まこGの認知落書

世の中の変化のスピードが早く理解できない事が多い。
これは,自身の存在確認かもしれない。

読書

2008-12-01 | 日常

 読み進む 叶わぬ恋に 身を窶(やつ)す
     貫一の哀れ 胸に覚ほゆ

 退職すると、文字通りの「晴耕雨読」生活になる。
雨の日は 本当にヒマである。こんな時は読書に限る。
以前 mild さんがブログで紹介した隣町の図書館の会員にもなった。

 尾崎紅葉 金色夜叉
「1月17日 来年の今月今夜 再来年の今月今夜 僕の涙でこの月をきっと曇らせてみせる」
 貧乏書生の貫一が、婚約者の宮が金持ちの富山の元に嫁ぐことに、心を移したと怒り、悲しみ 熱海の海岸で足蹴にした 有名なシーンである。

そして貫一は極悪非道な高利貸しとなり財をなしてゆく。宮はその後没落してゆく。

 宮は、貫一の自分への一途な想いが、貫一の将来を小さくしてしまうのではと、
貫一に大きく羽ばたいてもらいたい。の気持ちだったのではないだろうか。
 これも大きな愛である。

 熱海の海岸に確かこんな句があったと思う。

 「宮に似た 後ろ姿の 春の月」
作者は、後姿と表現し 宮の寂しい想いを詠んだのに違いない。

 本は いろいろな 想いを 私に伝えてくれる。

 


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