ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「平成31年4月30日」

2019-04-30 00:00:14 | 日記
 
平成最後の日。それなりに感慨はあります。

自分自身の基礎が形成された昭和時代の方が圧倒的に思い入れは強いけど、今後も含めて(個人的に)人生で最も充実した時代はいつかと考えれば、たぶん平成になるんですよね。

映画創りで一目置かれチヤホヤされたのは平成だし、そのお陰で初めてカノジョが出来たのも平成。マイナーかつ短期間ながら監督・脚本家としてメシが食えたのも平成だし、現在唯一の楽しみと言えるブログというツールと出逢えたのも平成。

あと、刑事ドラマのDVDやマジンガーZのフィギュアを集めるのも趣味なワケだけど、昭和時代に夢中になったテレビ番組を、平成時代に生まれたツールであるDVDなり高年齢層向けフィギュアなりで楽しむというパターンが共通してます。こんな私とて時代と共に生きてるワケです。

だけどもう、時代について行けたのも平成までかも知れません。キャッシュレスの生活には強い抵抗感があるし、家電なんかもごく基本の操作しか使いこなせないし……元々保守的な上に、新しいことにチャレンジするエネルギーがもう湧いて来ませんからね。

充実してた分、つらいことも多かった平成時代。当たり前ですね。時代がどうこう関係なく、20代~40代という年齢は最も試練が多い時期でしょう。

いや、いつも逃げずに闘って来た人はそれ以上の試練はもう来ないかも知れないけど、ちょこちょこ逃げて来た私にとって本当の試練はこれからかも知れません。いやぁ、考えれば考えるほどお先真っ暗ですw

でも人生はプラマイゼロ。平成は極端に良いことがあった分だけ極端につらいこともあった。これからはそんな大して良いことは無さそうですから、つらいことも無いのかも知れません。

ちっぽけな自分の話はこれくらいにして、社会にとっての平成時代を思えば、日本に戦争が起きなかったことは本当に素晴らしいけど、人間は破滅ですねw 事件や災害、流行などについては各メディアでさんざん振り返るでしょうから、ここであらためて書きたいことは特にありません。

このブログのメインテーマである刑事ドラマについてだけ触れておくと、やっぱり『踊る大捜査線』('97) と『相棒』('02) の登場&大ヒットがトピックになりますね。

どちらも刑事物ジャンルを死に体から救った立役者であると同時に、つまらなくしちゃった大罪人でもあると私は思ってます。昭和に生まれた「本当の意味での刑事ドラマ」は、この2つの平成番組によって息の根を止められてしまいました。

私がそう思う理由は、このブログをずっと読んで下さってる方なら解って頂けるかと思います。
 
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『科捜研の女』シリーズ '99~

2019-04-29 00:00:13 | 刑事ドラマ HISTORY









 
テレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠で、1999年秋のシーズン1から2019年現在のシーズン19まで未だ続行中の、現役刑事ドラマとしては最長寿を誇る人気シリーズ。制作はテレビ朝日&東映。

ただし話数は(シーズン毎にインターバルがあるので)200を超えたばかりと意外に少なく、『太陽にほえろ!』の全730話には遠く及ばないんだけど、それでも同一女優の単独主演作で20年超えは前人未踏、今後も恐らく誰にも破られない記録じゃないかと思います。

DNA鑑定や画像解析を駆使して犯罪を解明する「科学捜査」を初めてメインに描いた連ドラとしても画期的で、よくアメリカの大ヒットドラマ『CSI:科学捜査班』のパクリと思われがちだけど、放映スタートは『科捜研の女』 の方が1年早かったそうです。

舞台となるのは京都府警科学捜査研究所で、主人公は法医学研究員の榊マリコ(沢口靖子)。科学オタクで浮世離れしたところはあるけど、決して天才ではなく努力の人。そこに老若男女から支持される人気の秘密があるかと思われます。

マリコ以外の登場人物は20年の間にほぼ入れ替わっており、彼女がいなければ事件を解決出来ない捜査一課の良きパートナー・土門刑事(内藤剛志)が登場したのもシーズン5(『新・科捜研の女』)から。内藤さんはシーズン2から4までプロファイラーの武藤役、つまり別人として出演されており、シーズン5以降はほぼ別作品といって良いかも知れません。

作風もシーズン4まではコメディ色が強く、マリコのキャラクターもお転婆だったりオッチョコチョイだったりと、現在のあくまでストイックな感じとは随分と違ってました。

シーズン4までマリコと共に事件を解決してきた捜査一課の木場刑事に小林稔侍、科捜研の所長を佐戸井けん太、山崎 一が歴任したほか、マリコの元夫である刑事部長に渡辺いっけい、解剖医に一路真輝、草川祐馬、木場刑事の部下に伊藤裕子、小林 隆、科捜研メンバーに斉藤 暁、橋本さとし、小林千香子、羽野晶紀、長江英和、深浦加奈子etc…といった歴代キャスト陣。

シーズン5からは土門刑事が登場し、マリコの父=榊伊知郎(小野武彦)が科捜研所長に就任、その後をやはりシーズン5から別キャラとして登場した斉藤暁さんが引き継ぐほか、刑事部長に田中 健、金田明夫、本部長に津川雅彦、西田 健、管理官に戸田菜穂、土門の妹に加藤貴子、土門の部下に高橋光臣、池上季実子、科捜研メンバーに泉 政行、奥田恵梨華etc…といったキャストが加わり、シーズン8から解剖医の風丘(若村麻由美)、シーズン10から化学担当の宇佐見(風間トオル)、シーズン13から映像データ担当の亜美(山本ひかる)等、現在の科捜研を支えるメンバーたちが登場していきます。

戸田山雅司さんなど後に『相棒』シリーズも手掛けるスタッフ陣によるハイクオリティーな脚本と演出、川井憲次さんの手による爽快なテーマ曲、京都という情緒ある町の背景、そして最新鋭の科学捜査を現実よりも早く取り上げた先見性(実際、この番組を参考にして科捜研が採り入れた機材や捜査法もあるんだとか)など、様々な魅力が挙げられる本作だけど、20年以上も人気を保つ最大の要因は何と言っても、主演女優=沢口靖子さんの衰え知らずな美貌と、マリコを地でいく実直なお人柄に尽きるんじゃないかと思います。

実際、結婚はおろか浮いた話の1つも聞こえて来ない沢口さんの清廉潔白さ、誰よりも台本を読み込んで撮影に臨むというストイックさは榊マリコそのもので、それが作品自体にもリアリティーを与えてます。

そんな沢口さんに感化され、全力で彼女を支えようと頑張る共演者たちの情熱、鉄壁のチームワークがまた作品世界とリンクして、その心地好さが我々視聴者にも伝わって来るんですよね。そこに少しでも嘘が見えたら、番組が20年以上も続くことは無かったんじゃないかと思います。

初期には見られたチーム内の対立や警察上層部からの圧力、妨害などの描写がすっかり無くなったのも、それがかえって嘘っぽく見えてしまうから、なのかも知れません。

確かに、どうしても逆らえない相手や乗り越えなきゃいけない壁があった方がドラマは盛り上がるんだけど、何も仲間内のゴタゴタに限らなくたってそれは描けるワケで、昨今の刑事ドラマに必ず登場してくる「保身の為に捜査を妨害する上層部」だの「主人公を目の敵にする同僚」だのに飽き飽きし、心底から辟易してる私から見れば、そういう輩がいっさい登場しない本作の方がよっぽど新鮮だし面白いと感じます。

そんな描写が無くたって、魅力的なキャラクターと優れた脚本さえあれば面白いドラマは創られる。それを証明して見せた『科捜研の女』を、やれワンパターンだのマンネリだのと言って他のドラマ制作者たちが軽視してるとしたら、それは大間違いだと私は思います。

2019年、テレビ朝日は開局60周年記念として『科捜研の女』シーズン19を通年放映、つまり平成と令和をまたいで1年間放映することを発表し、世間を驚かせました。

NHKの大河ドラマを除いて、ゴールデンタイムに1年間放映し続ける連ドラは今や皆無で、テレビ朝日としても『暴れん坊将軍』以来20年ぶりの快挙なんだとか。

マンネリだけでそんなことが実現するワケがなく、今あらためて本作の凄さを見直すべきなんじゃないでしょうか。
 
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『TEAM』1999

2019-04-28 00:00:20 | 刑事ドラマ HISTORY



 
1999年の秋シーズン、フジテレビ系列の水曜夜9時枠で全11話が放映され、好評につき2000年から2003年まで年1本ペースでスペシャルドラマ(計4本)も創られた、フジテレビ&共同テレビ制作による刑事ドラマ。

『古畑任三郎』シリーズの制作スタッフに脚本が『踊る大捜査線』の君塚良一さんという強力タッグで、まだ『踊る~』にそれほど失望してなかった当時の私は大いに期待したし、実際とても見応えがあったように記憶してます。

が、なぜかDVD化はされておらず、最近は再放送も無いので再見する機会がなく、内容はおぼろげにしか憶えてません。

文部省(現・文部科学省)の若きエリート官僚である主人公=風見(草なぎ剛)が、研修か何かで警視庁の叩き上げ刑事=丹波(西村雅彦)とコンビを組んで少年犯罪を捜査するストーリーで、『古畑~』&『踊る~』混合チームにしては結構シリアスなドラマでした。

エリート官僚の風見が性善説を信じる温厚なキャラで、現場捜査員の丹波が性悪説を押し通すクールなキャラという、『踊る~』とは真逆の構図を打ち出してる点も新鮮で良かったです。かつての『俺たちの勲章』を彷彿させるキャラ付けですよね。

あのころ少年犯罪が増加傾向にあり、被害者よりも加害者側の人権を手厚く保護する少年法を疑問視する風潮が強まった時期で、その問題に真っ向から切り込む真摯なドラマでもありました。

捕まった少年の更正を信じて罪の軽減を願う風見と、高い再犯率という現実を直視して厳罰を与えるべしと主張する丹波。

私はもちろん丹波派で、未成年者が相手だろうが一切容赦しない彼に拍手を贈ったもんです。更正できるか否か以前に、未成年であろうが無かろうが犯した罪に相当する罰は与えて当然。過失ならともかく確信犯には人権も性善説もへったくれも無いでしょう。破滅です。

天下のアイドル=SMAP(当時) の草なぎ君に性善説を唱えさせたのはたぶん建前で、創り手の本音はこっちにあったんだろうと思います。百歩譲って更正を信じるとしても、被害者より加害者側の人権が優先されるのはどう考えたっておかしい。

その一方で、何の罪も犯してない加害者の家族が袋叩きにされ、社会から抹殺されてしまうという矛盾。そんな世の中でどうして性善説など信じられるというのか? 破滅です。

レギュラーキャストは他に、水野美紀、大杉 漣、戸田菜穂、黒木 瞳etc…といった布陣。小泉純一郎元総理のゲスト出演も話題になりました。

DVD化されないのはデリケートな問題を扱ってるからなのか、版権にうるさいらしいジャニーズのせい(だとしたらもうOK?)なのか分からないけど、今あらためて観直したい作品の1つです。
 
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『ケイゾク』1999

2019-04-27 00:00:18 | 刑事ドラマ HISTORY









 
1999年に放映された主な刑事ドラマは、浅野ゆう子&田中美佐子のW主演による『ママチャリ刑事』(TBS系)、中森明菜主演『ボーダー/犯罪心理捜査ファイル』(日テレ系)、草なぎ剛&西村雅彦主演『TEAM』(フジ系)、そして沢口靖子主演『科捜研の女』(テレ朝系)と、女性刑事を主役にした作品が明らかに増えて来ました。

また、もう1つの傾向として挙げられるのが'95年にテレ東系で放映されたロボットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の影響です。'97年の『踊る大捜査線』にも顕著に表れてましたが、よりあからさまに「刑事ドラマで『エヴァ』みたいな事をやりたい」って趣旨で創られた(と思われる)のが、この作品。

メイン演出を務められた堤 幸彦さんの嗜好が全面に反映された刑事ドラマ『ケイゾク』は、1999年冬シーズンにTBS系列・金曜夜9時枠で全11話が放映され、カルトな人気を集めて年末にはスペシャルドラマ、翌年には完結編となる劇場版も公開され、さらに10年後の2010年には同一の世界観を有する連ドラ『SPEC/警視庁公安部公安第5課 未詳事件特別対策係事件簿』(長いわ!) もやはりTBS系の同じ枠で放映されました。植田博樹プロデュース、西荻弓絵メイン脚本という座組みも共通してます。

迷宮入りした事件を形だけ「継続」捜査させる為に新設された窓際部署「警視庁捜査一課弐係」に、形だけの研修で派遣された東大卒のキャリア官僚・柴田 純(中谷美紀)が、驚異的な記憶力・洞察力・推理力によって難事件を解決していく、形だけはありがちな「天才(変人)による謎解きドラマ」としてスタート。

柴田のぶっきらぼうな相棒=真山警部補に渡部篤郎、女子高生と不倫してる温厚な係長=野々村警部に竜 雷太、なぜか弐係に入り浸る一係の庶務=木戸 彩に鈴木紗理奈、キャリア組の冷血漢=早乙女管理官に野口五郎が扮するほか、徳井 優、長江英和、泉谷しげる、矢島健一、西尾まりetc…といったレギュラーキャスト陣でした。

『エヴァンゲリオン』の影響もさることながら、私としては『太陽にほえろ!』へのオマージュも見逃せないポイントです。

「柴田 純」っていう主人公の名前はジーパン刑事(松田優作)と同じだし、渡部篤郎さんは優作さんのモノマネみたいな芝居をするし、竜雷太さん扮する野々村係長はかつて「ゴリさん」と呼ばれてたことを仄めかすし、他にも「なんじゃこりゃあ」をはじめとする小ネタが満載でした。

我々と同じように『太陽~』を観て育った世代が、この時期からテレビ業界の中心で活躍し始めるんですよね。『太陽~』的な作劇がもはや化石となりつつある一方で、オマージュやパロディーが(刑事ドラマに限らず)あちこちで見られるようになります。

そんな半ばフザケた感じで始まった『ケイゾク』だけど、かつて妹が惨殺された未解決事件を執念深く捜査する、真山刑事の裏の顔が見えて来るにつれシリアス度が増し、精神論や心象風景を映像化する『エヴァ』的なカオス世界へと変貌して行っちゃう。

私自身は、そういう「謎が謎を呼ぶ」みたいなストーリーがあまり好きじゃありません。真相なんて作者が勝手にその時の都合で決めちゃうもんだし、そもそもこのテの謎には最初から答えなんか無いんだから。あったとしても大抵は後付けのもんでしょう。

結局、作者がその場その場で思わせぶりなヒントを振り撒き、観客を煙に巻いておちょくってるだけのゲームに過ぎないんですよね。そのテの作品全てがそうとは言わないけど、少なくとも『ケイゾク』と『エヴァ』には答えなんか最初から存在しない。ファンもそれを承知の上で謎解きゲームを楽しんでるんだろうと思うけど、私は趣味じゃありません。

だけど『エヴァ』は革新的なロボットアニメとしてリスペクトするし、それを刑事ドラマに応用してみせた堤さんのチャレンジ精神や、人を食ったようなユーモア感覚は決して嫌いじゃありません。

昭和刑事ドラマへの歪んだ愛情といい、コロンボや金田一耕助みたいな野暮ったいキャラを若い美人女優に演じさせる変態性といいw、堤幸彦さんにはやはり『エヴァ』の作者=庵野秀明さんに通じるものを感じます。

そんなワケで、思わせぶりで難解な方向へ行っちゃう後半は好きじゃないけど、ユニークなキャラクター達による独特な世界観を持った刑事ドラマとして、前半の『ケイゾク』は楽しんで観てました。殺人事件の謎を解くにせよ、堤さんが後に手掛けられるドラマ『トリック』シリーズを彷彿させる奇抜さと大胆さがあって面白く、退屈しません。

映像も音楽もスタイリッシュで、後続の刑事ドラマ群に少なからず影響を与えたんじゃないでしょうか。
 
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『太陽にほえろ!』#123

2019-04-26 00:11:21 | 刑事ドラマ'70年代









 
☆第123話『孤独のゲーム』

(1974.11.22.OA/脚本=鎌田敏夫/監督=竹林 進)

天涯孤独のボス(石原裕次郎)の身を案じたテキサス(勝野 洋)が、いきつけの小料理屋の美人ママ=悠見子(佐藤友美)と引き合わせます。

悠見子は満更じゃなさそうなのに、ボスは「余計な事するな」とテキサスを叱ります。やっぱりボスはゲイなのか?w

そんな折り、連続殺人事件が起こります。殺されたのは、家族も友達もいない孤独な女性ばかり。

犯人は一係に殺人予告の電話を入れ、犯行の動機を「独りぼっちで生きててもツラいだろうから殺してやった」とうそぶきます。

やがて、殺された女性たちと結婚相談所で面識があった、やはり天涯孤独な中年男=河村(井上博一)に容疑が絞られます。

追い詰められた河村は爆弾を調達し、テレビ塔の展望台に立てこもり、またもや一係に予告電話を入れて来ます。孤独に耐えられないから、居合わせた観覧客たちと一緒に爆死してやる、と。

そんな河村に、ボスは「お前と会ってみたい」と切り返します。「俺も天涯孤独の身なんだ。お前と話がしたい」……それは勿論、ボスがゲイだからじゃなくて、現場に駆けつけるまで爆弾のスイッチを押させない、つまり時間稼ぎの措置なのですが……

そんなボスの作戦に、まんまと引っ掛かる河村がまた、哀れなんですよね。彼もやっぱり誰かと話したい、共感してくれる相手が欲しいワケです。

そして現場に駆けつけ、エレベーターで展望台に上がったボスは、今にも爆弾のスイッチを押しそうな河村に、こんな質問を投げかけます。

「河村、1つだけ聞かせてくれないか」

「なんだっ?」

「なぜ独りで生きて来た」

「えっ?」

その瞬間、ボスは愛銃=ルガーP08の引金を引き、河村を1発で射殺してしまう! 質問しておきながら、その答えを聞かずにズドン!ですよw 残酷大将=鎌田敏夫さんの描くボスは、ホントいつも、怖いぐらいに非情です。

なぜ、独りぼっちで生きて来たのか? その答えを、瞬時に返せる人間はいない事でしょう。それを計算して、ボスはあんな質問をぶつけたのか?

息絶えた河村を見下ろすボスの表情には、何とも言えない哀しみ、そして孤独が滲んでました。やっぱりボスは、河村に共感してた。あの質問は自分自身への問い掛けだったのかも知れません。

ところで、ボスとの交際を諦めた悠見子は、店を畳んで帰郷する事になりました。

「もう飽きましたもの……独りで暮らすのは」

悠見子もやはり、大都会の孤独に耐えられなかった。ボスとの出逢いに最後の希望を託してたんでしょう。

「なんで引き止めなかったんですかっ!?」

テキサスの質問は、ボスが河村に投げかけた質問と通じるものがあります。河村を射殺した事で、ボスはその答えを見つけたのかも知れません。

「俺は今まで、あまりにも多くの犯罪につき合って来た。人の憎しみや悲しみや不幸せにつき合って来た。だから、俺だけ幸せになる気持ちになれないんだよ」

「誰だって幸せになる権利はありますよ、ボス!」

「その時は、俺がデカを辞める時だ」

ボスに限らず、七曲署の刑事たちが幸せになれない、あるいは幸せの絶頂で生命を落としちゃう、その理由がボスの台詞に表れてます。

チョー生真面目でストイックな岡田チーフプロデューサーのポリシーなんですよね。岡田さんご自身が、それくらいの覚悟を持ってドラマ創りをされてたんでしょう。

だけど、ボスには家族がいる。七曲藤堂一家という、実にむさ苦しい家族が…… やっぱりゲイなのかw

悠見子を演じられた佐藤友美さんは、当時32歳。’60年代から2010年代に至るまで息長く活躍されてる女優さんで、見たことが無いと仰る方はいないでしょう。

最初にボスと良い雰囲気になった、第9話『鬼刑事の子守歌』の松岡きっこさんと、何となくタイプが似てますよね。裕次郎さんの好みなんでしょうか?
 
 
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