ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「帰ってきたハイウェイパトロールマン」

2024-06-22 16:38:35 | コレクション

またまたTANAKA WORKSさんの新作モデルガンを買っちゃいました。これはもう仕方がない。仕方がないんです。

『太陽にほえろ!』をはじめ’70年代アクションドラマの刑事たちがほぼ全員使ってた、あの「MGCハイパト」のモデルとなったリボルバーが、ついにリアル&完全作動のパーフェクト・モデルガンとしてリリースされたんだから。

その名は「S&W M27 “The .357 Magnum” 3-½ inch HW Model Gun」!



ガンマニアの方には“釈迦に説法”でしょうが、実銃のM27は上記の通り(357マグナム弾を使う初のリボルバーだったので)“The .357 Magnum” と呼ばれ、“The Highway Patrolman” すなわち「ハイパト」はM27の廉価版である「S&W M28」の通称だったりします。

つまり今回の「帰ってきたハイウェイパトロールマン」っていうタイトルは嘘っぱち。だけどトイガンと’70年代アクションドラマに詳しい方なら「ああ、MGCハイパトがリアルになって帰ってきた話だな」とすぐに察してくれたはず。



これが1972年にリリースされた、プラスチック製モデルガン第2号にして初のリボルバー「MGC ハイウェイパトロールマン41」。3.5インチ以外の銃身は発売されてません。

そう、M27でもM28でもなく、これはあくまで「MGCのハイパト」なんです。言わば架空のリボルバー。



ルックスは明らかにM27なんだけど(そもそも実銃のM28=ハイパトに3.5インチモデルは存在しない)、M27のセールスポイントだった「357マグナム」カートリッジを使ってないことが最大の嘘っぱち。

それは「MGCハイパト」がモデルガン業界初の“プラスチック製リボルバー”だった為、従来の金属製に比べて軽そう=リアルじゃないイメージを払拭すべく、ひと回り大きな「41」サイズのカートリッジを使うことで少しでも重量を稼ぎたいのが理由だったみたいです。



上がMGCハイパトで、下がTANAKAのM27(グリップはアルタモント製)。明らかに後者のカートリッジ(本来のサイズ)が小さいけど、銃本体にヘビーウェイト材が使われてるから前者よりずっと重い。約50年に及ぶ進化の結晶!

そもそもMGCハイパトをなぜプラスチック(ABS素材)で作らなきゃいけなかったか、その理由まで書きだすと長くなるし面倒だし、ガンマニアなら誰もが知ってるしそれ以外の方は興味ナッシングでしょうから、やめときます。

とにかく、古参のガンマニアにとっても’70年代アクションドラマ好きにとっても「MGCハイパト」はベリーベリー・スペシャルな存在であり、その原型たる「S&W M27/3.5インチ」が最新技術により初めて(ルックスや重さだけじゃなく内部メカも)リアルなモデルガンとして降臨したんだから買わなきゃしょうがないっていう、私の言い訳に長々と付き合って頂いて恐縮ですm(_ _)m



ちなみに金属製モデルガンのM27は、MGCハイパト登場よりも前にCMC社がリリースしてました。(両社共とっくに廃業しており、入手は極めて困難。だから余計にマニア心をくすぐるワケです)



日本製リボルバー「リバティチーフ」をモデルガン化してくれた、あのA!CTION社が2年ほど前に「M27」リリースを予告し、ゴリさんまで駆り出したのに、なぜか未だ発売されず。いつの間にかその広告もホームページから消えちゃいました。

写真が4インチモデルゆえ私は買うつもり無かったけど、MGCハイパトと同じ3.5インチなら絶対買ったはず。当然、TANAKAさんも今後4インチや6インチを出して来るでしょうから、それを見越してA!CTIONさんは手を引いたのかも知れません。

ちなみにTANAKAさんは正真正銘のハイパト「S&W M28 “The Highway Patrolman”4インチ」のヘビーウェイトモデルガンも既にリリース済み。

まさかの「M10 “Military & Police”2インチ (大下勇次モデル) 」といい、徹底的に私のツボを突いてくるこのメーカーさんが怖すぎます!(どうやら企画してる人たちが同世代ゆえ、嗜好が近いんですね)

 

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『刑事ドラマ名作講義』

2024-06-09 16:16:05 | コレクション

先週『帰ってきた あぶない刑事』を観に行ったショッピングモールの本屋さんで「月刊 映画秘宝」の最新号をパラパラと立ち読みしてたら、今年4月に発売されたばかりの新書『刑事ドラマ名作講義』(星海社 刊/太田省一 著) を紹介した小さな記事が眼に飛び込んで来ました。その本屋さんで探したけど見つからず、即インターネットでポチッ。

映画を観に行かなければ知らずに終わったやも知れず、なんだか運命に導かれたような気がしつつ、持ち前のアンテナが働いて見事キャッチしたような気もしたり。

いずれにせよ、何かを「とても好き」であり続けると、こういうことも起きるんですよね。



『七人の刑事』『太陽にほえろ!』から、『古畑任三郎』『踊る大捜査線』『相棒』『MIU404』まで。テレビの歴史に燦然と輝く、名作「刑事ドラマ」19選を徹底解説!

テレビの黎明期以来、「刑事ドラマ」はつねにテレビドラマの中心にあり続けてきた。『七人の刑事』など、いまの刑事ドラマの原点となった作品が登場する1960年代から、『太陽にほえろ!』を筆頭に多彩なタイプが生まれた1970年代、『あぶない刑事』のようにコミカルな要素がヒット作の条件となった1980年代、警察組織をリアルに描いた『踊る大捜査線』など重要な変革が生まれた1990年代、そして刑事ドラマの歴史を総合するような『相棒』が始まった2000年以降まで。

日本の刑事ドラマ繁栄の理由を、歴史と作品の両面から深掘りする堂々の432ページ! (以上、ショッピングサイトに掲載された紹介文より)

で、『ダイヤル110番』(’57) を起点とする刑事ドラマ約70年のヒストリーを俯瞰しつつ、著者が深堀りする対象に選んだ作品が、以下の19本。

1 /七人の刑事
2 /特別機動捜査隊
3 /太陽にほえろ!
4 /非情のライセンス
5 /俺たちの勲章
6 /Gメン’75
7 /特捜最前線
8 /西部警察
9 /噂の刑事トミーとマツ
10 /あぶない刑事
11 /はぐれ刑事純情派
12 /古畑任三郎
13 /沙粧妙子―最後の事件―
14 /踊る大捜査線
15 /ケイゾク
16 /相棒
17 /警視庁・捜査一課長
18 /BORDER
19 /MIU404

異議なし!のラインナップではあるけど、ちょっと驚いたのが17番目の作品。これを特別視してるのは私だけだろうと思ってた、あの『警視庁・捜査一課長』が入ってる!

対象を連ドラのみに絞り、主人公が警察組織に属さない『ザ・ガードマン』や『キイハンター』等は除いても何百作とあるであろう刑事ドラマの、言わば頂点として選ばれた19本に、あのマニアックな番組が!w

その時点でもう、著者=太田省一さんはホンモノだ!と確信しました。いつぞや爆笑問題さんのラジオ番組にゲスト出演してた自称「刑事ドラマ研究家」さんとは全然レベルが違う!

実際、さわりだけ読んでも取材量と考察力がハンパじゃない。本のタイトルだけ見たときは「講義って、なんか上から目線やな」「わしに勝てるんか?」なんて思ったりしたけど、失礼致しました。

私がこのブログに“レビュー”と称して書いてるのは単なる感想文で、必要最小限の情報は調べて載せるけど、基本的には「好きか嫌いか」「おっぱいが出るか出ないか」で評価を下す、ただの独り言。

“講義”に必要なのは圧倒的な情報量と的確な分析力、そして個人的な好みを排した客観的な目線と、理路整然とした言語(文章)力。全てにおいて私は足元にも及びません!

ただ、刑事ドラマのことをもっと詳しく知りたい!と思ってる人にはバイブルになり得るけど、それ以外の人にはもしかすると、偏愛に満ちた私のブログの方が面白いかも知れない。いっさい無許可で載せてる画像も満載だし!(名作講義は残念ながら写真が一点も使われてません)

このブログを「おっぱい」目当てで訪問してるに違いない皆さんにとっては、ほぼ価値のない本と言えましょう。ほんとド変態の巣窟ですね!

それはさておき、まだ『あぶない刑事インタビューズ』が三分の一ぐらいしか読めてないもんで、本格的な受講は後日となります。せめて、著者による各作品のキャッチフレーズをここに抜粋することで、その視点の客観性や考察の的確さが伝われば幸いです。

☆テレビの社会的使命を担った刑事ドラマの理想形『太陽にほえろ!』。

☆青春ドラマの時代に生まれたバディもの刑事ドラマの原点『俺たちの勲章』。

☆無国籍な空間で繰り広げられる個性派たちのハードボイルド群像劇『Gメン‘75』。

☆時代に左右されない面白さ。脚本の力で魅せる刑事ドラマ『特捜最前線』。

☆まるで西部劇のような銃撃戦! 映画のスケールを目指した娯楽大作『西部警察』。

☆いまでもバディものを代表する名作。トレンディドラマ的「軽さ」の凄み『あぶない刑事』。

☆人情派刑事と事情を抱える犯人。変わらない庶民の哀歓に共感する『はぐれ刑事純情派』。

☆警察という組織の細部にこだわり、刑事ドラマの文法を書き換えた『踊る大捜査線』。

☆「変人刑事」ゆえに真相にたどり着く、杉下右京が決して失わなかった青臭さ『相棒』。

☆刑事ドラマの花形部署が舞台。2時間ドラマの世界観がルーツ『警視庁・捜査一課長』。

☆女性スタッフたちが手掛けたバディものの成熟したかたち『MIU404』。

……参りました。ウチはやっぱり「おっぱい」で勝負するしかありません。もっと真面目に刑事ドラマを語って欲しいとおっしゃる方は、この本がありますから迷わず私の飛行機から飛び降りて下さい。

☆☆☆☆☆☆☆

ところでこの機会に、我が家にある“刑事ドラマ研究本”のコレクションをざっと紹介させて頂きます。



映画『さらば あぶない刑事』公開に合わせて2016年に発行された、洋泉社MOOK(映画秘宝EX)『にっぽんの刑事スーパーファイル』。

『刑事ドラマ名作講義』に比べると“広く浅く”な内容だけど、そのぶん読み易いし、関係者インタビューやスチール写真も掲載された充実の内容で、入門書としては最適かも知れません。

『大都会』シリーズや『大追跡』、『大激闘/マッドポリス’80』『警視ーK』など“日テレ火曜21時枠のアクションドラマ”にけっこう頁を割いてるところが如何にも「映画秘宝」らしい!



同じ枠で放映された『探偵物語』や『プロハンター』も含む一連の作品を深掘りした2015年発行の『NTV火曜9時/アクションドラマの世界』は、山本俊輔&佐藤洋笑の共著による約500ページの単行本。



日テレ火曜21時枠ドラマの中でも『大追跡』のみにスポットを当てた、かわだ わか編·著によるワイズ出版の単行本『沖雅也と“大追跡”』は、『太陽にほえろ!』や『俺たちは天使だ!』など他の出演作も通して“沖雅也”という稀代のアクションスターを語り尽くす究極のファンブック。2008年に発行されました。



日テレの公式本や岡田晋吉プロデューサーの著書(回顧録)はたくさん出てるのに、客観的な視点による研究本が(同人誌は別として)意外と見当たらないのが『太陽にほえろ!』。

唯一、それに近い内容と言えなくもないのが、1993年に発行されたスターツ出版の単行本『毎週金曜夜8時 君は太陽にほえろ!を見たか? 〜熱き刑事達、今ここに甦る〜』。

生粋のマニアから見れば“広くて浅い“ファンブックって感じだけど、岡田プロデューサーの著書すらマカロニやジーパンの話題に偏りがちな中、ちゃんと全メンバーに光を当てた構成に私は感動しました。

特に、出演者インタビューに選ばれたのがボン=宮内淳さんとドック=神田正輝さんっていうセンスが素晴らしすぎる!(ありがちなゴリさんや殿下、ロッキーあたりは真面目すぎて面白くない。←私感です)



2008年と’09年に発行された、洋崎文移 編·著による『“七人の刑事”と幻の刑事ドラマ』と『“特別機動捜査隊”/物語の検証』は、研究本というよりは資料本。特にドラマ本編がほとんど現存しない『七人の刑事』の資料収集に人生を懸けたような、著者の執念には圧倒されます。



2003年から’09年まで全8刊が発行された辰巳出版のムック『刑事(でか)マガジン』の記念すべき創刊号。巻頭特集は結果的に痛すぎる記憶となった復活版『西部警察』。

前回の記事に書いた通り東映の息がかかったムックゆえ、当時まだ現役だった『はぐれ刑事純情派』やスタートして間もない『相棒』、そして過去作も『Gメン’75』を中心に東映系の作品が特集されがちだけど、初期は東宝の『太陽にほえろ!』や大映の『噂の刑事トミーとマツ』等へのリスペクトもちゃんと感じられました。

後期は『相棒』シリーズの提灯持ちに成り下がった印象だけど、刑事ドラマのみに特化した数少ない本ですから感謝の気持ちしかありません。



刑事物に限らずだけど、毎回1つの番組を大々的にフィーチャーする隔月刊『テレビジョンドラマ』は‘80年代に生まれた雑誌で、まだ読者が文通コーナーで(サークルの会員募集やビデオテープの取引目的で)個人情報を堂々と晒してました。

公式本が発売されてない『ジャングル』や『ゴリラ/警視庁捜査第8班』『刑事貴族』等の特集号はとても貴重かと思います。



1985年(昭和61年!)1月号=太陽にほえろ!特集第1弾では“本編フィルムのコマ焼き”という、当時としては画期的な試みが敢行されてます。巻末に「大好きな番組だからこれまでに無い特集を組みたかった」とのコメントが記されており、編集部の熱い心意気とTVドラマ愛が伝わって来ます。

この雑誌が廃刊されて以降、やがてテレビ雑誌の表紙はどれもこれも横並びでジャニーズタレント一色になっちゃいました。心意気はあっても圧力に屈するしかない、コンプライアンス時代の到来です。



ミリオン出版が『太陽にほえろ!』生誕40周年のタイミングで刊行したコンビニ本『男泣き!刑事ドラマ天国』。

『刑事ドラマ名作講義』がNHKのドキュメンタリー番組だとすれば、こちらは民放のバラエティー番組みたいにラフな感じ。マニア以外の人でも楽しめる点において、今回紹介した中で一番オススメしやすい本かも?

特筆すべきは『デカワンコ』&『ジウ/警視庁特殊犯捜査係』という“超”のつく異色作が、歴史的名作群と肩を並べて紹介されてること。2012年当時(旧ブログ)にも書いたけど、編集部に多部未華子さんのファンがおられるに違いありませんw



そしてトリは再び洋泉社「映画秘宝」、その第4弾ムックとして1996年に発行された『男泣きTVランド』。

刑事ドラマというジャンルの縛りは無いけど、我々世代を夢中にさせた’70年代“テレビ映画”への愛を同世代のライター陣が各々(悪口も含めて)思い入れタップリに綴ってます。

表紙が松田優作さん、裏表紙が萩原健一さんである事からも分かるように、おのずと刑事物や探偵物が中心になるワケです。




「暴力・犯罪・差別・友情・挫折・反体制……あの頃、ブラウン管は男たちの血と汗と涙で濡れていた!」

……とのキャッチフレーズに、時代の変化に抗おうともがくライター陣の心情が滲み出てます。『刑事ドラマ名作講義』とはまったく対照的に、私感と曖昧な記憶だけで書いてる感じ(たとえば好き嫌いとか、おっぱいが出る出ないへのこだわりとか)が私のブログに大変よく似てますw

原点はここにあるんですよね。だからトリに持ってきました。


 

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「M10 大下勇次モデル」

2024-05-19 15:45:25 | コレクション

予約してたタナカワークス社のモデルガン「大下勇次モデル M10 2inch Early Heavy Weight/STD」と、立東舎の単行本「あぶない刑事インタビューズ『核心』」が同じ日に届きました。



パッケージをご覧の通り、もうすぐ公開される映画『帰ってきた あぶない刑事』の関連グッズとして発売されたものだけど、モデルガンの方は『あぶデカ』好きが高じて買ったワケじゃなく、スナブノーズ(短銃身リボルバー)好きとミリポリ(S&W-M10 MILITARY&POLICE)好きが高じて購入した次第です。



トイガンの取扱説明書なんて、通常は必要最小限の情報しか載ってないペラペラなもんだけど、このモデルには全32ページに及ぶブックレットが付属。



それはこの商品が『帰ってきた あぶない刑事』とオフィシャルに提携したものであり、劇中で大下勇次(柴田恭兵)が使用してる銃と寸分違わず同じであるのを強調すると同時に、『あぶデカ』マニアではあってもガンマニアではない(ゆえに扱い方をよく知らない)ユーザーへの配慮もあるのかも知れません。



私のフェイバリット・モデルガンであるMGC「コルト・ローマンMk-III」から始まり、MGCパイソン→KSCキングコブラ→マルシンM586カスタム→コクサイM10カスタムと変遷してきた歴代“大下勇次モデル”の紹介コーナーなんて、まさに『あぶデカ』好きにもトイガン好きにも嬉しい企画と言えましょう。



映画公開に合わせた商品ゆえに当然、このモデルガンは初回限定仕様で高価格なんだけど、ショルダーホルスター(それもまた大下勇次モデル)とスピードローダーを付加したDX版も含めて、あっという間に予約完売したそうです。それだけ『あぶデカ』とM10には根強い人気がある。

M10の2インチはかつてコクサイ社が素晴らしいモデルガンを発売してくれたけど、それを凌駕するクオリティーのタナカワークス版は4インチと3インチ(正確にはM13)しか出ないまま数年が経っており、2インチは半ば諦めてました。ゆえに『あぶデカ』復活には感謝しかありません!



ウェイト入りの木製グリップとラバー製グリップアダプターの標準装備、そしてトリガー(引金)とハンマー(撃鉄)の“ケースハードン調”仕上げはSTD版もDX版も共通。

いずれノーマル仕様(グリップはABS、トリガー&ハンマーは黒)の廉価版も発売されるだろうけど、待てないし、どうせ木製グリップも買うからSTD版なら出費は大して変わんない。(むしろ安いかも?)

ちなみに私はショルダーホルスターもスピードローダーも使う機会が無いから、STD版の2倍近い値段のDX版は最初からアウトオブ眼中でした。

サバイバルゲームをやらない私にとって、ホルスターはあくまでモデルガン各々のケース替わりだから、コンパクトなヒップホルスターで充分。

M10の2インチ専用ホルスターは既に、ネットオークションで入手した本場ビアンキ製のしっかりしたヤツを持ってるし。



確かに『あぶない刑事』も柴田恭兵さんも好きだけど、大下勇次になり切りたいほどのマニアじゃないんで、ホルスターまでお揃いにする理由はない。

書籍もまた、ほぼ写真集に近いビジュアルブックや、ノベライズ、歴代シリーズの関連グッズやロケ地を紹介したマニア本なども発売されてるけど、別に欲しくない。

ただ、これだけは買わずにいられませんでした。



「あぶない刑事インタビューズ『核心』」。約500ページに及ぶ大作で、タイトル通りキャスト&スタッフ総勢50名へのインタビューを掲載した究極のメイキング本。

主要キャストのコメントなら他の媒体でも聞けるけど、プロデューサーや監督、脚本家から撮影、照明、美術などの現場スタッフ、さらに編集や整音の技師にまで及ぶコメントなんて、そうそう聞けるもんじゃない。

自分自身がかつてアクション物の映像作品を創ってたせいもあり、あらゆる立場から語られる製作秘話にはめちゃくちゃ興味があるし、しかもテレビの第1シリーズを中心にした内容なもんで、もう夢中になって読んでます。(過去に何度となく書いてますが、おフザケが過ぎた第2シリーズ以降は評価してません)

そうなると最新作『帰ってきた あぶない刑事』も観たくなるってもんです。



完結した筈なのにまた復活!って聞いても別に驚かなかったし、テレビ放映待ちで充分だと思ったけど、鷹山(舘ひろし)か大下どっちかの子供らしい娘(土屋太鳳)が登場すると聞いて、がぜん興味が湧きました。(主役のお二人もそれが出演の決め手になったそうです)

けれど今現在、映画館まで足を運ぶのは諸事情あって難しい。半年もすればCATVで観られるでしょうから、それまでM10をいじりながら待つとします。

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「MODEROID マジンガーZEST」

2024-02-03 16:55:07 | コレクション

今週、勤め先の介護施設で職員から1名、利用者からも1名コロナの陽性者が出て、感染対策しながらの業務で大変バタバタしました。ただでさえ(家族がコロナだったりインフルエンザだったりして)複数の職員が休んでる=人手不足に拍車がかかってるのに!

1年前(私がまだいなかった頃)にはクラスターまで行っちゃったらしく、冬場は毎年こんな状況になるかと思うとゾッとします。

もしクラスターになったら私自身も感染は避けられないだろうし、それを90歳の母に移しちゃうことを想像すると更にゾッとします。

昨日朝の検査では陰性だったけど、同じ建物内で陽性者が2人出たんだから既にウイルスを貰ってるかも知れない。

全国の施設で同じようなことが起こってるようで、本当にもう、地球は人類が住めない星になりつつある、その可能性がどんどん高まってるのは間違いないでしょう。

そんな日々の中で私は、ヘロヘロになって帰宅してメシを食ってから、コーヒーを飲みながらブログを書く時間だけを楽しみにしつつ、書かない日はグッドスマイルカンパニー社が最近リリースしてくれたプラモデル「MODEROID マジンガーZEST」を少しずつ組み立ててました。



以前、「マジンカイザー」のプラモに追加発売された武装パーツを着せて「ゴウヴァリアン」に変身させる課程をブログに載せましたが、あれと同じカテゴリーの商品です。

今回の「マジンガーZEST」は現在連載中のマンガ『破獄のマジンガー』に登場する主役機だそうで、マジンガーZを令和に相応しいデザインにアップデートさせたようなルックス。



マンガは単行本の第1巻が発売済みだけど、私は読んでません。複数のマジンガーどうしが互いに理由も解らないまま戦うっていうストーリーに魅力を感じないし、そもそも“兜甲児”が登場しないマジンガー物には興味ないんです。



けど、マジンガーZの流れを汲むスーパーロボットのフィギュアにはコレクター魂をくすぐられちゃう。先のゴウヴァリアンがその典型で、マジンガーっぽくてカッコが良けりゃ何でもいいワケです。

MODEROIDシリーズは全高15cm程度のミニマムさで、コレクションには適してるけど(老眼に鞭打って)組み立てるにはチマチマし過ぎて少々きつい。

そこを配慮してくれたのか、最も複雑なフェイス部分はすでに細かく配色されてます。(マジンカイザーもそうでした)



あとは接着剤も塗装も要らずニッパー1本でサクサク組めるので、老眼鏡とヒマさえあれば私でも2〜3時間で完成可能。



ただし、シールの細かさ&小ささには苦戦し、ちょっと辟易しました。別に貼らなくても成立するモデルだけど、元祖マジンガーZとは違ったアクセントになるから私は頑張って貼りました。

が、途中で息切れして背面は全部オミット。どうせ見えない部分だし。



そして完成。サイズが小さい上にド素人(しかも面倒くさがり屋)が造ったもんでパーティングライン等の粗が目立つけど、それでもカッコ良く仕上がるんだから昨今のプラモデルは本当に凄い!

やたら冠がでかい頭部デザインは好みじゃないけど、マッシブなボディは悪くない。

付属のエフェクトパーツと「スーパーロボット超合金」用の台座を使って、お馴染みの“ロケットパンチ”ポーズ。



ちなみにプロが造って塗装を施せばこんな仕上がり。



昭和時代に活躍し、引退したスーパーロボットを令和に造り直した“アップデート版マジンガーZ”として見れば(マンガは関係なく)愛着も湧いてきます。

アップデートと言えば、バンダイさんがまだ「ポピー」だった頃のウルトラヒット玩具「無敵の王者ジャンボマシンダー マジンガーZ」が今年の夏、ルックスはそのままに旧作の弱点を改良したアップデート版として復活!



ホビー誌にその特報記事が掲載されるとすぐに予約が殺到、発売は半年も先なのに各ショップでもう売切れ状態。Amazonでも既に定価より1万円近く高い“プレミア価格”になっちゃってます。

まあ「売れないことは無いだろう」とは思ってたけど、ここまでの勢いは予想外でした。”マジンガーZ“というキャラクターと“ジャンボマシンダー”というブランド、そして子供の頃に買ってもらえなかった昭和世代の“執念”とも言えるパワー!

プレミア化を待って転売するだけの浅ましい輩も大勢いそうだけど、私なんか足元にも及ばない愛を持ったコレクターが世界中にいますからね。まさに無敵の王者! もちろん私も予約済みですw


 

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「DX超合金魂マジンガーZ」

2024-01-01 00:17:14 | コレクション

2024年1発目の記事は、3日前に届いた新しいコレクションのご紹介となります。バンダイ社から発売されたばかりの「DX超合金魂マジンガーZ 50th Anniversary Ver.」です。

ロボットアニメのパイオニアにして金字塔『マジンガーZ』が一昨年にテレビ放映50周年を迎え、さぞや凄い記念アイテムが登場するかと思いきや、発売されたのは超合金魂シリーズのリニューアル版ばかりで、少々がっかり。

かたやトイガン業界もバリエーション展開でとにかく元手を安くして稼ぐ傾向が明らかで、ホント世の中がどんどん世知辛くなってます。

おっと、元旦早々から愚痴ってちゃダメですね。たとえバリエーションでもリニューアルでも、新製品はコレクターにとって無上の喜びです。

今回のマジンガーZは2012年に立ち上がった新ブランド「DX超合金魂」第1号のリニューアル版。主に頭部や両腕が新規造形され、前作よりもアニメのイメージに近づいてます。

まず度肝を抜かれるのがパッケージの大きさ。どこに置くねん!?って話ですw



↑箱上に立ってるのは通常サイズ(約20cm)の超合金魂マジンガーZ。ホントええ加減にしなはれって言いたいけど、この大ボリュームこそが「DX」たる所以だから仕方ない。



↑セット内容はザッとこんな感じ。前作では別売り(追加発売)だったジェットスクランダーやジェットパイルダー、アイアンカッター等が今回は同梱されてます。(しまった、ジェットパイルダーがスクランダーの陰に隠れて写ってない💦)

パッケージがあんなにデカいのは、本体と装甲パーツを収納できる“整備基地”風の格納庫が付属してるから。

その格納庫内に立ってるのが2012年版「DX超合金魂マジンガーZ」で、ああして半分だけ内部メカを見せるディスプレイも可能。

手前のまだ装甲パーツを着けてない(内部メカむき出し)状態なのがリニューアル版で、その下にある緑のボックスは、ボタン操作でマジンガーZの眼や放熱板を光らせたり、石丸博也さんによる必殺技のシャウトや、水木一郎さんによる主題歌&挿入歌を本体内蔵スピーカーから流すためのリモコン装置。



↑完全装甲状態。「パイルダー・オン!」や「光子力ビーム!」の音声&効果音と同時に眼が光り……



↑「ブレストファイヤー!」で胸の放熱板が光ります。これらのギミックも2012年版よりグレードアップされてます。



↑そんなワケでマジンガー玩具の究極形とも言えるDX超合金魂リニューアル版は、ホコリが被らないよう私の部屋の本棚1号(というよりDVDラック)に完全装甲状態でディスプレイ。昨日まで2012年版が立ってた場所です。



↑そして2012年版は格納庫と一緒に、本棚2号の右側にあるモデルガン・ミュージアム上に移動。

かなり高価なリニューアル版を買うのに迷いが無かったのは、こうして2012年版を(ホコリを気にせず)ガラスの外へ出したかったのと、完全装甲と半装甲の2バージョンをディスプレイしたかったから。

まあ、何にせよ買っただろうけどw



↑最後に、フルセットの紹介画像で写し損ねたジェットパイルダー(小さいけど)と一緒に、ジェットスクランダー&カタパルトをパチリ。これだけで昭和男子はワクワクしちゃうワケです。



1度外すと付け直すのにメチャクチャ難儀したロケットパンチや、ポロポロと外れやすいフェイスパーツ、操作しにくいリモコン装置など、前作で感じたストレスは今回のリニューアル版でほぼ解消され、私は満足してます。

ただ、発光&音声ギミックの電源スイッチが胸部の装甲をいちいち外さないと押せないのと、発光させなくても最初から眼が黄色いバージョンのフェイスパーツが付属してないのが残念。私はあまりイジらず飾っとく派なもんで、特に後者は何とかして欲しかった。

そんな課題も残しつつ、これでマジンガーZの玩具も一段落かな?と思いきや、なんとあの「ジャンボマシンダー」のリニューアルも計画されてる上、旧マジンガーシリーズ第3弾の『UFOロボ グレンダイザー』がリブートされ、新作TVアニメ『グレンダイザーU』として蘇るそうで、しかも我らが兜甲児&マジンガーZも登場するらしい!



ということは新グレンダイザーはもちろん、原作版に近いデザインと噂される新マジンガーZも確実にフィギュア化されるはず。こりゃもう、終わりが見えません。きゃっ!😆

ちなみに「弓さやか」も登場予定らしく(キャラクターデザインは『エヴァンゲリオン』の貞本義行さん!)、我が地域でいつ観られるかは不明だけどアニメ『グレンダイザーU』も今から楽しみです。



そういや、昨年の元旦もさやかさん(のパンティー)でしたねw
 

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