はいまん彩に猫が登場してから、もう10年は
過ぎるように思う。
そんな中、昨年からハンドルネーム、「ビナカ」さんの
飼い猫“翔”くんを描かせていただいている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/04/9a10289796b1b8fc3ba97d783fc296f0.jpg)
もうひと方、Iさんという野良ネコばかりを
UPされている方がいて、描く許可をいただいたので、
今描いているとこなのだが、たまたま翔くんと
野良くんを交互に描くタイミングになってしまった。
2~3作同時に進行するのは、珍しくないが、
翔くんと野良くんははじめてなのだ。まだ下絵の
段階だが、やっぱり飼い猫と野良では、表情が
違うなあということをつくづく思わされた。
毛並みの汚れ具合いはもちろん、眼が違うのである。
翔君の、飼い主の愛情を一身に受けて育っている瞳は、
穏やかで何の疑いももたないような澄んだ愛くるしい眼だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/84/38a8762c2b6d01669153f8899277df51.jpg)
それに比べて野良たちは、まず、飼い主に捨てられた
という裏切りに会い、風雪にさらされ、日々餌の調達に
追われているのである。その眼は猜疑に満ちて用心深く、
餌を人にもらっていても、上目使いにチラと人の
顔色をうかがい、どこか哀愁に満ちた憂いを漂わせている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/26/139757b05f6b4863dadc24bcd8226cf5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/f7/981216df0affb37c29edaebe6f645fd3.jpg)
そんな時、もう一枚描こうとして、はたと下絵の鉛筆が
止まってしまった。
野良に声かければ返る秋の声
issei
この句を描こうとしているのだが、持っている
資料に、この句に合う野良の写真がないのだ。
そこで、翔君を描こうとしたが、翔くんの穏やかで
澄んだ瞳が“野良”という句に合わないのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/07/401f367ca67802614f3dc58b1e5b7524.jpg)
解決法は二つ、一つは野良ネコの資料を探し出す。
もう一つは、野良を“猫”に変え、
猫に声掛ければ返る秋の声
とすれば翔くんを使えるのである。
はてさて…いかがしたものか…
私的過ぎる悩みであほらしいでしょうが、
大いに悩み、迷っておりますデス…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/c9/9d34348353f1dcb4dd3556e104da5355.jpg)