Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

藤沢周平記念館

2013-06-11 10:50:58 | 

     初夏の日差しと
     生い茂る緑が心地いい鶴岡公園----
     こんな素敵なロケーションの中に
     「藤沢周平記念館」はあります



     数多くの歴史・時代小説を世に残し
     今も 年代問わずたくさんの読者のこころを捉えて離さない
     藤沢作品----彼が生まれて青年期までを過ごしたのが
     ここ庄内=鶴岡です
     《藤沢周平記念館》ではそんな彼の全作品の魅力と
     作品制作の背景などに深く迫っています

     藤沢の作品は、(武家もの)、(歴史小説)、(市井小説)(伝記小説)
     などに分けられますが、そのすべてにおいて
     共通するのが、英雄豪傑が登場しいないことです

     やり場のない悲哀を抱えていたり
     武士のプライドを支えに与えられた運命を生き抜く
      主人公はすべて誠実で凛呼としています

     そんな主人公に読者は共感し、ひたむきな生き様にこころを打たれるのでしょう
     そして「命とは何か?」「人生とは何か?」と問いかけてくるのです

     純情さと強さを備えた女性を描く「花のあと」


     それは、《歴史小説》でも同じです
     「一面的でない複雑さの総和が歴史の真実」であると
     藤沢が言うように
     あえて、伝記や風聞は徹底的に排除して
     想像力を膨らませ新たな息吹を主人公に吹き込むのです

    先入観を無くしたうえで、
     歴史の闇の部分に踏み込む藤沢の制作スタイルによって
    他の歴史・史伝ものにはない
    独自の主人公が存在します

    「蝉しぐれ」や「たそがれ清兵衛」くらいしか読んだ事のなかった
     私。。。。もっと藤沢作品が読みたくなってきました

     そしてさらに、藤沢の作家人生にも迫っていきます・・・・  
     
    
     

     

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