ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『アイネクライネナハトムジーク』

2019-09-30 00:00:20 | 多部未華子









 
2019年9月現在公開中の、今泉力哉 監督・鈴木謙一 脚本による東宝映画。小説家・伊坂幸太郎とシンガーソングライター・斉藤和義のコラボによる短編小説&楽曲から生まれた群像ラブストーリーです。

キャストは三浦春馬、多部未華子、貫地谷しほり、原田泰造、矢本悠馬、森 絵梨佳、MEGUMI、恒松祐里、萩原利久、八木優希、といった顔ぶれ。

タベリストにとっては『君に届け』『僕のいた時間』に続く多部ちゃんと三浦春馬くんの3度目(『爽健美茶』のCMを含めると4度目!)となるカップル共演はもちろん、多部ちゃんと八木優希ちゃんの『デカワンコ』『浪花少年探偵団』に続く3度目(優希ちゃんが多部ちゃんの幼少期を演じた『ヤスコとケンジ』を含めると4度目!)となる共演にも感慨深いものがあります。

ゴールデンカップルみたいな売り出し戦略があるワケでもないのに(そして事務所が同じでも実際に恋人でもないのに)カップル役で4度も共演!っていう春馬くんも凄いし、世代が(そして事務所も)違うのに同じ回数絡んでる優希ちゃんとも不思議な縁で結ばれてるとしか言いよう無いですね。(吹越満さん等もそうだけど)

さて内容ですが、やはり伊坂幸太郎 原作映画で多部ちゃんが出演された『フィッシュストーリー』('09) を彷彿させる、複数の主人公たちが複数の時系列で交差する巧みな作劇で、恋愛を描くというより人と人との「出逢い」について考えさせる人生ドラマゆえ、恋愛もの嫌いの私でも苦痛なく観られました。

下手にやると「日曜劇場」みたいにわざとらしくクッサい話になりかねない内容を、丁寧な演出とリアルな演技で説得力ある作品に仕上げてあるのもやはり『フィッシュストーリー』と同じ。

いや、「ほら話」すなわちファンタジーを前提にした『フィッシュ~』と違ってこちらはごく普通の人たちの日常におけるドラマですから、ハードルは格段に高かったかも知れません。

今泉監督は伊坂さんのご指名によるインディーズからの大抜擢だったそうで、一流の作家さんにはそういう鋭い嗅覚も備わってるんだろうと思います。多部ちゃんがヒロインに選ばれたことも、春馬くんや優希ちゃんと何度も共演してるのも決して偶然じゃない。ちゃんと分かってる人たちが選ぶ俳優は限られてるという事でしょう。

貫地谷しほりさんも原田泰造さんも素晴らしいし、若手の皆さんも本当に上手い。極上のエンターテイメントとして老若男女(特にやっぱり若い女性)が楽しめる作品で、デートムービーには最適かと思います。

ただ、あくまで私個人の感想を言わせてもらえば、しょせん綺麗事やなとw あり得なくはないんだろうけど、奇跡的にうまくいったレアケースばかり集めた、これもやっぱりファンタジーやなと。(私にとってリアルだったのは唯一、妻子に逃げられた原田泰造さんだけ)

つまり私から見ればほとんど全てが「他人事」に過ぎず、観てる間は楽しくても明日にはキレイに忘れちゃう「アトラクション映画」やな、っていうのが正直な感想です。

もちろん、私がこよなく愛するハリウッドのアクション映画だって典型的なアトラクションですから、それを否定するつもりは毛頭ありません。ただ、女の子向けのアトラクションに乗ってもあまりワクワクしないって事ですね。

観てる間は楽しいって書きましたけど、観終わった直後の私に去来したのは「ああ、俺にはこんな美しい出逢いは無かったな」「今後も死ぬまで無いだろうな」っていう、むしろ底なしの虚しさでしたw

もちろん、それは自分自身が出逢いを強く求めて行動しなかった、努力しなかったその結果であるのは百も承知。だからこそ他人事(絵空事とは言いません)のストーリーとしか感じられないワケです。

前述の通りウェルメイドな映画で、デートムービーとしては一級品だと太鼓判が押せますが、私個人にとっては多部ちゃんが春馬くんや優希ちゃんと4度目の共演を果たし、なんと工事現場の警備員姿を披露!(玉木加乃子さんの影響?w)してくれたこと以外、特にこれと言って心に残るものが無い作品でした。出逢えてよかったね、本当におめでとう、ボクには関係ないけど……っていう。

セクシーショットは春馬くんの学生時代のマドンナで二児の母=由美を演じた、モデル出身の森絵梨佳さんです。
 
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『これは経費で落ちません!』最終回

2019-09-29 00:35:32 | 多部未華子








 
最終回はまるで『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観てるようでしたw

森若さん(多部未華子)の孤独な戦いから始まったこのドラマ、最後には経理部のみならず天天コーポレーション全員が一丸となっての戦争(正確には一部の人たちしか知らないんだけどw)にまで発展し、もし初回と最終回だけを観た人がいるなら、森若さんが皆に理解されてるわ恋人はいるわでw、あまりの変化にビックリされた事でしょう。

これが「ドラマ」なんですよね! 人がどう変わっていくかを見せるのがドラマであって、やれ真犯人は誰だとか裏切り者は誰だとかに終始する昨今の刑事ドラマは、謎解き「ゲーム」であってドラマじゃない。

しかしそれにしても、やれ2つのストーリーを同時進行させるだの『太陽にほえろ!』だの『あぶない刑事』だの『チャーリーズ・エンジェル』だの『スター・ウォーズ』だの『アベンジャーズ』だのと、やたら過去作品のパターンに嵌めたがる私をあざ笑うかのように、これほど変幻自在に作劇パターンを(テコ入れじゃなく確信犯的に)変えて来た連ドラは前代未聞かも知れません。本当に最後まで先が予測出来ない作品でした。読めたのは唯一、でんでんさんが「日曜劇場」した第7話だけ。

最終回が大団円になるであろう事は誰にだって予測出来るけど、まさか会社の身売り問題があんなにあっけなく解決するとは予測しませんw(別にクーデターってワケでもなかったし)

そこが『これは経費で落ちません!』っていうドラマの面白さ。啖呵を切って悪徳上司を懲らしめ、演説をぶって泣かせるような「日曜劇場」的ドラマを過去にさんざん観て来たせいで、ついついそういうクライマックスを我々は想像しちゃうんだけど、そもそも勧善懲悪がテーマの作品じゃないんです。

ダース・ベイダー感満載だった新専務(橋本 淳)も、実は婚約者である研究開発室の美月さん(韓 英恵)に「やり過ぎよ」って注意されただけで話の解る人になっちゃったしw でもそれって、めちゃくちゃ現実的じゃないですか?w どんなに突っ張ったところで、しょせん頭のいい男はカノジョや嫁さんの言いなりってことで。

最終的に森若さんが示した「数字」が専務を動かすのは想定内だけど、営業部の山崎さん(桐山 漣)による加勢が決め手になったのは予想外。彼はもしかすると本気で森若さんが好きなのかも?w(だからって続編で三角関係とかはご勘弁)

いや、やっぱり、何だかんだ言っても社員みんなが天天コーポレーションを愛してるって事ですよね。その理由がよく解る最終回でもありました。

それにしてもあまりに盛り沢山かつスピーディーで、映画館並みに集中して観ないとついて行けない側面もあり、ながら見が基本の一般的テレビ視聴者は戸惑ったかも知れません。

ネットで話題になったNHK番組を解説付きで再放送する『NET BUZZ』で取り上げられたのも、一番分かり易くて泣ける回だった第7話(でんでんさんの日曜劇場)でした。私もめちゃくちゃ泣いたけど、個人的には一番『これは経費で~』らしくないと感じた回です。

本来、そうやって多数派が喜ぶ王道パターンに嵌まらないのが本作の素晴らしさで、どちらかと言えば玄人ウケする番組だと思うんだけど、マニアックになり過ぎない絶妙なバランス感覚で見事、多数派と少数派両方に支持された稀有な番組とも言えそうです。

そこはやっぱり、森若さんの恋と成長をとても丁寧に、ちゃんと本筋に絡めながら描いて来たこと。会社で働くという事はどういう事なのか、どうあるべきなのかっていう明確なテーマ(メッセージ)を最後までブレずに描いて来たこと。

そして何より、全てのキャラクターに血を通わせ、魅力的に描いてくれたことが、我々の心をがっちり掴んで離しませんでした。

創り手がどういう姿勢で臨めば新鮮かつ面白いドラマが生まれ、多くの視聴者たちのハートを掴めるのか? そのヒントが随所に見られる教科書みたいな作品。文句なし!

今季ナンバーワンは無論のこと、今年ナンバーワンもいよいよ現実味を帯びて来ました。
 
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『太陽にほえろ!』#266 #267

2019-09-28 12:30:05 | 刑事ドラマ'70年代






 
☆第266話『逃亡者』&第267話『追跡者』

(1977.8.26&9.9.OA/脚本=小川 英&長野 洋&山崎 厳/監督=竹林 進)

ボン(宮内 淳)&ロッキー(木之元 亮)コンビの第2弾エピソードは、『太陽にほえろ!』初の海外ロケ、オーストラリア編となりました。ゴリさん(竜 雷太)、長さん(下川辰平)、殿下(小野寺 昭)も参加してます。

殺人事件の容疑者である商社マン=久門(橋爪 功)を追ってシドニーへ飛んだボン&ロッキーが、地球の裏側まで行っても相変わらず走りまくるというお話w

捜査が進むにつれ久門が根っからの悪党じゃないことが判り、彼の為に全てを捨てて追ってきた恋人=圭子(倉野章子)と幸せそうに戯れる姿を見たボンとロッキーは、ボス(石原裕次郎)は遥か遠くだし「俺たちに逮捕権は無い。見なかった事にしよう!」とするんだけどw、久門を狙う殺し屋の出現により、最終的には二人を救う為に「追跡者」の使命を果たすのでした。

モダンなシドニー市街もさることながら、果てしなく続く芋畑を延々と走る逃亡者=久門と、それを追うボン&ロッキーを望遠で捉えた夕陽バックの映像が超絶に美しく、日本のTVドラマ史上に残る名場面となってます。

DVDの映像特典で宮内さん、木之元さんも仰ってましたが、なぜか『太陽にほえろ!』には都会よりも大自然の方がよく似合う。後に藤堂チームはカナダ、ヨーロッパ、ハワイへも出張しますが、いずれもクライマックスアクションは大自然をバックに展開されました。

所轄署の警察官が海外で捜査など出来るワケがない!なんていう野暮なツッコミは、本当に格好悪いからやめた方がいい。そういうしょーもない糞リアリズムが日本のTVドラマをつまらなくしてることに、もうみんな気づいてますからね。

海外ロケや地方ロケはキャスト&スタッフの慰安旅行を兼ねた側面もあり、ゲストも橋爪功さん、倉野章子さんと常連の方が呼ばれてます。

件の芋畑シーンでは、宮内さん曰く「死ぬ寸前まで走らされた」そうでw、それが日常であるボンとロッキーはともかく、慣れてない橋爪さんは「もう二度とこんな番組には出ない!」「聞いてないよ!」「訴えてやる!」って思われたかも知れませんw(後に第322話にもご登場、通算5回のゲスト出演でした)
 
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『太陽にほえろ!』#260

2019-09-28 00:00:11 | 刑事ドラマ'70年代






 
☆第260話『宝くじ』(1977.7.15.OA/脚本=小川 英&杉村のぼる/監督=吉高勝之)

ボン(宮内 淳)&ロッキー(木之元 亮)コンビによる初主演エピソードで、この回から二人はアパートで同居することになります。

強盗事件の容疑者である池内(片岡五郎)をマークしてた二人が、通りすがりの男に暴力を振るおうとした(ように見えた)池内を取り押さえるんだけど、彼はスリに財布をすられて取り戻そうとしてただけだった!

ボンとロッキーのせいでスリは逃亡、奪われた財布には宝くじ百万円の当たり券が入っていたらしい!

それは根っからの小悪党である池内がとっさについた嘘なんだけど、ボンとロッキーは半信半疑ながら百万円の返済を約束しちゃう。で、ほとんど貯金も無い二人は節約して百万円を貯めるべく、同居を始めるワケです。

そんなお人好し過ぎる二人を見て「いくら俺でも騙せない」と池内が観念したお陰で事件は解決、百万円を返済する必要も無くなるんだけど、二人の共同生活は2年後のボン殉職まで続くことになります。

ロッキー登場からしばらく辛気臭いエピソードが続いた中、この第260話だけは出色の面白さ。もしボンがいなかったら当時の『太陽にほえろ!』は一体どうなってたか、想像するだにゾッとします。

朴訥キャラの後輩を得たことで宮内さんがツッコミ役としての才能を、そして木之元さんはボケ役としての才能を開花され、相乗効果でそれぞれが新たな魅力を発揮。

テキサス(勝野 洋)の時代から若手コンビ体制は始まっており、ボンとロッキーが組むのも必然だったワケだけど、まさかここまで面白いコンビになるとは、本エピソードの仕上がりを観るまで番組スタッフも予想してなかったんじゃないでしょうか?

ウケ狙いが過ぎてスベっちゃった第336話『ドジな二人』みたいな失敗作もあるけどw、ボン&ロッキーが『太陽』史上最高の名コンビであることは間違いなく、特に第286話『悪意』等、このアパートを舞台にしたエピソードは突出して面白かったように思います。
 
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『太陽にほえろ!』#259

2019-09-27 00:00:16 | 刑事ドラマ'70年代





 
☆第259話『怪物』(1977.7.8.OA/脚本=小川 英&四十物光男&胡桃 哲/監督=斎藤光正)

ある日、思い詰めて憔悴しきった様子の女性=彩子(葉山葉子)が七曲署捜査一係室を訪ねて来て、手持ちの全財産を持ち出したまま4日間も帰って来ない夫を探して欲しいと願い出ます。

そこに拳銃による殺人事件の報せが入り、その被害者こそが彩子の夫=秋川(小松方正)であることがすぐに判明。

彩子は2億円近い負債を抱えており、ちょうどその額面の生命保険に夫が加入したばかり。当然ながら疑惑の眼は葉子に向けられます。

が、死んだ秋川は「悪意の塊のような男」という悪評の持ち主で、どうやら自分が抱えてた負債を妻の彩子に押し付け、彩子はそれを引き受ける条件として、秋川に生命保険への加入を了承してもらったらしい。

そして彩子には、主治医である大学病院の助教授=南原(河原崎長一郎)と一緒に喫茶店にいたというアリバイがある。

捜査を担当したゴリさん(竜 雷太)の執念により、秋川の遺体に熱病治療で使われる薬品が注入され、体温を異常に上昇させた=死亡推定時刻をズラす細工が施されたことが判明、容疑の矛先は医者である南原に移ります。

それを察した彩子が七曲署に出頭、夫を殺したのは自分だと自首しますが、どうやら彼女は南原を庇ってるらしい。

「奥さん、もしもあなたが犯人だとしたら、捜索願いを出しに来た時のあなたは全て芝居をしていた事になる」

「そうです、あれもお芝居です」

ゴリさんはあの時、倒れかけた彩子を抱き止めたんだけど、ハッキリと爪痕が残るほど強く、彼女に腕を掴まれました。

「ただの芝居で、見も知らぬ男の腕をあんな風に掴める筈がない! あなたは悪いことの出来る人じゃないんだ! 殺したのは南原だ。あなたを独占したい為に、保険金で、あなた名義の借金を回収したい為にやったんだ!」

「違う、私です! 私が主人を殺したんです!」

彩子が必死になって庇えば庇うほど、ゴリさんは南原の犯行を確信し、証拠不充分なまま重要参考人としての出頭を彼に促すのですが……

「参考人扱いでいいんですか? どうせなら、殺人罪で逮捕するとハッキリ言ったらどうなんです!」

「もちろん、抵抗すれば緊急逮捕する」

「抵抗なんかしやしませんよ、面倒なのは嫌いなタチでね。あなたが考えてる通りです。殺したのは私です!」

「 !? 」

あっさり犯行を認めた南原の、やけに清々しい顔を見て、ゴリさんは強い違和感を覚えます。違う……南原も犯人じゃない……でも、彩子は彼を庇うために自首をした。なぜ……? ゴリさんは、ようやく気づきます。

「犯人はあなたじゃない。秋川夫人でも誰でもない。秋川卓三は、自殺したんだ!」

秋川は「悪意の塊」と云われた男。彩子と南原が惹かれ合ってることに気づいた秋川は、あえて生命保険への加入を承諾し、2億円の負債を彩子に押し付けた。1年未満の自殺なら保険金は下りないし、うまくすれば彼女と南原に警察の疑惑を向けさせる材料になる。

そう、秋川は、ただ彩子と南原を不幸にするだけの為に、護身用に持ってた拳銃の引金を自ら引いたワケです。

いくら何でも、んなヤツはおらんやろ~って、皆さん思われるかも知れないけど、一番下の画像をご覧下さい。彼は、身も心も「怪物」なんですw

その事実が発覚すれば、秋川の思惑通り彩子は、一生かかっても返せない借金を背負うことになっちゃう。行き着く先は破滅しかありません。

南原は、愛する彩子のためにゴリさんを殴ります。

「これでも俺を逮捕しないのか? 俺を、凶悪な殺人犯と認めないのか!?」

「ああ、認めない! あんたの気持ちが、俺にはよく解ってるからな」

彩子はあの日、南原が秋川に呼び出されたことしか知らなかった。南原が夫を殺したと思い込んでたんでしょう。

「奥さん。我々はあなたと、南原進の罪を追及しなきゃならない。しかし……生きている人間が、死んだ人間の悪意で一生苦しむなんて馬鹿げてる。そう思うのは、我々だって同じです!」

ゴリさんの説得に、一緒に彩子を取り調べてた山さん(露口 茂)が補足します。

「そう。同じというより、そういう気持ちにかけては誰にも負けない男が、刑事の中にもいるんですよ」

ゴリさんは、有言実行の男。債権者1人1人に会って事情を話し、誠心誠意をこめて頭を下げ、なんとか彩子と南原が再出発し、最低限の生活を送れるようフォローするのでした。

例によってゴリさんの描かれ方が格好良すぎな気はするけど、こうして単なる謎解きだけじゃ絶対に終わらないのが『太陽にほえろ!』なんですよね。こんな番組を観て育っちゃったから、ただ突っ立って謎解きするだけの昨今の刑事ドラマが、私はつまんなくて仕方ないワケです。

しかし本エピソードの白眉は何と言っても、秋川を演じた名優=小松方正さんの怪演に尽きます。もう一度画像をご覧下さい。怪物そのものですw 特殊メイクなど要りませんw この顔ならやりかねないっていう、ハンパない説得力と、破壊力w

葉山葉子さんも河原崎長一郎さんも素晴らしい名バイプレーヤーなんだけど、小松さんの顔には太刀打ち出来ませんw

葉山葉子さんは当時30歳。今回みたいに耐えしのぶ薄幸な女性役がよくハマり、メロドラマの女王とも呼ばれた女優さんで、舞台を中心に現在もご活躍中。

TVドラマのゲスト出演は圧倒的に時代劇が多く、刑事ドラマは他に『非情のライセンス』『新幹線公安官』『特捜最前線』があるくらい。『太陽~』への出演もこれ1回きりで、けっこう貴重なフィルムかも知れません。
 
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