やっぱりコレはかなりハードルの高いジャンル。もうちょっと先まで観ないとジャッジは下せません。

と言うのも実は、ふだん私が判断基準にしてる“最初の2話”をうっかり観逃してしまい、今回は第3話のみの印象で書いてますm(_ _)m ちょうど『インディ・ジョーンズ/運命のダイヤル』と同じネタを扱ったエピソードなので、点数が甘くなっちゃってるかも?

まあ脚本が『ラストマン/全盲の捜査官』(’23) の黒岩勉さんですから、この先も空振り三振はまず無いでしょう。


☆最終回まで観た上での追記。

シリーズ中盤で、小梅や妃花も含めた「ゼンケツ」のメンバーたち全員が日本古来の「神様」であることが判明しましたw ヒルコの正体は消滅した筈のとある神の意志(とその能力)を受け継いだ人間であり、その目的は「日本の護り神を総入れ替えし、堕落した人間どもを粛清させる」という壮大なテロリズム。

つまり何千年もの時を生きる神々の闘いを描いたドラマであり、もはや刑事物の枠から完全にはみ出した番組。だからこそ先が読めなくて面白かったし、登場するキャラクター全員を活かしきった脚本と演出、それを見事に体現したキャスト陣もみんな素晴らしかった!

セクシーショットは広瀬アリスさん、成海璃子さん、福本莉子さんです。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『オクラ/迷宮入り事件捜査』2024

2024-10-20 18:18:06 | 刑事ドラマ HISTORY

2024年秋シーズン、フジテレビ系列の「火曜9時」枠でスタートした、フジテレビ&FILMの制作によるオリジナルドラマ。

いやはや…… 『警視庁考察一課』『潜入兄妹』のバカバカしさやオーバーアクトは「創り手があえてそうしてる」とポジティブに捉えた私だけど、これはちょっと……です。



元は警視庁捜査一課強行犯係のエースだったのに、現在はお蔵入り事件の情報管理(パソコン入力)だけが仕事の“刑事の墓場”=通称「オクラ」こと特命捜査情報管理室に所属する警部補の飛鷹千寿(反町隆史)は、一見人情に厚く「捜査は足で稼ぐ」がモットーの典型的“昭和デカ”なんだけど……



実は法の網をかい潜った悪党どもに「目には目を」の制裁を加えるべく、闇ルートで情報を集め、証拠を捏造して逮捕に追い込む“正義の悪徳刑事”だった!

飛鷹がそうなったのは過去に相棒刑事を惨殺した犯人が野放しにされてるからで、恐らくそんな飛鷹と似たような闇を抱えて「オクラ」に飛ばされて来た新任刑事=不破利己(杉野遥亮)は、いち早くその正体に気づきます。



当然、最初は刑事として飛鷹の違法行為が許せなかった不破だけど、それ以上に許しがたい犯罪者たちがまだまだ野放しにされてる理不尽を目の当たりにし、いったい何が正義なのか分からなくなって来ちゃう。

その答えを見つけたい不破は、やがて飛鷹と共犯関係になって行くのでした。



元ヤンキーでマルボー出身の武闘派刑事=結城倫子(白石麻衣)、かつては武闘派だったけど今は寝てばかりのベテラン刑事=鷲沢泰造(宇梶剛士)、公安出身で情報収集力に長けた牧原祈里(青木さやか)、サイバー犯罪対策課出身で高いハッキングスキルを持つ吉岡雷(前田旺志郎)、そしてギャンブル依存症が理由でオクラに飛ばされたという室長の幾多学(橋本じゅん)といった同僚たちの顔ぶれ。



二人してオクラを目の敵にする捜査一課の加勢課長(中村俊介)と若手の志熊刑事(有澤樟太郎)。まだそんな事やってんの?って言いたくなる設定です。



さらに飛鷹の元妻にして科捜研の研究員=井伏愁(観月ありさ)も含むレギュラーメンバーたち。

悪くはないけど、いまいち魅力が(少なくとも私は)感じられないキャスティング。“旬”と言えそうなのは杉野遥亮くんぐらいで、あとの人たちは…… いや、それは置いといてもアンサンブルが上手くいってないように感じます。

アクティブな要素があるのは大歓迎だけど……



法で裁けない悪党どもを成敗するダーティー刑事っていう設定も大好物な筈なのに、なぜか燃えない。シリアスとユーモアが上手く噛み合ってないし、何より“お涙頂戴”がわざとらしくて、くどい。

キャスティングやタイトルも含めて、センスが“平成”に戻ってる気がするんですよね。最近“昭和”の作風が一周回って「オシャレ」と言われてるけど、平成のそれは古さがまだ中途半端で、ダサい。

レトロの域まで行けば作者の意図を感じるけど、そうでないとただの時代遅れにしか見えない。その割に“令和”ドラマの特徴であるオーバーアクト(過剰な演出、大袈裟な演技)だけがエスカレートしてる。

ファンタジーなのかリアルなのか、ダークヒーローなのか人情派なのか、笑わせたいのか泣かせたいのか、盛り沢山なのは良いけれど焦点が定まらず「我々はこれがやりたいんだ!」っていう創り手たちの熱が伝わって来ない。そこが何よりも不満です。

あっ!


白石麻衣さんのおっぱいが!



というワケで、セクシーショットは乃木坂46の元メンバーで、ランジェリーグラビアをグループ内で初めて解禁された偉大なるアイドル=白石麻衣さん。刑事役は『風間公親/教場0』(2023) 以来でしょうか?


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする