細軸の鑿を新調したのを期に、前から気になっていた鑿柄を
少し手直しした。(画像上が新調した鑿柄:かなり細い感じ)
上に比べると必要以上に太く違和感を感じる
とりあえず穂を抜いて冠、口金も取り外し豆鉋で削り込み作業
以前頂いた資料に拠ると、柄丈から口金分の高さを引いた残りを
3等分し、打面から口金に向かって3分の2まではストレート
その先は口金に向かってゆるくテーパーというのが基本的な形。
今回はそこまで厳密にできないので口金の広い方の太さと柄の太さが
なるべく同じ太さになるように削り込んでみた。
次に口金の付け根部分を左画像の様に、面取り加工
口金と冠の取り合わせは下の様に冠の狭い方の内径と口金の
広い方の外径が同じなのが理想的だそうだ。
これにより自ずと柄の太さ、プロポーションが決定される。
市販の冠下げ器で冠を下げると、どうしても矢印部分がめくれて
痛んでしまうので、一回り大きな冠を下に敷いて冠を下げてみた。
こんな感じで冠を痛めずにきれいに下げる事が出来た。
刃を戻す前に冠から出ている木部も叩き丸めて完成。
追い入鑿:この場合板目が正面に来て木使いもおかしかったので、
柾目が正面に来るようもすげ直した。
叩き鑿
鉋で削る際にあまりつるつるに仕上ずに面巾一分くらいに刃痕
を残してやったので手が滑らずいい感じである。
見た目もぐっとシャープな感じに仕上がり、気持ちよく道具が使えそうだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます