声はすれども…

友人のF氏から「今年の柿は豊作だよ」との

連絡を受け、彼の家へ出掛け、すでにもいであった

柿をビニール袋に詰め、頂いてきた。

 

後で洗って整理しようと、ビニール袋に入れたまま

部屋の隅に置いておいたところ、「チョンチョン」

という虫の音が…。

 

自然の物をいただくと、よくあることなので、

確認のため、袋を覗いた瞬間、何かが飛び出た

ような気がした。

 

その後、いくら袋の中を覗いても虫らしきものは

見当たらないので、柿をきれいに洗って、きれいな袋に

詰め直し、部屋の隅に置いておいた。

 

しばらくすると、どこからともなく「チョンチョンチョン」

そんなに大きな声ではなかったが、何せ部屋の中なので

ハッキリと聴き取れる。

 

その後、探せども探せども、見つからず、とうとう

その虫の音をBGMに一夜を過ごすことになったのだった。

 

まあ、これも秋の風情と、こちらは気楽に思っていたが、

身内らは安眠どころではなかったようだ。W

 

追記

虫は、翌朝、台所に洗って置いてあった熟柿にへばりついて

いるのを見つけ、とっとと外に出ていただいた。W

 

 

 

• 似顔絵・イラスト
 
• ペットのイラスト作成

川端一生

ペットの似顔絵、肖像を描きます いい思い出や友人へのプレゼントに。

マンガ家をリタイヤした後、好きな俳句、まんが、彩墨画の融合をめざした 「はいまん彩」という作品を描いて、年に1度の作品展示をしています。 毎日のように、落書き画からシリアス画まで描いているお絵かき人間 …

詳細を見る

 

 

秋の香り

きょうもこの地方の予報は、季節の

逆戻りで、最高気温30度の予報がでている。

 

しかし、今朝、玄関のドアを開けたら、ぷ～んと

金木犀の香りが漂ってきた。

 

初金木犀香だ。

 

確かめるべく、外へ出てぶらりと歩いてみると、

案の定、金木犀の花がそこここに咲いていた。

 

しかし、まだ初期のせいなのか、いずれの木も

金色が鈍く、白々している。

 

これからその金色の輝きを増して、逆戻りした

秋を押し返してくるに違いない。

 

空にはアキアカネが舞って、季節のせめぎ合いを

眺めているかのようだった。

 

 

 

 

お絵かき野郎の選択

誰でも、多かれ少なかれ、自分の得意の分野、

能力というものを持っていると思う。

 

それを活かしませんか？というサイトを

見つけたので、入会した。

 

当然ながら、お絵かき野郎の取柄は絵なので、

我が絵を生かせれば、という思いで、

ペットの肖像、似顔絵、イラストをやることにした。

 

やってみると、抵抗なくやれるし、亡くなった

ペットの肖像など、泣いて喜ばれたりするのだ。

 

自分の好きな絵を描いてこんなに喜ばれ、

いくばくかの料金をいただけるのである。

 

これは、自分にむいていると思った。

 

何せ、毎日のように絵を描いているので、

それが、他人にも自分にも、役に立つのである。

 

ただ、漫画家時代、締切に追われるという

日々を送ったので、締切恐怖症のようなもの

があるのだ。

 

そこで、マイペースでやれるように〆の条件を

つけていない。

 

今のところ、いいペースで依頼をいただいているので、

日々、充実を感じている。