ヤブタバコ(藪煙草)
<キク科ヤブタバコ属>
林の中などによく見られる1年草または越年草。
横に伸びた枝に多数の黄色い花を並べてつける。
花の頃には枯れることがある。
頭花は1センチほどで、筒状花ばかりなので、
咲いているようには見えない。
横枝の葉のわきに下向きに並んでつく。
葉っぱばかりが目立つが、
これでも蕾を付けている全体像です。
ヤブタバコ(藪煙草)
<キク科ヤブタバコ属>
林の中などによく見られる1年草または越年草。
横に伸びた枝に多数の黄色い花を並べてつける。
花の頃には枯れることがある。
頭花は1センチほどで、筒状花ばかりなので、
咲いているようには見えない。
横枝の葉のわきに下向きに並んでつく。
葉っぱばかりが目立つが、
これでも蕾を付けている全体像です。
ヒロハホウキギク(広葉箒菊)
<キク科シオン属>
空き地や道端などにはえる。
ホウキギクよりも葉の幅がひろいことから
名づけられた・とあるが、
そんなに葉が広い感じはしないのだが・・。
花は間違いないと思う。
北アメリカ原産で、日本では1960年代に確認された
帰化植物。
茎は直立し、葉の長さは10~15センチとある。
(私が見たものはそんなに長くはなかったのだが)
幅は7~10ミリ。(もう少し幅も無いかも)
縁に5~10対の鋸歯がある。
(たぶん・・鋸歯は無かったような気がする・・)
葉の基部は茎を少し抱く。
花は径7~9ミリ、
白~淡紅紫色。
筒状花は冠毛より長く、舌状花の筒部も冠毛とほぼ同じ長さ。
花を上から見た時に冠毛がややみえる程度で、
目立たない。
舌状花が乾いてくると小舌がコイル状に巻く。
総苞は長さ約5ミリ。花期は8~10月。
ムラサキホウキギクと言うのもあるようだ。
同定が難しく、解る方がいたらお知らせください。
アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
<マメ科ヌスビトハギ属>
北米原産の帰化植物。
荒れ地や道端に生え、草丈1,5~1メートル。
花は長さ6~8ミリ。
ヌスビトハギより大きく色も鮮やか。
豆果は盗人がしのび歩く足跡に見立てたもので、
ヌスビトハギはサングラスのような形の果実が2節あり、
アレチヌスビトハギは、3個以上つくので、
見分けがつく。
紅色のマメ科の花が可愛い。
葉は3出複葉で小葉は卵形。
↑はアレチヌスビトハギの実
盗人の足跡は3個以上つく。
↑はヌスビトハギ。
実は見にくいが、盗人の足跡が2個ついている。
花も小さく色も淡紅色。
アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)
<キク科センダングサ属>
北アメリカ原産の1年草。
各地の湿り気のある荒れ地や道端に普通の雑草として
全国的に生える。
茎は暗紫色で角ばり、丈高くなる。
葉は長い柄があり対生する。
黄色の頭花を囲む総苞が葉状で四方に開くのが特徴。
そう果はくさび形で、先端に2個の棘があり、
衣服にくっつく。
ヤマジノホトトギス(山路杜鵑)
<ユリ科ホトトギス属>
山地に生え、花は葉のつけ根で咲き
反り返らない。
ホトトギスと同じように、
鳥のホトトギスの羽に似た斑点がある。
茎に斜めに下向きの毛が密生することや
花が茎の先や葉のわきに1~3個付くことで、
ヤマホトトギスと区別する。
花の上部は平らに開き、反り返らない。
ヤマホトトギスは花が反り返る。
↑はヤマホトトギス。
見事に花が反り返る。
ゴンズイ(権萃)の実
<ミツバウツギ科ゴンズイ属>
山地に生える落葉小高木。
樹皮は黒緑色で灰褐色の皮目が多く
縦に不規則な割れ目が入る。
葉は長さ10~30センチの奇数羽状複葉で
対生する。
小葉は狭卵形で縁に鋸歯がある。
花は径4~5ミリの淡黄緑色の花を多数咲かす。
果実は半円状の袋果で赤く熟して裂けると
↑光沢のある黒い種子が現れる。
ゴンズイの名の謂れは諸説あり、
魚にもゴンズイがあり、
「役に立たないもの」と言う説があるが、魚は食べられるし、
植物のゴンズイも果実が薬用になり、若葉は食用になり、
これも当てはまらない。
植物のゴンズイには方言名がたくさんあり、
イヌノクソ、ネコノクソノキなどひどい名前があります。
木材が臭いのでゴンズイの木材は、殆ど使われない。
ゴンズイ属にはゴンズイ一種しかないそうで、
ちょっと不思議な木かもしれません。
ダンドボロギク(段戸襤褸菊)
<キク科タケニグサ属>
北米原産の帰化植物。
畑や草むらに生える。
草丈は50センチ~1メートル
葉は細長くふちに不揃いの鋸歯があり、
互生する。
枝分かれした茎の上部に、
筒状花だけでできた径1センチほどの
小さな細い頭花を上向きにつける。
花は下の方は白く、先端は淡い黄色。
愛知県の段戸山で発見され、
花が終わった後につく白い綿毛のような冠毛を
襤褸(ボロ)に例えたのが名前の由来。
今は東京の道端でもよく見られる。
ナンバンギセル(南蛮煙管)
<ハマウツボ科ナンバンギセル属>
古くはオモイグサ(思草)と呼ばれた。
ススキやミョウガなどの根元に生える寄生植物で、
植物の根から養分を吸収している。
葉緑素が無く全体に赤紫色。
これはミョウガのそばに生えていました。
茎は短く葉は鱗片状に退化。
15~20センチほどの花茎が茎のように見える。
花は淡紫色の筒形で舟のような萼がある。
山地ではオオナンバンギセルが生えるそうだ。
長い柄の先に俯くように咲く姿を煙管(きせる)に
見立てたもの。
ミズタマソウ(水玉草)
<アカバナ科ミズタマソウ属>
山野の日陰に生える。
草丈は20~60センチ。
花は小さくて目立たない。
果実がその名の通り水玉のようで、
丸い果実に白い毛が密生し、
露に濡れた姿に見立てたもの。
紫色はヤブラン。
水玉がかわいらしい。
茎には下向きの細い毛があり、
葉は対生して鋸歯がある。
花は白色かやや淡紅色で小さい。
丸い果実は径3~4ミリで溝があり、
かぎ状に曲がった毛がつく。
ゴキズル(合器蔓)の花
<ウリ科ゴキズル属>
水辺にはえる1年草のつる草。
毎年、ゴキズルの花と実を楽しみにしている。
同じような場所に生えていたが、
1年草というのが今回、納得できた。
いつも生える場所が移動していて、
池の違った場所で群生しているのを見つけてホッとした。
果実は熟すと上半分が蓋のように離れ、
中の種子が零れ落ちる。
和名の合器蔓はこの実の形による。
雌雄同株で夏から秋にかけて
葉のわきに黄緑色の1センチほどの雄花を総状に数個つけ、
基部に雌花を1個つける。
果実はまた実った時のお楽しみに
とっておきましょう。