ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『凶悪の紋章』

2022-02-27 23:30:45 | 日本映画

1990年にリリースされた、成田裕介監督による東映Vシネマの第6弾。原作は生島治郎さんのハードボイルド小説『凶悪』シリーズで、つまり天知茂さんが主演された昭和の刑事ドラマ『非情のライセンス』シリーズの平成バトルアクション版!

主役の特捜刑事=会田健を演じるのは、我らがブルース刑事こと又野誠治さん! そしてヒロイン役が武田久美子さん! 奇しくも武田さんゲストの『太陽にほえろ!』#704をレビューしたのと同じ週にCATVで放映されました。



ボギー刑事こと世良公則さんが主演し、又野さんが悪役で共演した『クライムハンター/怒りの銃弾』(’89) からスタートした東映Vシネマは、すっかり女性向けのメディアとなったテレビに取って代わり、バイオレンスとエロの活劇を一手に引き受け、とにかく銃を撃ちまくってオッパイを見せるというw、エンターテインメントの本来あるべき姿をとことん追及してくれました。

そしてこの『凶悪の紋章』がリリースされた’90年は、マカロニ刑事こと萩原健一さんの『裏切りの明日』、ボギー世良さんの『クライムハンター3/皆殺しの銃弾』、そしてドック刑事こと神田正輝さんの『野獣駆けろ』と、七曲署OBたちが主演するGUNアクション作が続々登場!

以前レビューしたVシネマ史上ナンバー1カルト作と云われる『女バトルコップ』もこの年にリリースされてます。あれから30年、Vシネマもすっかり廃れちゃいました。どうも昨今の男子たちはバイオレンスにもエロにも興味ないみたいで、破滅です。草だけ食ってろっ!!(怒)



で、この『凶悪の紋章』ですが、なにせブルース又野さんが主演ですから、ニヒリスト天知さんの『非情のライセンス』とはまるっきり別物。ご覧の通り『ランボー』&『ダイ・ハード』な内容となってます。

国家的プロジェクト「新東京構想」に絡む巨大商社の陰謀と、警察上層部の汚職に真っ向から立ち向かうブルース、じゃなくて会田刑事!ってなストーリーは一応あるんだけど、それは又野さんがタンクトップ姿でショットガンを撃ちまくる為のお膳立てに過ぎませんw

エンディングのタイトルバックも、拳銃を撃つ誠治! ショットガンを撃つ誠治! ハダカで身体を鍛える誠治! シャドウボクシングする誠治!etc…と、完全に又野誠治PVの様相。『太陽〜』でブレイクしきれなかった又野さんを、ここでアクション大スターに育てたる!っていうスタッフの意気込みと愛がヒシヒシ伝わって来ます。



又野さんだけじゃなく、初の濡れ場を披露された武田久美子さんにとっても本作は大いなるチャレンジ。と言ってもブルースに乳を揉まれ、ディープキスするだけだけど、アイドルからオトナの女優に脱皮したい意気込みもまたヒシヒシ伝わって来ます。

敵ボスの愛人役でブルースとは敵対するポジションだけど、乳を揉まれたりする内に愛が芽生えたりなんかして、ジーパン刑事こと松田優作さんの『最も危険な遊戯』を彷彿させる展開にもなって行きます。



ほか、ちょっとカマっぽい敵の用心棒役に、当時デビューしたての宇梶剛士さん。



ピンチのブルースに武器を調達し、ろくに顔も見せずに去って行く謎のクライムハンターに、友情出演のボギー世良さん。



そして『非情のライセンス』で山村聰さんが演じられたエージェント=矢部警視に、『クライムハンター』の時とまんま同じ格好の原田芳雄さん。



ほか、冒頭でブルースとチョメチョメする女に庄司みゆきさん、敵ボスの愛人2号に村上麗奈さん、愛人3号に相田寿美緒さんが扮し、庄司さんと村上さんは乳首とお尻をボインぼよよ〜ん!と見せてくれます。これがね、本当のエンターテイメントなんですよ。お分かりですか?

というワケでセクシーショットは武田久美子さん、相田寿美緒さん、村上麗奈さんです。




 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『太陽にほえろ!』#704

2022-02-26 01:02:38 | 刑事ドラマ'80年代

’80年代アイドル特集第5弾は、武田久美子さん! 本格的なデビューは映画出演で、そのあと歌手デビューもされてるけど、グラビアを主戦場とするアイドル、いわゆるグラドルとしての印象が強いのは、これより3年後に披露される「貝殻ビキニ」姿があまりに鮮烈だったからかも知れません。

たぶん当時、そんなことするアイドルは他にいなかったでしょうから。宮沢りえさんの「ふんどし」カレンダーもきっと武田さんの功績あればこそでしょう。

さて、まだ現役バリバリのアイドルが『太陽にほえろ!』にゲスト出演されることは極めて稀だったと思うけど、この時期(’86年春から夏にかけて)だけはちょっと異例で、他にも元ピンクレディーのMIEさんや香坂みゆきさん、美保純さん、萬田久子さん等、すでにメジャーだった女優さんの起用がやけに続いてました。

その理由について番組側からのアナウンスは特に無かったけど、我々ファンの間じゃ「穴埋めしてるんだな」っていう暗黙の了解があったように思います。

なにしろ4月に山さん(露口 茂)が「殉職」という形でついに番組を卒業された上、ボス(石原裕次郎)までもが体調悪化につき長期離脱! 番組の顔であるお2人が不在となっては豪華ゲストでも呼ばなきゃ画面が寂し過ぎる!

それと、大御所お2人分のギャラが浮いたことで、普段よりゲストに予算を費やせるっていう物理的な理由もあった事でしょう。そこはまさに怪我の功名。

そんなワケでこの当時の七曲署捜査一係メンバーは、ドック(神田正輝)、マミー(長谷直美)、デューク(金田賢一)、ブルース(又野誠治)、マイコン(石原良純w)、そしてトシさん(地井武男)の6人!



また、当時の七曲署署長=大和田警視(草薙幸二郎)が、係長代理=橘警部(渡 哲也)の着任まで約1ヶ月間、一係の指揮を執るという異例づくめのシーズンでした。



で、今回。誰がアイドルのお相手役を務めたかと言えば、誠に残念ながら、よりによってこの人ですw




☆第704話『未亡人は十八歳』

(1986.7.25.OA/脚本=大川俊道&小川 英/監督=手銭弘喜)

マイコン刑事の主役回をレビューするなんて人は、たぶん世界じゅう探しても私1人しかいないでしょうからw、これは貴重な記録と言えるかも知れません。

ある夜、有名作曲家の奥寺(山口嘉三)が轢き逃げに遭って死去するんだけど、彼が前日に若い男と言い争ってたという目撃談が浮上し、藤堂チームは殺人事件の可能性を視野に入れて捜査を開始。

それでドックと2人で奥寺の葬儀に出向いたマイコンが、20以上も歳上の奥寺と結婚して僅か3日後に未亡人となった18歳の妻=絵里香(武田久美子)と出逢い、なぜか仲良くなっちゃいます。マイコンのくせに!



天真爛漫で元気いっぱい、自由奔放に振る舞う絵里香にマイコンは惹かれて行くんだけど、同時に疑問も沸いて来ます。新婚ホヤホヤだった夫が亡くなった、それも殺されたかも知れないのに、彼女はなぜそんなに元気でいられるのか?

しかも、奥寺に1億円の生命保険が掛けられており、その受取人の名義が絵里香となれば……

マイコンがカッカするんじゃないかと気遣う先輩刑事たちに、彼は言います。

「カッカしたりしませんよ。ガッカリはしましたけど」



マイコンはしっかり、保険金殺人を前提にした捜査を進めてました。

「状況を正確に判断すると、その可能性が極めて高いんです。ホームズ(パソコン)もそう言ってます」

かつての新米刑事たちなら「そんなバカな!」「彼女はそんな子じゃありません!」とか言って、確かにカッカしそうなもんだけど、この意外なクールさがマイコンらしいというか、’80年代らしいと言えるかも知れません。熱血はすっかり古くてダサいものになっちゃいました。

さて、そうとも知らずに絵里香は、捜査を手伝わせて欲しいとマイコンに頼んで来ます。

「被害者は私の夫なんだし、私にも知る権利があるわ」



だけどマイコンはきっぱり断ります。

「絵里香さん、こんなこと言いたくありませんけど……だいたいあなた、ご主人が亡くなったというのに、随分と明るいじゃないですか。1億円の保険金が入るからですか?」

「保険金?……まさか、刑事さん」

「はっきり言います。僕はあなたを疑ってます。あなたを見てると、あなたが少しもご主人の死を悲しんでるように見えない!」

締まらない顔をビシッとキメて言い放ったマイコン。マイコンのくせに意外とやるじゃないか!……と感心したのも束の間、すぐ絵里香にびえ〜ん!と泣かれて超うろたえますw まさに瞬殺。百万年早いわっ!

エリカ様はどうやら「どんな時でも元気で明るくいて欲しい」っていう、プロポーズの時に奥寺から言われたことを忠実に守って来ただけ。

「だから悲しくても元気で頑張ったのに……それなのに!」



「私だって泣きたかった! 思いっきり泣きたかったわよ!」

「す、すみませんでした! 僕の誤解でした! 一緒に捜査しましょう! ご主人を殺したヤツを捕まえましょう!」

しかしこれ、ヘタすると絵里香がすごい悪女に見えかねない。今回の’80年代アイドル特集の中でも、特に強いフェロモンをお持ちの武田久美子さんですから、それを武器にして刑事を手玉に取ったと思われても仕方ない。

まあ実際のところ手玉に取ってるんだけどw、彼女は犯人じゃないし、自分が保険金の受取人になってることも知らなかった。

我々視聴者がそれを信じられるのは、マイコン刑事=石原良純さんの側にフェロモンがまるっきり感じられないお陰かも知れませんw 少しでも色っぽい空気が流れると怪しく感じちゃいますから。



あんなにフェロモンを(無意識にせよ)放出しちゃう美少女に抱きつかれても、色気のいの字も出ないマイコンがある意味スゴイ!w

今回ばかりはマイコンが主役だからこそ成立するストーリーなのかも知れません。どんなに三枚目を演じても色気が出ちゃう前任者のボギー(世良公則さん)とはホント対照的。これもまた怪我の功名!



さて、松山夕子という謎の美女が現れて、事件は急展開。夕子役の美津井祐子さんは『太陽にほえろ!』に3回目のご登場で、この翌年から特撮ドラマ『超人機メタルダー』に「美人秘書K」役でレギュラー出演される事になります。

その夕子の証言により、奥寺が死んだ前日に言い争ってた相手が黒田(杉 欣也)という彼女の元カレであること、そしてソイツが夕子のチョメチョメ写真をネタに金をユスり取ってたことが判明。

相当なプレイボーイらしい黒田は、かつて絵里香とも交際してた時期があり、どうやら彼女のチョメチョメ写真も持っていた。

奥寺はそれを取り戻す為に、密かに持ってた拳銃と写真を交換したんだけど、今度はその拳銃をネタにユスられてしまい、覚悟を決めて警察に自首しようとしたもんで、黒田に口封じで殺されちゃった、という顛末。



そこまで判ったところで、絵里香はマイコンを花瓶で殴って気絶させ、彼の愛銃スタームルガー・セキュリティシックス(マイコンのくせに!)を奪って行方をくらまします。

どうやらその行く先は、黒田の居場所。彼女はヤツを殺すつもりなのか!?

「返して! あの人の拳銃を!」



だけどあっけなくスタームルガーを奪われてしまい、絶体絶命! そこにお約束どおりマイコンが駆けつけ、消化器を使って黒田をひるませ、へなちょこパンチで何とか倒して、逮捕するのでした。



「あなた、取り戻しました……拳銃。もう安心よ」

絵里香は黒田を殺すつもりはなく、ただ夫の拳銃を取り戻したかっただけのようです。

「だって、これを悪いことに使われたら、奥寺の責任でしょ? そんなこと、放っとくワケにはいかないわ。私、奥寺の妻ですから」

「絵里香さん……」



しかし、殺すつもりは無かったと言っても、刑事から拳銃を奪った罪は相当なもの。よもや懲役刑になりやしないかと気を揉むマイコンに、ブルース先輩が言います。

「アホかお前、彼女いくつだと思ってんだ?」

「……あっ、18歳! 家庭裁判所だ!」



今回も、実に他愛ないお話でしたm(_ _)m いや、前回レビューした#535より他愛なさに拍車がかかってるというか、荒唐無稽になっちゃってますよね。

決して毎回そうだったワケじゃないけど、観た後になんの余韻も残らない「なんだかなあ」って回が当時、どんどん増えてたのは確か。程なくして裕次郎さんが降板されて番組は終わっちゃうけど、仮に裕次郎さんがお元気だったとしても長くは続かなかったかも?

いや、なんだかなあって回は昔からあるにはあったんだけど、刑事さんたちのカリスマ性や演技力、そしてアクションの魅力でカバー出来てたんですよね!

それが今回はマイコン刑事ですw カリスマ性はかけらも無く、演技力は上手い下手を論じる以前の問題で、アクションは泣けて来るほどヘナチョコ。救いどころが1つもありません。

私はマイコン刑事も石原良純さんも決して嫌いじゃないけど、今回みたいな内容だとちょっとキツイ。せめてストーリーの良さでカバーしてくれないと!

だから、豪華ゲストの起用はそんな番組そのものの衰えも「穴埋め」してるんですよね、きっと。武田久美子さんも当時はまだ演技が拙いんだけど、マイコンよりは全然マシですw

っていうか、相手役がもっとしっかり「受け」の芝居が出来る人だったら、武田さんの魅力がもっと引き出せた筈なんです。MIEさんの時もそうでした。つくづく勿体ない。マイコン刑事、やっぱキツイっす。

武田久美子さんは当時ホントに18歳。刑事ドラマへのゲスト出演は他に『さすらい刑事旅情編III』第10話ぐらいしかWikipediaには記載されておらず、そういう意味でもこのレビューは貴重な記録になりそうです。


 

コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『太陽にほえろ!』#535

2022-02-22 22:22:05 | 刑事ドラマ'80年代

’80年代アイドル特集の第4弾は、大場久美子さん! ……と読んで違和感を覚えた方は、たぶんアラフィフ以上w 歌手デビューが’77年でドラマ『コメットさん』の大ヒットが’78年、そして女優業への専念を発表されたのが’79年ですから、正確に言えば大場久美子さんは’80年代じゃなくて’70年代のアイドル。

けど、まぁいいじゃないですかw 御本人も認めておられたのでハッキリ書くけど、あんなに音痴な方のレコードが飛ぶように売れたんだから、これほどアイドルらしいアイドルも他にいなかったワケで、今回のラインナップから外せませんでした。

私は石野真子さん推しだから久美子さんには萌えなかったけど、親友のHが当時萌え萌えだったもんで、気になる存在だったし『コメットさん』もよく観てました。

で、Hと私が共に推してたテレビ番組が『太陽にほえろ!』で、真子さんは出てられないのに久美子さんが出られたもんで、何だか負けたような気になったもんですw

以前に世良公則さんとの共演があった縁によるキャスティングらしく、久美子さんは後にやはり世良さんメインの第577話『探偵ゲーム』にも違う役でゲスト出演されてます。

刑事ドラマは他に『特捜最前線』#436 (2時間スペシャル) や『さすらい刑事旅情編 II 』#10、『ララバイ刑事’93』#10、『はぐれ刑事純情派VII』#03、そして『SP/警視庁警備部警護課第四係』#01 等にもゲスト出演。シレッと歌手復帰もされたし、心理カウンセラーも務めてられるけど、堅実に女優業を歩まれてる印象です。



☆第535話『ボギーのいちばん長い日』

(1982.12.10.OA/脚本=小川 英&大川俊道/監督=山本迪夫)

’82年は殉職者3名 (いくらなんでも死にすぎ!)、転職者1名、新加入者3名とまさに激動だった七曲署捜査一係。

それでようやく落ち着きつつあった12月当時のメンバーは、ボス(石原裕次郎)、山さん(露口 茂)、ドック(神田正輝)、ジプシー(三田村邦彦)、ボギー(世良公則)、ラガー(渡辺 徹)、そして着任したばかりのトシさん(地井武男)。



ドック、ラガー、ジプシーは女性誌やアイドル誌で「ミワカン(三田村・渡辺・神田)トリオ」と呼ばれ、さらにボギー=世良さんも加わると「かわせみカルテット」なんて命名され、すっかりアイドル扱い。



ちょっと前から庶務係のナーコ(友 直子)が出なくなり、翌年春にロッキー夫人の令子さん(長谷直美)がマミー刑事になるまで女性レギュラー皆無の状態が続いて、男性視聴者にはやや居心地悪い時期だったかも知れません。

実際、私はファン引退を本気で考えてたけど、世良さんのボギー刑事があまりに魅力的だったお陰で踏みとどまりました。(本格的にファン離れが進んだのは、ボギー殉職→マイコン登場のタイミングでしょうw)

さて今回、ストーリーは言っちゃ悪いけど「ザッツ’80年代!」な他愛ないもんなので、サラッと進めます。



ボギーがドックと2人で張り込み中、覆面パトカーにベンツが追突して来ます。運転してた若い女=堀川真梨(大場久美子)は悪びれもせず「交差点から5メートル以内に停めてるそっちが悪い!」と言い張るんだけど、相手が刑事と判った途端に姿をくらませちゃう。

七曲署に着任してからすでに4回も減俸処分を食らってる問題児=ボギーは、これ以上給料を減らされないよう「刑事らしい刑事になる!」と誓ったばかり。

で、ちゃんと測ってみたら真梨が言った通り、交差点から5メートル以内に覆面車を停めてたこと(つまり道交法違反)が判り、刑事らしく謝罪して車の修理費を弁償すべく、彼女の行方を探します。

そしたらベンツの持ち主が真梨ではなく、矢野(中井啓輔)という弁護士だったもんだから驚いた! それで矢野に事情を聞きに行ったら、ベンツは「知り合いに貸した」の一点張りで何だか様子がおかしい。



さらによく調べたら、どうやら真梨は高級車ばかり狙う窃盗の常習犯らしい! そう、真梨が盗んだ矢野のベンツには、警察に知られちゃいけない危険なブツ(今回の場合は覚醒剤)が隠されてた。よくあるパターンです。



で、孤児院で育った真梨は、弟と2人で町の小さな自動車修理工場で長年お世話になっており、経営難に苦しむ工場長(奥村公延)に何とか恩返しすべく、覚醒剤をネタに矢野弁護士から大金をユスり取ろうとしてる。これもよくあるパターン。

だけど矢野の後ろには当然ヤクザどもが絡んでおり、工場長が殺され、弟も拉致されて最悪の事態に。

弟を救うため、問題の覚醒剤を持って取引に向かう真梨に、ボギーが食らいつきます。



「やめて! たった1人の弟よ。誰にも邪魔なんかさせない!」



「誰が邪魔するって言った!? クビになっても構わん! 今お前たちを守れるのは、世界中で俺1人なんだ!」



刑事らしい刑事になるって誓ったばかりなのに、弱者を見ると放っておけず、ついルールを無視して暴走しちゃうボギー。そこが彼の魅力なんだけど、そんな性格が災いして後に命を落とすことになっちゃいます。



しかし今回はそんな重要な回じゃないのでw、非常にアッサリした銃撃戦でライトに解決しちゃいます。

せっかくのボギー編なんだから、もっとアクション描写に力を入れて欲しかったけど、これも女性視聴者の嗜好を意識した結果なのかも知れません。

それと、後に『ベイシティ刑事』や『クライムハンター』等で相当なガンマニアであることがバレちゃう世良さんも、この時期はまだボギーのキャラに「射撃が大のニガテ」なんて設定したりして、興味ないフリをしてましたからw

いや、もしかすると当時は本当に興味なかったけど、共演者のドック=神田正輝さんに感化されてオートマ拳銃のトリコになっちゃったのかも?



いずれにせよ、下手くそを装いつつも、やっぱり拳銃がサマになり、いくら三枚目を演じても絵になっちゃう世良さんなのでした。

「ボギーさん、やったね!」



もちろん弟は無事に救出され、さんざんボギーと喧嘩してきた真梨もすっかりゴキゲン。長年お世話になった工場長が死んじゃったことはケロッと忘れてますw ザッツ’80年代!

さて、またもや暴走しちゃったボギーだけど、’80年代だけにボスも寛容になりました。

「まぁ、時と場合によるからな」

「じゃあ、今回はお咎め無しの、減俸も無し!?」

「しょうがねえだろ。減俸5回なんてデカ、この一係から出せるか」

「えっ? 今まで3回じゃなかったですか?」

「4回だ! アタマ痛えよ」



ああ、他愛ないw 数少ないかも知れない若い読者さん、これが’80年代です! 良くも悪くも! いや、悪くはないか。みんながノホホンと暮らせた、平和で、希望がある世の中でした。

だって、音痴を自認するアイドル歌手が堂々とテレビ番組で唄い、ヒットを飛ばしてたんだから。誹謗中傷なんて誰もしないし、むしろみんな楽しんでたし。

人間、余裕があれば優しくなれる。やっぱり、いい時代でした。それに尽きます。


 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『Gメン’82』#02

2022-02-20 21:22:05 | 刑事ドラマ'80年代

’80年代アイドル特集、第3弾は倉田まり子さん! 『Gメン’82』第2話にそのまんま「アイドル歌手」の役でゲスト出演されてました。

しかし基本は悲劇の『Gメン』シリーズですから、元気きゃぴきゃぴ!ってな役どころには当然ならず、ちょっと陰影のある倉田さんの持ち味が存分以上に活かされた内容になってます。

倉田さんはこれより3年後、投資ジャーナル(株式不正売買)事件で逮捕された大物投資家の「愛人」スキャンダルで芸能界から引退を余儀なくされちゃいます。(現在は坪田まり子の名でキャリア・カウンセラーとしてご活躍中)

そんな未来をちょっと予言したかのようなストーリーでもあるし、約5年間の芸能活動において刑事ドラマへのご出演はこれ1本のみらしく、いろんな意味で貴重なフィルムと言えそうです。



☆第2話『アイドル歌手トリック殺人』

(1982.10.24.OA/脚本・監督=小松範任)

『Gメン’82』は1982年10月から’83年3月まで、TBS系列の日曜夜8時枠で全17話が放映された、TBS&近藤照男プロダクションの制作による東映系の刑事ドラマ。

言わずと知れた大ヒット作『Gメン’75』の続編だけど、NHKの大河ドラマやテレ朝の『西部警察 PART II 』を敵に回したチョー激戦区であえなく敗退。

だけど放映枠はたぶん関係なく、無表情でハードボイルドを気取りながらウェット極まりない悲劇を演じる、暗い暗い作風が’80年代の空気と著しく合わなかっただけ、の事だろうと私は思います。実際、初回はリアルタイムで観たけど「つ、つまらん!」と冒頭数分ですぐ『西部警察〜』に切り替えた思い出があります。

時代の流れに迎合しない創り手の姿勢を今でこそリスペクトするけど、当時ガキンチョだった私には何をどう楽しめば良いやらサッパリ分からず……いや、今あらためて観てもビミョーですw

そんな無表情なGメンたちの筆頭はもちろん、セリフも棒読み一辺倒な大霊界のBIG BOSS=黒木警視正(丹波哲郎)!



そして無表情さと冷酷さにおいて丹波ボスにも負けてない、鬼夜叉でマダムキラーな立花警部(若林 豪)!



Wヒロインの1人、津村警部補(江波杏子)は今回なぜか欠場で、結果的に紅一点となった賀川刑事(范 文雀)と、新メンバーの早坂警部補(篠田三郎)、沢田刑事(清水健太郎)、島刑事(三浦浩一)。



そして倉田まり子さんが演じたのは、人気絶頂のアイドル歌手で警察の交通安全キャンペーンガールも務める、中里ユキ。



彼女は、沢田刑事が沖縄県警でお世話になった大先輩=中里警部補の一人娘で、沢田とは旧知の仲。

もちろん、そこは『Gメン』ですから、かつて中里警部補が銃撃戦で沢田を庇って撃たれ、殉職しちゃったという暗い背景もあったりします。

で、国際麻薬シンジケートの運び屋=ロペスが来日し、そいつをマークしてた早坂警部補が撃たれちゃう。

仲間の弔い合戦(死んでないけど)に燃えるGメンたちのアクティブな活躍が見られる!かと思いきや、そうはならないのも『Gメン』って番組の天邪鬼さ。ストーリーは意外な方向へと進んで行きます。



その夜、ロペスが車で轢き逃げされて死んじゃうんだけど、Gメンが捜査を進めていくと、彼を轢いたのはどうやら中里ユキの自家用車であることが判明!

実はテレビ番組の収録を終えたユキが、ステージママの母親=治子(水野久美)を助手席に乗せて帰宅中、暴走する対向車をよけてハンドルを切った際に、通りがかりの(?)ロペスを轢いてしまった!

で、ユキはすぐ救急車を呼ぼうとしたのに、母親の治子が全力で阻止したのでした。

「あなた、死んだお父さんの顔に泥を塗るつもりなのっ!?」



ユキがいま絶好調の人気歌手で、しかも交通安全のキャンペーンガールまでやっちゃってること以上に、治子は名誉の殉職を遂げた夫=中里警部補の名を汚すことを何より恐れ、残りの人生すべてを賭けて事故を隠蔽しようとしていた!

「証拠は何も無い。しかし、容疑は極めて濃い」



黒木警視正は、恩師への想いと職務との狭間で苦悩する沢田に、無表情かつ棒読みで言い聞かせます。

「沢田。どんな人間にも魔が差す時はある。俺たちもいつどんな犯罪に足を掬われるとも限らんだろう。中里ユキとて例外じゃあるまい」

「…………」

「問題はその先だ。口を拭って罪を隠すか、潔く罪を償うか……お前の気持ちは解るけどな」

勿論、たとえ隠し通せたとしてもユキの胸から罪の意識は消えず、決して幸せに生きて行けないのは眼に見えてます。

「……警視正。殺人容疑で、中里ユキの逮捕状を取って下さい!」

えっ? さっき「証拠は何も無い」って言ってなかった!? なんてツッコみ始めたら『Gメン』はキリがありませんw そもそもこの事件、トリック殺人でも何でもない!



「あんた、忘れたの? 死んだ中里があんたを助けた……命の恩人の娘に、どんなつもりで手錠を掛けに来たのよっ!?」

的確に痛いところを突いてくる治子に、沢田も負けずに核心を突きます。



「……自分は、中里警部補を信じてます」

「!!」

つまり、愛する娘が罪を隠したまま生きていくことを、あんたの旦那が望んでると思うのか?って事でしょう。

「……私、行きます」

「ユキ!?」



かくして、任意同行に応じたユキは、あの夜にあった出来事を洗いざらい刑事たちに打ち明けるのでした。当然、アイドル歌手としての復帰は絶望的……かと思いきや!

科捜研に行ってた賀川刑事が、どえらい土産話を持ち帰って来ます。なんとロペスの死因は、大量のヘロイン摂取によるショック死だった!

「それじゃロペスは、ユキちゃんに轢かれる前に死んでたかも知れないんですか!?」



そう、ロペスは麻薬シンジケートに口封じで殺され、路上に捨てられた直後に、ユキの車に轢かれた可能性がある。だとしたら当然、ユキが殺した事にはならない!

だけどユキ自身はあの時、暴走車を避けるのに夢中で周りの状況を何も見てなかった。今、彼女を救えるのは、唯一の目撃者である治子しかいない!



慌てて治子を探しに行った沢田は、あわや電車に飛び込む寸前の彼女を見つけ、命懸けで阻止します。

「もう何もかも終わったのよ! 主人に何と言って詫びたらいいの!?」

「死にたければ死ぬがいいさ! だがその前に、真実を突き止めるんだ! ユキちゃんがもう一度、胸を張って堂々と唄えるまで、俺はあんたを死なせたりはしない!」

かくして、治子の記憶により割り出された暴走車から真犯人が判明し、Gメンたちが逮捕に向かうんだけど、そこで急にあの人が帰って来ます。

「俺を撃ったヤツを逮捕させて下さい!」



そう言えば早坂警部補、撃たれてましたねw 何のために撃たれたんだかよく分かんないw(たぶん篠田三郎さんが忙しかったんでしょう)



もちろん真犯人は逮捕され、晴れてユキは無罪放免! いやいやいや、交通事故の隠蔽もリッパな犯罪じゃないの?って話だけど、前述のとおり『Gメン』にツッコみだしたらキリが無いんです。(たぶん黒木警視正が力ずくで揉み消したんでしょう)

ユキは当初の予定通りアメリカ公演へと旅立ちますが、同行する筈だった治子は飛行機をキャンセルしました。

「この子が生きていく上で、私の役目はもう終わりました。名誉や華やかな生活よりも、もっと大事にしなければならないものを私は忘れていました」



「沢田さん。今度のことで私、何だかやっと本当の歌を見つけたような気がします。ありがとうございました」

「精一杯、胸張って唄って来いよな」



初期の『Gメン』ならもっと悲惨な話になっただろうと思うけど、さすがに’80年代。明るく終わって良かったです。

ちなみに本エピソードは『Gメン’75』第44話のリメイクで、さらに前身の『アイフル大作戦』にも似た話があったとか。こういった使い回しも昭和ドラマの「あるある」ですよね。

オリジナルでは現役警察幹部の妻が犯した罪が描かれ、娘は登場しなかった模様。道理で今回も、真の主役はユキじゃなく、母親の治子だと私は感じました。だからこそ水野久美さんがキャスティングされたんでしょう。


 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「W.S.N.T (私は酒が憎たらしい)」

2022-02-18 01:10:12 | 日記

こないだ、会社の事務所で人間関係がちょっとこじれた時に、上司が言いました。

「みんなで呑みに行かなあかんなぁ」

今どき、まだそんなこと言う人がいるのかと驚きました。別にコロナとか関係なく、そういう価値観はすでに絶滅したもんだと私は思ってましたから。

「時間と金の無駄だから僕は行きませんよ」とハッキリ言ってやりました。

事実、お猪口1杯の日本酒で吐くほどの下戸である私にとって、宴会に費やす時間と金ほど無駄なもんはありません。

酒の力を借りないと本音が言えないのか? 酔っ払わないと仲直り出来ないのか?

若い頃には「呑まないヤツは信用しない」なんて言われたこともありました。そんなバカには信用してもらわなくて結構だけど、信じがたい傲慢さにヘドが出ます。

「酒が呑めないなんて、人生の半分以上は損してる」なんて言うヤツも、昔はザラにいました。傲慢バカとしか言いようありません。

もし私が下戸じゃなかったとしても、宴会を楽しいとは感じないと思う。時間と金の無駄だって言うのは、自分が呑めないからじゃなくて、中身の無い会話をグダグダと続けるのが死ぬほど苦痛だから。そっちの方がよっぽど「人生を損してる」と思うからです。



だからって酒を憎まなくたってええやん、って思われるでしょうが、それにも理由があるんです。

かつて1年間、ひとつ屋根の下で一緒に暮らした女性が、酷い酒乱だったんですよね。アルコールが入ると性格の荒っぽい部分が表面に出て、一番身近にいる人間を執拗に攻撃するという悪癖があった。

その上タチの悪いことに、彼女はほぼ毎晩、酒を呑む。本人は頑なに否定してたけど、明らかにアルコール依存症でした。手も震えてたからアル中だったかも知れません。

つまり、私は毎晩のように彼女から罵詈雑言を浴びてたワケです。暴力を受けたこともありました。けど、一緒に暮らしてる人を憎むのはあまりにツラ過ぎる。だから酒を憎むしか無かった。

酒を呑んだから、酔っ払ったから暴言を吐くのは仕方がない? 暴力を振るっても許される? だから呑まなきゃ「損」ってワケですか? ふ!ざ!け!る!な!



私が宴会の類いに頑として参加しなくなったのは、そういういきさつがあったからです。こっちこそ、酒の力を借りなきゃ本音が言えないヤツとか、アルコールのせいにして人を虐げるようなヤツなど信用出来やしません。そんなヤツと関わる方がよっぽど「損」です。

だから、私は下戸で良かった。ホントにそう思います。


 

コメント (9)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする