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稲本 響×武田双雲 LIVE 行ってきました

2007年03月24日 | 映画・コンサート・演劇
稲本 響 × 武田双雲 LIVE 行ってきました






3月26日 金曜日 午後7時 青山スパイラルホール。

ピアニスト 稲本 響と
書道家   武田双雲

音と書が奏でる魂のコラボレーションのライブが始まる。




 音と書の会話が、はじまる





静まりかえったホールに
ただ、墨をする音だけが、響く。

それは遠い記憶を呼び戻すかのように
心地よさをともなって

ただただ、墨をする音だけが、響く。


やがて、武田双雲が一枚の半紙を手にとり
筆を動かす。

半紙がひるがえる音。
筆のすべる音。

それぞれが、私達日本人の心に静かなゆらぎをもたらす。

光  朝  夜  さみしい・・・





やがて、稲本のピアノが
双雲の書に光をあてるように、流れ出す。


スタインウェイが語りかけはじめる


稲本のピアノは自由自在に
この世にあるもの全てを描き出す。


まだたよりない 早春の光


雨上がり 葉に残った一滴の雨粒


自意識過剰な、猫の歩き方


恋する孤独  


おしゃべりがとまらない、セレブな女性


果てなく広がる 大きな夢


躍動感あふれる 夏の祭り


赤も 青も 緑も 黄色も


すべての色をも、スタインウェイで描いてしまう。






 心で、感じるもの すべて。






双雲が左手と右手を
使い分けながら
大きなキャンバスに言霊を映し出す。


” 恋  熱  共  笑 

  歩  衝  失 ・・・。”


” 迷  迷  迷  悩
  
  光  朝  進 ・・・。”


” 夢 ”


” 希望 ”


細やかでいて勢いのある筆はこび






私達は、体感しているものを
話し言葉ぬきにして

こんなにも、ハートの奥深くまで届ける
コミュニケーションの方法があることを

毎日の生活の中で忘れてしまっているようだ。


90分のライブの間、

二人は一度も、”声”を発しない。

けれど、ずっと二人は”会話”をしていた。


”書” と ”音” という

全く違うフィールドでありながら、

それぞれの”力”を融合させてひとつの空間を生み出す。

それは、私達をも包み込む、大きな大きな力だ。



心で感じたものを心のままに表現し、

それをまた、私達の心が受け止めていく・・・。



そんな、

稲本 響 × 武田双雲 のLIVE 。







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