ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「夢のまた夢」

2019-11-30 11:30:15 | 多部未華子
 
今朝、多部ちゃんから「窪田くんと寄りを戻した」と報告される夢を見ましたw

多部ちゃんも窪田くんもそれぞれ別の人と結婚した事実を私は知ってるのに、夢の中じゃ無かったことになってる。不思議なもんです。

その夢の中で多部ちゃんと私がどういう関係なのかもよく分からないけど、私の手の甲が多部ちゃんのお尻に当たってるのをわざと放置してたら、彼女が「もう、どこ触ってんの」って笑いながら言ってましたから、相当親しい仲みたいですw

気持ち悪いですか?w

ほかに何を話したのかは忘れちゃいましたが、すぐ横にいた窪田くんは終始無言w いかに私が窪田くんに興味無いかが表れてますねw

意味不明の他愛ない夢だけど、とにかく物凄く幸せな気分で目が覚めました。

ついに結婚しちゃった多部ちゃんの魂が「それでもファンやめないでね」って言いに来たと私は解釈してますが、なにか?
 
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『太陽にほえろ!』#314

2019-11-30 00:00:22 | 刑事ドラマ'70年代









 
☆第314話『拝啓 ロッキー刑事様』

(1978.8.4.OA/脚本=小川 英&柏原敏之/監督=木下 亮)

小谷早苗(立枝 歩)という女の子が、突然ロッキー(木之元 亮)を訪ねて来ます。恥ずかしそうに手紙を渡し、「またお電話します!」と言って走り去った早苗を、ロッキーはただ呆然と見送るだけ。

毛むくじゃらのくせに隅に置けないヤツめ!とボン(宮内 淳)をはじめ先輩刑事たちはロッキーを冷やかしますが、本人は早苗のことを全く知らないのでした。

彼女の手紙には、栄養学校に通うため地方から上京し、独りぼっちだけど「東京には岩城さんが、七曲署のロッキー刑事さんがいると思うと、ちっとも寂しくありません」なんて書かれており、ちょっと誘えばすぐにチョメチョメ出来そうなんだけど、ロッキーはそれよりも1週間前に遺体で発見された女性の身元を調べる捜査に夢中なのでした。生きた女の子より死んだ見知らぬ女に執着するド変態なんですw

で、ようやくその女性が岡山から上京したOLであることが判明し、山さん(露口 茂)が岡山へ飛んで実家の部屋を調べてみたら、なんと東京の「松永信夫方 岩城 創」から届いた手紙があるもんだから驚いた! 「岩城創」はロッキーの本名です。

松永信夫(佐藤晴道)というのは以前チンピラに絡まれてるところをロッキーに救われたスナックのボーイで、なぜかそいつがロッキーの名を語って(刑事になりすまして)数人の女の子と文通してた。ロッキーを訪ねて来た早苗もその1人だったワケです。

松永が顔も知らない女の子たちと文通できたのは、ペンフレンド募集の雑誌を見たから。当時は個人の氏名・年齢・住所・電話番号に至るまで、普通に一般誌で公開されてたんですよね。私も中学生の頃にそれで女の子と文通した経験があります。

そんなに緩い時代だったの!?って若い世代は驚くかも知れないけど、相手の住所も知らないままSNSで繋がっちゃう現在の方が、よっぽど緩くて危険かも知れません。

で、死んだOLは直前に二百万円の預金を引き出しており、そのカネ目当てで松永が彼女を殺した可能性がある。

ロッキーは手がかりを得るため、早苗と会って文通の内容をそれとなく尋ねるんだけど、それを書いたのが自分じゃないっていう事実を言いそびれちゃう。あわよくばチョメチョメしたい下心があったからでしょう。

ところが、松永信夫が溺死体で発見されて事件は急転直下。松永がロッキーになりすまして文通してたのは、単に自分に自信が無かったからであることも分かり、OLを殺した真犯人が松永を利用していたと睨む藤堂チームは、彼が勤めてたスナックのもう1人のボーイに容疑を絞ります。

で、婦警をオトリにして罠を仕掛けるも、実はマスター(矢吹 渡)が真犯人だったことが判明し、間一髪、マスターに命を狙われた早苗を、ロッキーが捨て身で救うという展開になります。

画像だけ見ると逆にロッキーが早苗を襲ってるように錯覚しますが、それは印象操作の恐ろしさを皆さんに伝えるために、私がやむなく順番を入れ換えた結果です。あんな毛むくじゃらの大男に万が一でくわしたら、逃げたり眼をそらしたりせずじっとしといた方が安全です。

そんなワケで事件は解決し、早苗は田舎へ帰ることになるんだけど、やや複雑な謎解きに時間を割きすぎてロッキーと早苗の交流が充分に描かれておらず、別れのシーンがいまいち盛り上がらないのが残念なところ。

ただ、彼女を見送るロッキーの表情には切なさが滲んでて、私はグッときました。登場して間もない頃のエピソード#272『秘密』では表情が硬すぎる!ってイチャモン書きましたが、約1年経った今回の演技に俳優・木之元亮さんの著しい成長を(偉そうな書き方だけど)私は見た気がします。

立枝歩さんは今回3度目のご出演で、後にボギー(世良公則)登場編でもヒロインを演じられた常連ゲスト。グラビアモデルの仕事は一切されてなかったようで、最後の画像=『新幹線公安官』で見られた水着姿は唯一無二かも知れません。
 
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『太陽にほえろ!』#313

2019-11-29 00:00:06 | 刑事ドラマ'70年代








 
☆第313話『真夏の悪夢』(1978.7.28.OA/脚本=桃井 章&小川 英/監督=木下 亮)

長さん(下川辰平)が七曲署勤務になる前に勤めてた、北署時代の後輩=松沢(広瀬昌助)が結婚することになり、仲人を長さんに依頼して来ます。

7年前、北署の保安課で麻薬事件を捜査してた長さんと松沢は、ヘロインの運び屋を追ってビルの建築現場に足を踏み入れ、鉄骨の落下事故に遭うんだけど、そのとき長さんをかばった松沢の片足に鉄骨が直撃し、それで足が不自由になった彼は広報課への異動を余儀なくされたのでした。

そんな負い目もあるもんで、仲人の依頼に格別な喜びを味わう長さんですが、勿論この番組は主人公を甘やかしはしませんw 次のシーンでさっそく松沢が車に跳ねられ、長さんは彼の葬式に参列する羽目になるのでした。

そこで、彼の婚約者だった節子(早瀬久美)が爆弾発言をします。

「事故じゃないわ。あの人は、殺されたんです」

確かに、事故と断定するには不自然な点がいくつかあり、長さんはボス(石原裕次郎)の許可を得て再捜査するんだけど、他殺を裏付けるような証拠は見つからず、節子に残念な報告をするだけの結果に終わっちゃう。

「なにか、私に出来ることがあれば……」

松沢のことを息子のように思ってる長さんが、良かれと思って言った言葉も、今の節子には全く響きません。

「あの人もそうだったと思ってらっしゃるんですか?」

「え?」

「あの人も、あなたに対して父親のような気持ちを持っていたと思ってらっしゃるんですか?」

「いえ、そう思ってるのは……」

「確かにあの人、いつもあなたのこと尊敬してるって言ってました。でもそれは、嘘です」

「嘘?」

「あの人は、刑事の仕事が好きでした。自分の天職だと信じていたんです。それを……刑事でいられなくしたのは、あなたじゃありませんか!」

「…………」

だけど長さんを恨んだら自分が惨めになる。だから彼は自分に嘘をついて尊敬して来たんだと節子は言います。

「私いつも、あの人の代わりにあなたを恨んで来ました。今だってあなたを恨んでます! 私が代わりに恨んでるからこそ、あの人いつも冷静でいられたんです。死んだ今だってきっとそうですわ!」

息子のように思ってた可愛い後輩が、実は自分を恨んでた……これはまさに真夏の悪夢。あまりのショックで身長が縮んでしまった長さんを、愛妻の康江(西 朱実)が元気づけます。

「あなたに好意を持っている人か、そうでない人ぐらい、私にも判ります。思い過ごしですよ」

「そうだな……しかし……しかしアイツは、本当に刑事が好きな男だった。うわべは笑っていても、心の底では捜査への執念にいつも燃えていたんだ。それだけは、確かだ……」

そんな折り、松沢を跳ねた車を運転していた男=上条(山本 聡)が、ビルの屋上から転落して死亡します。

一見、事故で背負った責任に耐えかねての自殺に見えるんだけど、遺体を調べると常習的な注射痕や、何者かと争った形跡も残っており、藤堂チームは他殺の線で捜査を進めます。

結果、死んだ上条はヘロイン中毒者だったことが判明。そんな男がかつてヘロイン事件を追ってた松沢を車で跳ねたのは、果たして偶然なのか?

そんなワケがありません。上条に松沢を殺させ、その口を封じるために上条を殺した黒幕、すなわちヘロイン組織が暗躍してるに違いない。

どうやら松沢は、広報課に飛ばされた後も密かに麻薬ルートの捜査を続け、ヘロインの運び屋として水沼桂子という女に目をつけていた。松沢は桂子を尾行中に暗殺されたんだと睨んだ長さんは、彼女が経営する喫茶店に探りを入れに行きます。

そしたら注文を聞きに来たウェイトレスが、松沢の婚約者だった節子なもんだから驚いた! そんな長さんのゴリラみたいな顔を見て節子も驚いた!

「私がしてるんじゃありません。あの人が……あの人がどうしてもやりたかった事を、私が代わりにしているだけなんです」

どうやら節子は、愛する松沢の遺志を継いでヘロイン組織の尻尾をつかもうとしてる。プロの捜査官だった男でさえ果たせなかったことが、素人の女ひとりに出来るワケがない!

長さんはろくに睡眠もとらず節子をガードしますが、誰かに呼び出された彼女は姿を消してしまうのでした。

これで節子まで死なせたら真夏の悪夢どころじゃ済まない! いよいよ追い詰められた長さんは水沼桂子の部屋に押し入り、実は七曲署随一かも知れない暴力刑事としての本領を発揮します。

「節子さんには指一本触れさせん! 俺が松沢にしてやれるのはもうそれしか無いんだ! たとえその為に刑事をクビになっても、俺は彼女を助けるっ!!」

そこは健全路線の『太陽にほえろ!』ゆえ『俺たちの勲章』や『大都会 PART II』の優作さんみたいに性別問わずの暴行は働かないけど、ゴリラ顔の迫力にビビりまくった桂子は、ついに黒幕の正体をゲロするのでした。

間一髪、黒幕が送り込んだ殺し屋から節子を救った長さんは、いよいよ鬼の形相で百五十発ほどのパンチを殺し屋に浴びせ、そばにいた暴力大将=ゴリさん(竜 雷太)を本気でビビらせますw

「大北課長なのか!? あの人を殺せと命令したのも大北課長なのか!! 松沢くんを殺せと指示したのも大北課長かあーっ!!」

黒幕の正体は、北署で長さん&松沢の上司だった保安課長=大北刑事(久富惟晴)。節子は、ヘロイン組織の決定的証拠をつかんだら大北課長に密告するつもりでした。もし長さんがいなかったら、その証拠も彼女の命もあっさり闇に葬られた事でしょう。

「ごめんなさい……あの人が、心の底では野崎さんを憎んでたなんて、嘘です。私が、そう思いたかっただけなんです。だって、誰かを憎まなきゃ……誰かを憎まなきゃ、私……ツラくて……」

「……もうそのことは、忘れて下さい。こんなことを背負って生きていくのは、私ひとりでいい」

長さんを恨むことぐらいしか逃げ道がなかった節子の気持ちも、よく解ります。それも刑事の仕事の1つなのかも知れず、つくづく因果な商売です。

松沢の墓に事件解決を報告しに来た長さんは、まさしく息子と接するように墓石に語りかけます。

「ただな、節子さんはまだ若いんだ。お前は寂しいかも知れないが、俺はそのうち、節子さんにいい旦那さんを世話したいと思ってる。その時は怒るなよ?」

「怒りやせんよ、彼は」

こっそり立ち聞きしてたのはもちろんボスですw

「松沢くんもきっと喜んでくれるさ。親父さん代わりの長さんが選ぶ相手だ」

数ある「長さん苦難編」の1本……ていうか長さん主役回の9割以上は苦難編なんだけどw、こうして長さんの怒りが頂点に達する回はそんなに多くなく、それだけに見応えがあります。

そりゃ誰だって怒れば怖いけど、普段は誰よりも温厚な長さん、実は元ラガーマンで意外とマッチョな長さん、そしてゴリさんよりよっぽどゴリラ顔な長さんが本気で怒ったら、ほんと引くぐらい怖いですw 今回はまさに、長さんを本気で怒らせる為に組まれたストーリーと言えましょう。

悲劇のヒロイン=節子を演じられた早瀬久美(出演当時のクレジットは早瀬久美子)さんは当時26歳。デビュー作は松竹映画の『紀ノ川』('66) で、フジテレビのドラマ『お嫁さん』('68) で主演もされてますが、何と言っても日テレの青春ドラマ『俺は男だ!』('72) におけるヒロイン「吉川くん」役が忘れられない女優さんです。

刑事ドラマは他に『キイハンター』『Gメン'75』『特捜最前線』『鉄道公安官』『噂の刑事トミーとマツ』『爆走!ドーベルマン刑事』『非情のライセンス』等にゲスト出演。

'80年代に入って結婚&引退されたものの、2000年代に復帰され、寡作ながら現在も活躍されてます。
 
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『刑事ゆがみ』2017

2019-11-28 00:00:24 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2017年の秋シーズン、なかなか気合いの入った刑事ドラマが登場しました。フジテレビ系列の木曜夜10時「木曜劇場」枠で全10話が放映された番組で、井浦秀夫さんの人気コミックが原作になってます。

世間の価値観に左右されない天才偏屈刑事=弓神適当(ゆがみ ゆきまさ)に扮するのは、民放の連ドラ初主演となる浅野忠信。

そして正義感は強いが出世欲も強い若手刑事=羽生虎夫(童貞)に神木隆之介が扮し、全く息が合ってないようで合ってる不思議な凸凹コンビで事件を解決していきます。

二人が所属する「うきよ警察署刑事課強行犯係」の係長に稲森いずみ、同僚刑事に仁科 貴、橋本 淳、そして弓神の裏バディとも言える敏腕ハッカー「ヒズミ」に山本美月、といったレギュラーキャスト陣。

さらに第1話ゲストが杉咲 花、岡田義徳、大後寿々花、小倉優子、小倉優香。第2話ゲストが水野美紀、斎藤 工と、まずキャスティングがやたら豪華です。

そして練り込まれたストーリーは一筋縄じゃいかないし、映画的な映像や編集がとてもスタイリッシュで、センスを感じました。

キャラクターも魅力的で、飄々としていつもフザケてて、名前の通りテキトーに仕事してるようにしか見えないのに、実は刑事コロンボ顔負けの鋭い洞察力と推理力を持つ弓神適当は、マンガ原作なのにまるで浅野忠信さんに合わせて創造されたみたいな人物。おとり捜査、不法侵入、ハッキング等々、違法捜査も厭わないどころか、ほとんど違法な事しかしない外道ぶりもサイコーですw

そんな弓神に振り回されながら、容赦ないツッコミを入れて対等に渡り合う、相棒の羽生虎夫もなかなかの曲者。このコンビに、私は山さん(露口 茂)&マカロニ(萩原健一)コンビの面影を見ましたw

(以下、ネタバレになります)


捜査過程の中で羽生が偶然再会した、杉咲花ちゃん扮する幼なじみの可憐な同級生。捜査に協力してくれて、恋も芽生えそうになったのに、実は彼女が真犯人だった!っていう第1話の展開は、あまりに『太陽にほえろ!』的すぎて昨今の刑事ドラマじゃ避けられて来た、昭和の王道パターンです。

しかも、傷心の羽生にあえて手錠を掛けさせ、刑事としての成長を促す弓神は、まさに21世紀の山さんだと私は思いました。

謎解きに終始するんじゃなくて、幼なじみの花ちゃんの熱心な仕事ぶりや、弓神のお節介もあって彼女に惹かれていく、羽生の心情、言わば青春模様が丁寧に描かれてるからこそ、切ないラストシーンがちゃんと活きてくる。

つまり、謎解きやトリックに合わせてキャラクターが創られる昨今の刑事ドラマ群よりも、キャラクターの成長こそを最優先に描いた『太陽にほえろ!』にずっと近いドラマ創りだと、私は感じました。

まるでフィルムで撮ったような映像の質感からしても、創り手にそういう意識があるような気がしてなりません。なにげに神木くんはよく走るし、浅野さんの外道ぶりにも昭和の匂いがプンプンしますw 彼が拳銃を持ったら一体どうなるんだろう?w

上っ面だけ昭和テイストだった前期の探偵ドラマと違って、この『刑事ゆがみ』には本物の昭和スピリットを私は感じました。


☆#02~#06

第6話は射撃訓練のシーンからスタートしたもんで、いよいよ『刑事ゆがみ』にも拳銃が登場!?って思ったのも束の間、本筋には拳銃のけの字も出ませんでしたw このドラマはそれで良いのだと思います。

とは言え、その射撃訓練中に交わされた弓神(浅野忠信)と羽生(神木隆之介)の何気ない会話が、全て今回のストーリーの伏線になってるんですよね。

ムダな描写が一切無く、全てのシーンに意味がある『刑事ゆがみ』クオリティー。だから一瞬たりとも見逃せない。もし視聴率が芳しくないのなら、原因はそこに在るかも知れません。いかに「ながら見」の視聴者が多いかって事です。

今回は殺人未遂の真犯人が容疑者の幼い孫娘だった!という意表を突いた展開でしたが、ゲストの顔ぶれを見て予想しちゃった方も多かったのでは?

何しろ孫娘を演じたのが、2017年のNHK大河ドラマと朝ドラの両方でヒロイン(幼少期)を演じた、チョー売れっ子の新井美羽ちゃん。何かあるだろうって思いますよね。

さらに辻萬長さん、新田真剣佑くん、MEGUMIさん、そして美人すぎる現役タクシードライバーの生田佳那さんと、相変わらずゲストが多彩かつ豪華。生田さんなんてたった1シーンの出番で、若社長=真剣佑くんのお抱え運転手の役でしたw

最近になって芸名に新田という名字が追加された真剣佑くんは、千葉真一さんのご子息だったんですね。つい最近まで知りませんでした。いかに私がイケメンに興味無いかですよねw(『仰げば尊し』『僕たちがやりました』等に出ておられました)

それはともかく、今回は話がウェットになり過ぎたきらいはあるけど、法に触れなければ何をやってもいいと思ってる真剣佑くんを、バレなければ何をやってもいいと思ってる弓神刑事が破滅に追い込むラストがサイコーでしたw

私はそんな「こいつだけは絶対に怒らせちゃいけない」刑事が一番好きなんですw ダーティハリーしかり、リーサル・ウェポンしかり、スコッチ刑事しかり。日本の刑事ドラマで久々に登場した本物の「あぶない刑事」ですよねw

ただありきたりな謎解き刑事を浅野忠信さんに演じさせるんじゃなくて、浅野さんならではの危ないキャラクターを生み出した企画の勝利。原作があるとは思えない位のハマりっぷりです。

その相棒に神木隆之介くん、上司に稲森いずみさんというキャスティングも完璧で、なぜか言葉を発しない(たぶん発することが出来ない)ハッカー役の山本美月さんも女優として一皮剥けたように見えます。この4人の活躍に徹底して絞った作劇も見事ですよね。

それに加えて毎回の豪華ゲスト。私は完全にハマりました。


☆最終回

最終2話は、これまで少しずつ伏線が張られて来た弓神(浅野忠信)とひずみ(山本美月)の関係、ひずみから記憶と言葉を奪った過去の事件、その真犯人(オダギリジョー)との対決が描かれました。

謎解きだけで終わらせず、誰かを守る為なら手段を選ばない弓神のダーティーさ、底抜けの優しさが事件の核になっており、最後まで「キャラクタードラマ」であり続けた作劇が本当に素晴らしいと思いました。

弓神のみならず、彼に影響されて立派なダーティーコップに成長したチェリート羽生(神木隆之介)、そんな二人を厳しく叱咤しながらフォローする菅能係長(稲森いずみ)等もすこぶる魅力的に描かれ、ずっと浸っていたくなる心地好い世界観を築いてくれました。

そしてオダギリジョーはじめゲスト出演者もやたら豪華。毎回そうだったけど最終2話は特にそうで、他殺死体の第一発見者兼「犯人を見た家政婦」に二階堂ふみ、鑑識課員に真野恵里菜、うそ発見器のオペレーターに中村静香、さらに酒井美紀、仁科亜季子ら豪華女優陣がチョイ役で次々と登場する贅沢さ。

二階堂さんや真野さんのクレジットは「友情出演」、つまりほとんどノーギャラだった筈で、もちろん実際に友情もありつつ、ギャラ無しでも出たいと思わせる魅力が『刑事ゆがみ』という作品にはあったって事でしょう。

こういう玄人好みの番組は得てして視聴率には恵まれないけど、それでも映画化された『鈴木先生』の例もあるし、犯人のオダギリくんは逃走したままですから、映画かシーズン2か、少なくともスペシャルドラマは創られるだろうと思います。

その時、制服巡査に降格させられた弓神がどうやって捜査に加わるのか、悪くなった羽生は果たしてチェリートを卒業出来るのか、そしてどんなゲストが登場してくれるか、今からとても楽しみです。


☆補足の追記

「チェリート」というのは同シーズンにテレビ朝日系列で放映された深夜ドラマ『オトナ高校』において、三浦春馬くんが演じた主人公のあだ名。「エリートのチェリーボーイ」を略した造語です。

放映当時、私は超「おバカ」ドラマである『オトナ高校』にもハマってて、フジテレビの番組である『刑事ゆがみ』で浅野忠信さんが(おそらくアドリブで)ネタにされたのには驚くと同時に、とても嬉しかった思い出があります。

そのあと『オトナ高校』でもお返しに『刑事ゆがみ』ネタをやってましたw 同じ局の番組ならともかく、他局で放映中の番組をネタにするのは純粋なファン表明、言わばラブコールですから、見てて微笑ましいし、どちらも自分がハマってる作品なので誇らしくもありました。

だけど両番組とも視聴率は芳しくなく、2019年現在のところ続編や劇場版の制作には至らずじまい。作品の質と視聴率が比例しない現実にもすっかり慣れてしまい、もはや驚きもしません。
 
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『警視庁いきもの係』2017

2019-11-27 00:00:17 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2017年の夏シーズン、フジテレビ系列の日曜夜9時枠で全10話が放映された、フジテレビ&共同テレビの制作によるコメディータッチのミステリードラマ。大倉崇裕さんの同名小説を映像化した作品です。

警視庁総務部総務課・動植物管理係という架空の部署に赴任した、元捜査一課の鬼刑事=須藤警部補(渡部篤郎)と、獣医学部卒のアニマルおたく=薄 圭子 巡査(橋本環奈)がコンビを組み、動物絡みの事件を解決していきます。

ほか、かつて捜査一課で須藤の相棒だった刑事に三浦翔平、管理官に寺島 進、事務担当に浅野温子、定年退職した元刑事にでんでん、警察博物館の受付嬢に石川 恋、といったレギュラーキャスト陣。

様々な動物、それぞれの持つ習性とか、専門家しか知り得ない知識が殺人事件の謎を解くヒントになるという、着眼点は素晴らしいと思います。

「特殊能力」だの「天才的○○」だの「貴族」だの、我々凡人とかけ離れた「特別な人」のドラマはもうウンザリだけど、動物好きが高じて得た知識、例えば「さかなくん」みたいに純粋な「マニア」が活躍してくれるなら、私も素直に共感出来ます。

とは言え、結局やってることは相変わらずの謎解きゲームですから、これも2~3回観れば飽きちゃうのが眼に見えてます。

となると、後はキャストの魅力に頼るしかありません。敏腕刑事だったのに銃撃によって負傷し、記憶障害が残って窓際部署に飛ばされた警部補を、さすが渡部篤郎さんは魅力的に演じてくれてます。

映画『セーラー服と機関銃/卒業』では全く魅力が感じられなかった橋本環奈さんも、素朴でハツラツとした今回の役だと輝いて見えます。

けれどやっぱり、動物の可愛さには敵わないですよね。作品の見所はどこかと問われれば、毎回登場する多種多様な動物たちって答えるしかありません。実際、それがコンセプトなんでしょうし。

過度な期待をせず、日曜の夜をのんびり気楽に過ごすにはピッタリの番組。それ以上でも以下でもない。それで良いのだと思います。そういう作品も必要です。
 
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