つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

眠り狂四郎な早番

2007-09-29 06:27:07 | ちょっとした出来事
母が入院した病院は、私の会社から車で約30分の
ところにあるので、会社の帰りにちょくちょく寄っている。

仕事は早番と遅番があって、1週間交代になっている。
遅番のときはP・M5時には終わるので、病院に行って
5時半に始まる夕食を食べさせてから家へ帰る。

食事は本来看護士さんが全てやってくれるのだが、内科は
特に忙しいらしく、母に食べさせてくれていたとき「やりましょうか?」
と言うと、「お願いします」とスンナリ箸を渡してくれ、「ごはん
食べさせていただくと助かるんですよ」と言った。

確かにたくさん病室がある中で、全てを看護士さんがやるのは
大変だなあと思った。「看護士さんの本音は医療に関することだけを
やりたいんじゃあないかなあ」とカミさんに言うと、「でもそれは
いけないと思うわ」と言うので、「なんで?」と言うと

「ああやって食事をやることで、食のすすみ方や歯の具合い、口中の
様子や好みの有無など患者のことがより細やかにわかると思うわ」
と言うのである。あ…なるほど…と納得。

母の食事を済ませると、入れ歯を外して歯磨きをさせ、入れ歯は洗って
ケースに入れておくのである。これで帰り着くのが大体7~8時である。

遅番のときはここまでやって帰るのだが、早番のときはそうはいかない。
仕事が終わるのがP・M3時頃なのだが、翌日A・M2~3時には
起きないといけないので、5時にはこちらが夕食を済まさないと
体がもたないので、30分くらい居て帰ることにしている。

それともう一つ…。このあいだ早番で30分病院に居て、帰るべく
車を走らせていたら、ものすごい眠りに襲われてしまったのだ。

ガムを噛むなどして、何とか凌いだものの、インターを降りてからの
信号待ちで、はっと気がついたら前に止まっていた車がいなかったのである。
あわてて車を発車させ、家にたどり着いたのだが、もしも…私が事故って
しまったら、それこそ母をどんなに悲しませることか…と怖くなってしまった。

翌日、母に会いたい気持ちをグッと抑えて、会社からまっすぐ帰宅して
夕食をとった後A・M2時までグッスリ眠った。

早番のときは、眠気と相談して…病院に行くのもほどほどに…と思った。


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カマキリな私待つわ

2007-09-28 02:46:47 | ちょっとした出来事
久しぶりに焼却をやった。
いつもはスズメにパン屑などやりながら、スズメウオッチングを
やるのだが、今回はパン屑がなかったせいもあって、焼却の合間には
すぐそばに横たわる土手を眺めていた。

土手は今年の初夏に電動ノコギリできれいに刈り取ったのだが、
すでに青々と草が生い茂り、葛の葉が一面を覆っていた。

雑草のたくましさをまざまざと見せつけられる思いだった。
秋の彼岸だが、まだまだ暑い日差しである。

土手ではシジミチョウがあちこちでクルクルと飛び回り、
時折りモンシロチョウ・モンキチョウなどがやってきては
草をなでて行く。

のんびりした風情に眼を休ませていると、いたいた、葛の葉陰の
近くにカマキリがじっとたたずんでいる。

けっこう大きいので、オオカマキリに違いない。
葛の葉の下は枯れ草を敷きつめたようになっているのだが、
カマキリの背の翅はその枯れ草とまったく同じ枯れ草色になっている。

カマキリは鎌をグッと胸に折りたたむようにして、獲物を待っている風である。
わたしは周りを見回し、この広い土手で果たしてあのカマキリの
鎌の前に獲物の通る確率はどの程度あるのだろうか、と思った。

カマキリと1メートルぐらい離れたところに、クモが巣を張っていた。
ウ~ム、あのクモとどっちが先に獲物を捕まえることができるのか
見ものだな…と両方を見やった。

ゴミ焼きの合間にちょこちょこ覗いているとカマキリはまったく
動いていない、そののままの姿勢でいる。
果たしてヤツはいつまでああやって待つんだろうか、と思った。

そのうちになんとクモは巣に掛かった羽虫を手繰り寄せているではないか
やっぱりクモの巣のほうが範囲は広いし確率いいよなあと思った。

相変わらずカマキリはじっとそのままである。
私は15分おき程の合間に覗いていたが、よく見ると微妙に
動いていた。それも約1度ぐらいである。

しかし見た目ではそのまんまである。もうクモのほうはえさを
たいらげたのか、再び巣の真ん中でじっとしていた。

カマキリの近くには相変わらず獲物は来ない。時折りシジミチョウが
頭上をかすめて行くが、あのスピードにはついていけそうにない。

約40分が過ぎようとしていたころ、カマキリの頭上を
かすめ飛んできたものがあった。獲物としては大物の
シオカラトンボだった。

シオカラは、カマキリの存在を知ってか知らずか、後ろ20センチ
ほどのところに着地して、翅を広げてとまった。

恐るべきツーショットに、見てるこちらも緊張した。
カマキリは相変わらずじっとしていて、トンボに気づいては
いなさそうだ。トンボはじっとしているが、あの大きな眼は
キョロキョロと小刻みに動いている。

私はもう少し見ていたかったが、焼却炉には小まめにゴミを
入れて燃やさなければならないのだ。

ひとしきり入れ終わった後また覗きに行くと、すでに
トンボはそこには居なくなっていて、カマキリは相変わらず
じっと鎌を構えたままだった。

やがて仕事を終えた私は、ロッカーで焼却用の服を着替えて
帰り際に焼却炉を覗き、カマキリのほうに目をやると
まだそのままのポーズで、じっとしていた。

私が見てからすでに3時間は過ぎていた。カマキリは
一体いつまでああしているのか、私は帰りの途の車の中で
“わたし、ま~つ~わ、いつまでもま~つ~わ”という
アミンの歌のフレーズが頭を巡っていた。
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すったもんだⅢ

2007-09-25 03:20:13 | ちょっとした出来事
大きい病院で母の手術のことを言われたが、
どうやら骨コンクリートとやらを注入する方法
しか出来そうになく、母も歩けるのならやりたい意向だった。

しかし先生が言うには、手術しても必ず良くなるとは
限らない旨言われ、リスクとしてコンクリートのほうが
固いので、また他の骨が折れる危険性も少なくないという。

何なんだ…結局簡単には歩けるようにはならないという
ことじゃないか、は~なんだかため息…。

しかしやるしかなさそうだ。

「とにかくお願いします」と言うと、実は2箇所同時に
手術するのは初めてなので、手術するかどうかも
来週会議を開いて、OKの許可が出ないと出来ないと言う。

「…でとりあえず今日は帰っていただいて…」「エ…」
私は耳を疑った。骨折が判明していて歩くどころか座れも
しない母を連れて帰れと言う。

そのことを訴えると、空いているベッドもないし、
ギブスをやれば座ることぐらいできると言うのである。
「エ~…」途方にくれたが、帰るしかないのかとあきらめかけていたとき、

見たような先生が顔を出したではないか。
救急で運ばれたときに診てくれたあの若い先生である。

腎臓の数値が良くないので、このまま帰すわけには
いかないと言う。私はその若い先生から後光が差しているのが見えた。

後で聞いたのだが、まだ研修医の先生だという。「エライ!」
というわけで、結局内科預かりの形で入院とあいなったのである。

とりあえず「ほっ…」
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すったもんだⅡ

2007-09-24 04:07:02 | ちょっとした出来事
母を大きい病院に連れて行くべく、平日に休みを取った。
自分の車で助手席のシートを倒して乗せていこうと思ったのだが、
作日から母の痛みが増したのと、私の車が軽自動車で狭いという
こともあって、救急車で運ぶことにした。

病院に着いたのが午前9時。
私はシートに座って待つように指示され、母はすぐさま
色々な検査を受けた。

先の病院でもらったMRI写真のコピーを
先生に渡していたので、MRIは撮らなかったが、
骨のレントゲン・CTとたて続きに受け、尿に血液とたちまちのうちに
検査漬けになった。

担当していた先生はまだ若く、大丈夫かいな…とちょっと不安が
過ぎったが、まあ動きはテキパキとしていて、時折り私のところに来ては
経過を報告するのだった。

一通り検査が終えた後、母が移動ベッドに乗って連れて来られた。
点滴と尿の管が付けられている。
「ちょっと尿の数値に悪いところがあるので、管を付けさせて
いただきました」とその若い先生は言った。

やがて整形外科のほうに回されたのだが、連休明けで混んでいたせいか
待合室で2時間以上も待たされてしまった。

まあ母はベッドに寝かされていたので大丈夫だったが、結局
全ての患者が終わるまで待たされてしまった。やれやれ…

やっと整形の先生が来てMRIの画像を見つつやはり
2箇所の骨折を指摘した。この先生は女医さんだったが、
たくましい体つきをしていた。

私は先の病院で指摘され、気になっていたもう一箇所のことを
聞いたが、血液検査では何も出ていないようで、まったく
問題にしなかった。「あれはなんだったんだい…」

手術の方法は2つあるそうなのだが、一番簡単な方法は
骨コンクリートとかいうので骨折箇所を固めてしまうやり方が
あるが、保険がきかないと言う。

これは先の病院でも言われたことなので知っていたが、もう一つの方法は
「命がけです」と一言、コックリうなづきつつおっしゃった。

どうやら選択肢は一つだけのようであった。
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すったもんだ

2007-09-22 06:25:20 | ちょっとした出来事
近頃の病院事情というのはなかなか厳しいらしいと、
聞いてはいたのだが、それに直面するのがこんなに
早く来るとは夢にも思わなかった。

母が腰の辺りに痛みを訴えて歩けなくなってから
はや一ヶ月になろうとしている。

一向に収まらない痛みに、どうも変だ、ということで何とかMRI
を撮ってもらおうと探したら、私の休日(土)に運んで
すぐに予約で撮れるところがあったので、予約して
リフトカーを頼んで運んでいった。

そこは腰痛専門の病院だったのだが、テレビなどにも度々院長が出演して
公演しているのを見たことがあったのだ。

MRIの結果頚椎の2箇所に骨折がみられると判明。
やっぱり圧迫骨折していたのか…と思っていたら圧迫骨折
よりひどい破裂骨折だという。初めて聞く骨折だが
骨が飛び散っていて、大変珍しいというのである。

手術の方法はあるそうなのだが、もう一箇所懸念される画像が
見えるということで、結局すべてを見ながら手術しなければ
ならないので、ここではできないと言われてしまった。

大きな病院への紹介状を書いてくれ、MRI画像のコピーを
3枚添付してくれたのだが、考えてみると二箇所骨折が見つかって、
座ることもできない母を入院もさせてくれなかったのである。

幸いリフトカーを往復で頼んでいたので、なんとか帰り着く
ことができたのだが、帰り際にリフトカーを押してくれた
きれいな看護士さんが涙目になって気の毒がってくれたのが
印象的だった。

しかしこんなことは至極当たり前の事だと、後で知ることに
なるのである。

こんな深刻なお家の事情をブログに書くのはどうかとも
思ったのだが、情報としてお知らせするのも何かの
役に立つかも…と思った次第です。
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