つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

牡丹?シャクヤク?

2008-05-31 05:27:58 | ちょっとした出来事
先の展示会で、大きな花束をいただいたのだが、
あまりにもきれいだったので、「これ描きたいなあ」」
と思い、携帯で写真を撮った。

見たところわたしの知る限り、牡丹かシャクヤクである。

この二つは同じ仲間なので、わたしのようなトーシロでは
判断がつかず悩んでいたところ、展示に来てくれた人が
「この花すばらしいわ」と、じ~と眺めつつ言ったので、
これはいいチャンスと伺ってみた。

すると即座に「これは牡丹です」とキッパリ。

もう牡丹に決定だ。

展示が終わった後ウチに持ち帰り、玄関にデーンと
飾らせていただいた。

あまりの見栄えのよさに描くのをすっかり忘れて、
数日が経った後、やっと我に返って今日こそ「描かなくちゃあ」
と思い立ち、会社から勇んで帰ってくると、な、なんと
牡丹がないではないか。

「おい牡丹どうした?」とカミサンに聞くと、「あれもうないわよ」
というのである。「なんで、きのうまでまだ枯れずに凛と咲いてたじゃないか」
と言うと「それがねえ…」。

カミさんが言うには、牡丹を手に取って眺めようとしたところ
手が花びらに触った瞬間に、たちまち全花びらがばらばらと
散ってしまったというのである。

「しまった!遅かったか。」

実はこの散りかた、以前俳句の本で読んだことがあったのを
思い出していた。

牡丹はこんな散りかたをするらしいということを…。






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辞世の句(Ⅱ)

2008-05-30 04:58:40 | 俳句
「旅に病んで夢は枯野を駆け廻る」。

これはあの松尾芭蕉の辞世の句としてあまりにも有名だが、
実際には最後に作った句ではないと言われている。

もう1つ、自らの癌闘病中に綴った江国滋氏の名著「癌め」
の最後に“敗北宣言”の前書きと共に、「おい癌め酌みかわさうぜ秋の酒」
と辞世の句が添えられている。

しかし、これもある作家がこの句は闘病中すでにこういう結末を
予測して用意していたんではないかと、書いてあったが
わたしもそう思ったし、私自身でもやるんじゃないかと思えるのである。

なにせ江国滋氏といえば紀行、随筆、評論、エッセイの名手として
知られる人なので、このぐらいのラストは死の病床にあっても
書ける人なのである。

それでいいんではないだろうか、やはり辞世の句となれば
それなりの名句を残したいのが人情である。

死の間際のうつろいの中で変な辞世の句を作ったらそれこそ
浮かばれないというものだ。

実はわたしもすでに辞世の句は用意してあるのだが、昨日
書いたようにそれは日々枕元で更新されるかもしれないのだが、
実はその後さっぱりできず、相変わらずベッドに横たわると
すぐグースカ寝入ってしまい、名辞世の句は夢の中で作って
いるのが現状なのだった。

ダメだこりゃ。





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辞世の句

2008-05-29 05:05:30 | 俳句
「ちかごろ俳句作ってないんじゃないの」ボソリと
カミさんに言われた。

内心ギクリとしたが、「そんなことないよ」と答えておいた。

確かにここのところ、絵のほうに心が傾いていたのは否めない
事実なので、ギクリとしたのである。

だが、相変わらず寝る前のベッドサイドには俳句帳が置いてあり、
俳句の本が数冊折り重なっているのだ。

しかし寄る年波と、仕事の疲れから俳句をひねる前にグースカ
寝入ってしまうのである。

こりゃあいかんなあ何とかしなければ…思いあぐねた末に
そうだ、いつも辞世の句を作るつもりで臨めばいいんだと
思い立った。

辞世の句といえば、人生の最後に書き留めるいわば、絶句である。
とりあえず一度試して…とやってみたが、何とか一句ひねり出した
ではないか。

よし、しばらくはこのスタイルでやってみようと思う。

何しろ辞世の句であるから、仮に寝入ったままあの世に
旅立ったとしても枕元にはちゃあ~と辞世の句が…。











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わたしのレベル

2008-05-24 20:59:33 | ちょっとした出来事
なんとこの会社に入ってはや10年が経ってしまった。

それで10年目のお祝いに会社から20枚のビール券をもらったのである。
(セコイ)
まあいいや、そこでこの際と、いつも飲んでる発泡酒をやめて、各メーカーで
出してる高級ビールを片っ端から飲んでみた。

やっぱりうまい!リッチな連中はいつもこれを飲んでいるのか、と
嫉妬の炎を燃やしつつ、にわかリッチとなって飲みまくったのである。

あっという間に20枚のビール券はなくなってしまったのだ。

そのあっけなさにしばし呆然としたのだが、よくよく思い返してみると
高級ビールを飲んでいるとき、確かに初めはうまい!と感激して
飲んでいたのだが、ビール券が残り少なくなってくるにしたがって
段々むなしさが募ってきたのだった。

すっかりビール券が無くなって、やむなく元の発泡酒に戻ったのだが
やっぱり自分の身の丈に合ったものを口にするのが一番なのだと
思い知らされたのだった。

発泡酒も十分うまいぜ!ウン…。



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描く人買う人

2008-05-22 06:14:53 | 絵・まんが
先日一枚売れたカブトムシの絵を買い手のMさんに引き取っていただいた。

喫茶店で落ち合って色々と話をしたのだが、なかなか貴重な
話をうかがった。

というのもわたしが知る限り、絵描きは友人は勿論、他の人の
描いた絵はまず買わないのだ。

絵描き自体がわたしを含めて貧しい暮らしの人が多いということもあるが、
やはり描き手はお互いがラバルなので、どこか意地があるのだ。

そういうこともあって、描き手は逆に絵を買う人の心理というのが
わからないところがあるで、よく絵を購入するというMさんに
その辺を伺ってみた。

もちろん好きな絵であることが第一なのだが、大きさが部屋に飾るのに
手頃であることも大事な要素だと言う。(色紙大)

そういえば今回購入の絵はわたしの絵では一番コンパクトな
絵なのだ。

あと、四季のハッキリした絵もいいそうで、Mさんは色々な絵を
四季ごとに入れ替えて楽しんでいると言う。

我がカブトムシは夏に大活躍するそうである。

ポストカードなどもほしいそうで、一枚一枚の
ばら売りもいいが5~6枚のセット売りもほしいという。

セットのは友人などへのプレゼントにいいそうなのだ。

わたしもポストカードは作ったことがあるのだが、ばら売りだけだったのだ。

なーるほどと参考になることが多くとても勉強になった。

Mさんと別れた後ハッと思ったのは、わたしは買い手の心理だけを聞いて、
勉強したのだが、肝心の描き手の心理をアドバイスするのを
忘れてしまったのである。あ~あこんなとこがドジなのである。

1つだけ触れておくと、絵についている値段はあくまでも
目安だと思ったほうがいい。

どうしてもその絵がほしいと思ったら、作者の見ているところで、
「これほしいんだけど値段がねえ…ウ~ン」などと何度か
ほしい絵のとろに行ってつぶやけば、例えば10万円と書いてある
値段ならば、半額の5万円ぐらいにはなると思ってもらっていい。

絵描きにとって、絵の価値はほんとに欲する人に引き取ってもらうことなのだ。
少なくとも私の場合はそうである。

あきらめなければなんとかなりますデス…ハイ。










コメント (2)
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