れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

サイハイラン(采配蘭)とガンゼキラン(岩石蘭)とマヤラン(摩耶蘭)

2019-05-21 07:09:13 | 野の花日記

サイハイラン(采配蘭)
<ラン科サイハイラン属>
山地の木陰に生える多年草。
長さ3センチほどの淡緑色~紅紫色の花が10個~20個つく。



花は最盛期には横を向くが、
その後下向きに垂れる。



花茎の高さは30~50センチ。

 

葉は長さ15~50センチの先の尖った長楕円形。
(画像ではもう枯れている)



地下茎に、茎の一分が肥大した卵形の偽球茎が1年に1個つき、
そこから1~2枚の葉が出る。

 

 

花の画像の左に花は枯れているが葉が残ったもの。


ガンゼキラン(岩石蘭)
<ラン科ガンゼキラン属>
常緑樹林帯内にはえる多年草。
葉は3~5枚付き、狭長楕円形で長さ30~50センチ、
幅5~8センチ。


花茎はやや太く、
高さ40~60センチになり、先端に5~18個の花をつける。

 

花は淡黄色で乾くと暗青色を帯びる。
萼片と側花弁は肉質で狭長楕円形、
長さ3~3,5センチ、幅1~1,5センチある。

 




唇弁はくさび状卵形で先端には多数のひだがあり
褐色を帯びる。

マヤラン(摩耶蘭)
<ラン科シュンラン属>
石神井公園の三宝寺池のベンチの下や木道のわきで、
2~3年前に出会ったが、この頃は見つからない。

 

菌類に寄生するので、光合成の必要が無い。
緑の葉は無く、茎の下部に麟片葉が数個付く。
花は白色で、萼片の中央に赤い筋がある。

 

 

 

 

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クスノキ(楠)の花

2019-05-20 07:59:22 | 木の花

クスノキ(楠)の花
<クスノキ科クスノキ属>
暖地に自生するほか、神社などに植えられている常緑高木。
中国名は楠。

巨木になることがある。
樹皮は暗褐色で短冊状に縦に裂ける。



葉は互生し、長さ5~12センチの卵形または楕円形で先は尖り、
基部は広い楔形。
ふちは全縁で、3脈が目立つ。

 

葉を切ると樟脳の匂いがする。

 

 

葉のつけ根から円錐花序を出し、
黄白色で直径約5ミリの花を咲かす。
花被片は6個で内側に毛がある。
雄しべは12個で3個づつ輪状につき、
一番内側の3個は退化して仮雄しべになる。
雌しべは1個。




果実は直径8~9ミリの球形で、
10月~11月に黒く熟す。


 

おまけは、食草にしているアオスジアゲハの幼虫。


 

 

 

 

 


 

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コマツヨイグサ(小待宵草)

2019-05-19 06:23:14 | 野の花日記

コマツヨイグサ(小待宵草)
<アカバナ科マツヨイグサ属>
北米原産の帰化植物で2年草。
(我が家の近くのコンクリートの駐車場に群生していた。)
根元から分かれた茎が一面に広がる。



直径2~3センチの花は淡黄色で、薄い4枚の花弁がある。



他のマツヨイグサと異なり。茎が根元から分かれて
地面を這って広がるのが特徴で、
草丈は20~60センチになる。

 

 

葉には羽状に裂けるものやふちが波打つものなど変異が多い。
海岸の砂地やその近くの草地、河原でよく見られる。


 

 

 

 

 

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トウバナ(塔花)

2019-05-18 04:58:52 | 野の花日記

トウバナ(塔花)
<シソ科クルマバナ属>

山地や田の畔などのやや湿ったところに生える多年草。
茎は根元から束生し10~30センチになる。

よく観察すると、筒状の花は上下に分かれ、
さらに3つに分かれる。
下唇には丸くシンプルな模様がある。
萼の脈にはわずかに短い毛がある。

 

 

葉は対生し、卵形または広卵形で長さ1~3センチ、
幅8~20ミリで葉柄がある。

 

 

枝先に淡紅紫色の唇形花を数段に輪生する。


花冠は長さ5~6ミリ、額は長さ3~4ミリで短毛が生える。

 

和名は塔花で、花穂の形にもとづくが、
塔に見立てるほど花序は長くない。

 


 

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カラスビシャク(烏柄杓)

2019-05-17 06:52:25 | 野の花日記

カラスビシャク(烏柄杓)
<サトイモ科ハンゲ属>

畑の雑草として普通に見られる多年草。
葉柄は細長く長さ10~20センチ、
下部に零余子(むかご。珠芽)がつく。

 

葉は3小葉からなる複葉。
葉よりも高い20~40センチの花茎を出す。

 

 

仏炎苞は緑色または帯紫色で長さ5~7センチ。


 

内側に細毛がありビロード状。
漢方では球茎を半夏といい薬用にする。


 

カラスビシャクの花序は、緑色の筒の中から、
細いひも状のものが外に出る。
この花の形を柄杓に見立てたが、人間が使う柄杓より小さく、
柄杓としては使えない事からカラスがつき、
カラスビシャクとなった。

 

 

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ゴウダソウ(合田草)の花と実

2019-05-16 05:46:18 | 野の花日記

ゴウダソウ(合田草)の花と実
<アブラナ科ゴウダソウ属>
帰化植物で宿根草。
荒地や乾燥した土壌を好む。


茎は直立し、
普通、紅紫色のアブラナ科の花を咲かす。
(他に白色や青色になる個体もある。)
花弁は4枚で1,5~2,5センチで夜間に芳香がある。

 

属名のルナリアはラテン語で月を意味する。
(果実の形を月に例えた)



葉は卵形で鋸歯があり、
下部の葉は長い柄を持つ。
上部の葉は無柄で、両面に白い毛が生える。



果実は2~7センチで、
楕円形~円形をしている。



扁平な果実で、熟すと果皮がはがれ、
薄いうちわ形の隔壁だけが残る。

和名のゴウダソウ(合田草)は、
私的には数年前の小石川植物園で初めて出会い知ったことです)
フランスから種子を持ち込んだ東京芸大の合田清に由来する。

 





 


 

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オオバウマノスズクサ(大葉馬鈴草)

2019-05-15 06:08:08 | 野の花日記

オオバウマノスズクサ(大葉馬鈴草)
<ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属>
山地の林内に生えるつる性で、
周りのものに巻き付いて高さ2~3メートになる。

茎や葉、萼の表面には軟毛が密に生える。
葉はやや厚く、円心形または三角状心形で長さ5~8センチと大きい。
裏面は灰白色を帯びる。



葉のわきから4~5センチの花柄を出し、
長さ2~3センチの花を1個つける。



萼は筒状でサキソフオンのように強く曲がり、
縁は浅く3裂する。



内側には紫褐色のすじがある。

 

 

蒴果は長楕円形で長さ5~7センチ、
6裂し、中に多数の種子がある。

 



ジャコウアゲハの食草でもある。

 










 

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カラタネオガタマ(唐玉招霊)

2019-05-14 06:05:08 | 木の花

カラタネオガタマ(唐玉招霊)
<モクレン科オガタマノキ属>
江戸中期に渡来し、
暖地の神社や庭に植えられている常緑小高木。

高さ3~5メートルになり、
若枝や葉柄に褐色の毛が多い。



葉は長さ4~8センチの楕円形または長楕円形で、
縁がやや波打つ。
表面は濃緑色で光沢があり革質。



5~6月、直径約3センチでバナナの香りがする花を咲かす。

 

 

花弁と萼片はともに黄白色でふちは紅色を帯び、
内側に紫紅色のぼかしがある。

袋果は10~11月に熟して裂け赤い種子を出す。

中国名は含笑花と言う。

 

 


 



 

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コナスビ(小茄子)

2019-05-13 05:57:21 | 野の花日記

コナスビ(小茄子)
<サクラソウ科オカトラノオ属>

コナスビの名は、ナスに似た小さい果実をつける事から。
平地から山地まで広く分布し、
道端や草地などで見られる。



草丈は5~20センチほどで、
茎は地面を這うように広がる。

 

 

先の尖った広卵形の葉は、
対生し、葉や茎には柔らかい毛が生えている。




葉腋から短い柄を伸ばし、
直径5~7ミリの星形の黄色い花を一つずつつける。




果実は暗い紫色で、
直径5ミリほどの球形。

熟すと5つに裂けてたくさんの種子を出す。

 

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アイイロニワゼキショウ(藍色庭石菖)

2019-05-12 04:26:22 | 野の花日記

アイイロニワゼキショウ(藍色庭石菖)
<アヤメ科ニワゼキショウ属>
アヤメ科の多年草で、草丈は15~30センチ。



北アメリカ原産の帰化植物で、
属名はギリシャ語でなぜか豚の鼻。



葉は線形で、基部は茎を抱く。
5~6月、枝先または茎頂に径1~1,5センチ程度で、
薄青色の花をつける。

 

 

花被片は6個。花被片の先端部は糸状に尖る。
花後の果実は径6~7ミリ程度の偏球形蒴果。



全体にニワゼキショウに似るが子房がより大きい。
上は目黒植物園で下は光が丘公園で出会ったもの。

 



ニワゼキショウの薄紅色。
日当たりのよい芝生や道端に生える。

 

 


 

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